雑学

ピラミッド内部構造と巨大空間をチェック!罠の存在とクフ王を考察

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少し前の事ですが、エジプトの王に関するテレビ番組が相次いで放映されました。

ひとつは『世界ふしぎ発見』で、アブ・シンベル神殿でのラメセス二世の神格化に関するものです。

もうひとつが、今回の記事のメインテーマである、『クフ王の大ピラミッド』の内部透視をあつかった『NHKスペシャル』です。

ギザのクフ王のピラミッドは、エジプト最大、いや世界最大のピラミッドで、高さは約146メートル、一辺の幅が約230メートルもあります。

底辺の面積は東京ドームより大きく、高さは2倍以上もあるのです。

こんな大きな建造物を、4000年以上も前にどうやって造ったのか…。

NHKスペシャルでは、その巨大ピラミッドには新たな巨大空間があることが、特殊な内部透視方法で確認されたのです。

そして、その新たな空間こそクフ王の墳墓ではないかと、大きな話題になっています。

今回は、ピラミッドの内部構造と新巨大空間、そして罠の存在についても考察します!

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クフ王のピラミッドの内部構造と巨大空間とは?

かなり前からクフ王のピラミッドには、巨大空間(空洞)があることは知られていました。

9世紀にアッバース朝のカリフ、アル・マムーンによって、地上9メートルの位置に穴(入口)が開けられました。

その目的は財宝類、つまりは盗掘だったようです。

しかし、マムーン達は結局財宝は発見できなかったのでした。

ピラミッド本来の入り口は、その数メートル上方にありますが、現在はこの盗掘用の入口が研究・観光用の出入り口となっています。

その後1980年代になると、科学的な調査が行われるようになり、フランスの調査隊は精密重力計を使ってピラミッド内部を調べたのです。

その結果、『女王の間』から上昇通路へと通じている水平の通路部分で、壁の向こう側に重力密度の異常があることを発見しました。

そこまでは良いのですが、その後がいけません。

フランスの調査隊は、無謀にもドリルで壁に穴を開けるという暴挙をしたのです。

すると、穴から大量の砂が流れ出てきて、調査は中断となりましたが、この行為は後々まで強く非難されています。

なお、なぜピラミッドの内部に砂が詰まっていたのかは、現在でも不明のまま謎として残っています。

1837年には、ハワード・バイスが、ダイナマイト!を使用して、デビットソンの間の上に4つの部屋を確認しました。

このハワード・バイスも財宝発見が目的だったらしく、そのため遺跡でダイナマイト使用という暴挙をしたのでしょう。

ピラミッド内部の最上部は、屋根の形をした合わせ天井で空間があるため、『重力拡散の間』(または『重力軽減の間)と命名されています。

つまり、少しでも重量を減らして強度を維持しようということですが、現在ではそれに対する疑問を持つ学者が多いようですね。

なお、クフ王のピラミッドでの、部屋や通路には、以下のような名称がつけられています。

  • 重力軽減の間(重力拡散の間)
  • 王の間(玄室)
  • 女王の間
  • 地下の間
  • 大回廊
  • 上昇通路
  • 下降通路
  • 水平通路
  • 竪坑
  • 通気孔

『王の間』

『王の間』は、ピラミッド内部の中心近くに位置する空間です。

奥行きが約10.5メートル、幅が5.2メートル、高さは約5.8メートルですが、壁にも天井も装飾累は一切ない殺風景な部屋です。

王の間には、花崗岩の飾りのない石棺が据え付けられていますが、その中には何も入っていませんでした。

一時は盗掘で王のミイラが持ち去られたのではないかと言われていました。

しかし、王の墳墓にしてはあまりにも簡素に過ぎるところから、元々ここは王の墳墓ではないという説の方が、現在では有力です。

『大回廊』

入口から王の間に至る、巨大な空間です。

全長約50メートル、高さ9メートルほどもあります。

重量軽減の間(重力拡散の間)

重量軽減の間は、王の間の上にあたる所にあります。

当初は、王の間の天井にかかる重みを軽減(拡散)するための空間だと考えられていましたが、上記のようにその効果には疑問が持たれています。

重量軽減の間の最上部の壁には、クフ王の名と『統治17年目』という赤い文字が記されています。

それによりこのピラミッドがクフ王のものと確認されたのです。

他には、大回廊と下降通路をつなぐ『竪坑』、女王の間と王の間から、それぞれ北と南に向かって続く『通気孔』などがあります。

ピラミッド内部には、たいまつや燭台などを置くための明かり台がありません。

ピラミッド建築当時の古代エジプトでは、たいまつを明かりに使っていたと思われますが、たいまつから出るはずの煤の跡がどこにもないのです。

閉ざされた暗黒のピラミッドの中で、明かりなしで行動できるわけがありません。

となると、建造や確認の為の照明はどのようにしていたのでしょうか。

これまた、現在に至るまで謎に包まれたままとなっています。

本当にピラミッドには謎が多いですね・・・

ピラミッドに入れる?

現在は、ピラミッドの内部は一般の観光客にも開放されていて、誰でも入ることができ来ます。

ギザのピラミッドはカイロ近郊なので、タハリール広場からバスの便があります。

なお、ピラミッド地区全体の入場券と、それぞれのピラミッドの内部入場券は、別々に購入する必要があります。

一枚でどこにでも入れる、オールインワンのチケットはないのです。

事前予約は不要ですが、営業時間は9時~17時で、1日の入場人員の制限もあります。

また、ギザのピラミッドの内部は、20度前後に保たれているので、特別な服装の用意は不要です。

ただし、ピラミッド内は撮影厳禁で、カメラの持ち込みも一切不可です。

カメラはガイドに預けることになります。

クフ王のピラミッド内部の観光

定員 :午前150人 午後150人 一日合計300人限定

時間 :8:00〜 13:00〜

入場料 :100L.E.(1LEは20円前後なので、約2000円)

それにしても、クフ王のピラミッド内部を見るのに、わずか2000円とはずいぶんとリーズナブルですね。

行ってみたい!

ピラミッドの巨大空間はどうして発見された?

これまでにも、現在発見されている部屋や通路以外にも、どこかに隠された空間が存在するという説は、根強く言われていました。

その理由のひとつは、王の間にある棺には王のミイラはなく、どうやら王の間はダミーではないかと推定されたことからです。

つまり、どこかに真のクフ王の棺がある、謎の空間が存在するのでは、というわけですね。

しかし、重力測定装置や小型ロボットまで動員しての調査にも関わらず、これまではその隠された空間は全く発見できなかったのです。

ところが、2017年11月2日、世界的に著名な総合科学誌『ネイチャー』に、ギザの大ピラミッドに関する画期的な論文が発表されたのです。

その論文とは、

『宇宙線ミューオンの観測による、クフ王のピラミッド内部の巨大空間の発見』

です!

これを発見したのは、日本、フランス、エジプトの共同研究チーム、

『スキャン・ピラミッド計画』

のメンバーたちです。

宇宙から降り注ぐ素粒子『ミューオン(ミュー粒子)』を撮影し解析することで、X線で人体を透視するように、

巨大なピラミッドを透視

することに成功したのです。

今回、チームは3つの異なるミューオン観測装置を用いて大ピラミッドを調べたところ、3つの装置が全て巨大な空間を発見したのです。

そのやり方は、ピラミッド内に

原子核乾板(ミューオンを記録する特殊な写真フィルム)

を置き、そのフィルムに当たるミューオンを測定するというものです。

そしてその結果、ある場所に偏差が見られたことを確認したのです。

その場所こそ、謎の巨大空間だったのです。

場所は地上から60~70メートル付近、ピラミッド内部にある『大回廊』と呼ばれる空間のちょうど真上です。

長さは少なくとも30メートルもあります。

その断面の大きさ(幅×高さ)は今の所は確定されていませんが、大回廊の大きさ(18.27平方メートル)に匹敵するようです。

ただし、現時点ではこれが

ひと続きの巨大な空間なのか、複数の空間が隣接しているのか、そして水平なのか、傾斜しているのか

などの細かいところは、一切判明していません。

その理由は、その謎の巨大空間には実際に入っていないからです。

ミューオンの分析画像では、『そこにある』ということがわかるだけで、正確な大きさや形状などは確認できないのです。

やはり、何事も実際にその場に行って見なければ、わからないということですね。

以下はこの発見を報じた、NHKスペシャルです。

古代史最大のミステリーに迫る

今回の発見者は、名古屋大学特任助教の森島邦博先生と、高エネルギー加速器研究機構名誉教授の髙﨑史彦先生のお二方。

そのインタビューによりますと、

「空間である大回廊や王の間と同じように検出されている場所を、空間と考えるのは自然である。」

ということです。

ギザの大ピラミッドの組成は、大部分は石灰岩です。

しかし、石灰岩の密度にはかなりの幅があり、石の隙間の充填材の密度は不明です。

そのため、二人の測定は

非常に高密度(石材)か、非常に低密度(空間)か

を調べたわけです。

つまり、細かい所は無視して、『物質があるかないか』だけに絞ったのですね。

そのため、細かい形状などは見ることはできないということのようです。

このミューオン検出の技法は、カミオカンデのニュートリノの衝突を検出するシステムから、ヒントを得たのかもしれませんね。

今回の調査では、ミューオン以外にも、ドローンによる形状計測、サーモグラフィーによる表面温度の偏差など、幅広く測定しています。

それらの結果を総合して、未知の空間の存在を調べるというものです。

このチームは2016年に、ダフシュールの屈折ピラミッドで、既知の空間をミューオンで検出できるか実験し、それに成功しています。

それによりこの方法の実用性については実証済みですが、今回はさらにその有用性を世界に示したと言えましょう。

 

クフ王の墓には罠がある?

あなたは今、ピラミッドの地下にいる。

そして目の前の台の上には、得がたい秘宝がこれみよがしに置かれている。

しかし、それをそのまま取れば罠が作動して、鋭い槍で串刺しにされるか、あるいは巨岩が落ちてきて、ぺっちゃんこになるだろう。

あなたは秘宝を取ると同時に、かねて用意していたダミーの石を、素早く台の上に置き換えた…。

 

というようなシーンは、クフ王のピラミッドにはありません。

つまり、これまでの調査では、

クフ王のピラミッドには罠はない

のです。

「インディ・ジョーンズとは違うのだよ!」

ということのようですね。

とはいえ、クフ王のピラミッドで調査されたのは、ごく一部の空間のみです。

大部分は未調査の空間なのです。

そのどこかに恐るべき罠が潜んでいないという保証は、全くありません。

苦心の末ついに発見した秘密の入口。

その入口に勇んで入ると、不気味な生き物が蠢く地下にまっしぐら、ということだってあるかも知れませんよ。

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まとめ

ついに発見された、クフ王のピラミッドの謎の巨大空間。

その未知の巨大空間がなにかは、今後の調査と研究を待たねばなりませんが、存在そのものはほぼ間違いないようです。

その一部始終は、NHKのNHKスペシャルで放映されました。

その新しく発見された巨大空間こそ、クフ王の真の墳墓という見方も有力です。

今後の調査により、はたしてそこからクフ王のミイラなどが発見されるのでしょうか。

知的好奇心はいやがおうにも刺激されますね。

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