これまで柏レイソルのサポーター以外には、あまり注目されていなかった、驚異の選手がいます。
それが『神秘の俊足』伊藤純也選手です!
先日行われたEAFF E-1 サッカー選手権 2017では、北朝鮮戦で日本代表デビュー。
ゴールこそならなかったものの、その神秘の俊足で右サイドを何度となく駆け上がり、サッカーファンに鮮烈な印象を与えたのです。
その速さだけでもとんでもない速さですが、それ以外にも反転の鋭さ、相手を抜く際の勘のよさなど、非凡な才能を見せつけました。
今回のEAFF E-1 サッカー選手権 2017では、他の選手があまり良い出来ではなかったのです。
それだけに、伊藤純也選手のパフォーマンスは光り輝いて見えました。
そこで今回は、伊藤純也選手の驚異のスピードと、プレースタイルや評価、さらには大学などについてもあれこれと考察いたします!
伊藤純也のスピードが凄い!
2017年8月13日のことです。
その日は柏対清水の試合が行われたのです。
前半終了間際のアディショナルタイムに、伊藤純也選手は相手コーナーキックの後、中盤でボールを奪うと、一気にドリブル開始!
巧みなフェイントと強いフィジカルで数人の相手を抜き去り、ゴールネットを揺らしました。
この間約70メートル、かかった時間はわずか9秒!!
このドリブルは、Jリーグ公式Youtubeチャンネルでも紹介され、大きな反響を呼んでいました。
陸上100メートルの世界記録は、ウサイン・ボルト選手の『9秒58』で、時速に換算して37キロ強となります。
秒速では約10.4メートルですね。
この伊藤純也選手の記録を陸上の記録と比較するのは、比較の対象としては問題がありすぎますが、そこをあえて比較してみましょう。
この時の伊藤純也選手の秒速は7.8メートルとなります。
時速ではおよそ28キロ程度でしょう。
ウサイン・ボルト選手の記録と比較してずいぶん遅いように思えますが、サッカーのドリブルではボールを蹴りながら走るのです。
しかも途中で相手の選手を躱したり、フェイントをかけたりしながらのタイムなのです。
もし、伊藤純也選手がウサイン・ボルト選手と同じ条件で走ったら、
100メートルは10秒台なかばで走れる可能性大
だと思いますよ。
日本のサッカー選手でも、長友佑都選手は100メートルは10秒6くらいで走るそうです。
おそらく、伊藤純也選手も同じか、あるいはそれを上回るくらいのタイムは出せそうですね。
これはもう、驚異を通り越して神秘のスピードですね。
日本最速
という噂は単なる噂ではなく、事実のようです。
『E-1選手権で見たい選手ランキング』というランキングがありました。
これはおなじみのサカキンことサッカーキングのアンケートですが、読者の約650人が回答したそうです。
そのランキングをごくかいつまんで紹介しますと、こんな具合になります。
サッカーキングのE-1選手権で見たい選手ランキング
☆ゴールキーパー
1位 中村航輔(柏/22票)
☆ミッドフィールダー
1位 清武弘嗣(C大阪/57票)
☆フォワード
1位 伊東純也(柏/108票)
なお、今回のアンケートで100票を超えたのは、唯一柏の伊東純也選手だけでした。
もうひとつ、『Jリーグスピードランキング2017』というランキングもあります。
こちらでの伊藤純也選手の記録は、
Jリーグスピードランキング2017
ドリブル瞬間最高速度 5位 時速34.87キロ
ドリブル平均速度 1位 時速16.91キロ
というものです。
やはりドリブルがめちゃ速いのですね。
ハリルホジッチ監督は、伊藤純也選手について、
「スピードがあり仕掛けるタイプの面白い選手だ。
違いを生めるし、90分間アップダウンができ、規律を守れる。」
と、E-1に召集した理由を語っています。
今頃そんな言葉を語るなら、なんでもっと早く召集しないんだ?(笑)
なお、この伊藤純也選手は、FC東京の伊藤純也選手とは全くの別人です。
伊藤純也のプレースタイルとは?
伊藤純也選手のプレースタイルの最大の特徴と魅力は、
スピード感あふれるドリブル突破
につきるでしょう。
JリーグでもE-1でも、この超高速ドリブル突破をしばしば魅せて、ファンを湧かせていましたね。
ずいぶん昔の話になりますが、FC東京の石川直宏選手が超高速ドリブルでならしていました。
シーズンの途中で15点以上の得点を挙げ、だんとつのJリーグトップ。
Jリーグ初のミッドフィルダーでの得点王なるかと言われていたのですが、シーズン半ばで無念の負傷。
その後はその快速はなりを潜めました。
その石川直宏選手の言葉で、
「ぼくはボールなしで走るより、ドリブルで走った方が速いんですよ。」
というものがありますが、これはまあ、ナオさんのジョークでしょうが、そのくらい速かったのです。
しかし、その石川ナオさんのプレーも、今季限りで見納めです。
月日の経つのは早いもの・・・
現在の伊藤純也選手の超高速トリプルを見ていると、全盛時代の石川直宏選手を思いだしてしまいました。
伊藤純也選手のポジションは、ヴァンフォーレ甲府時代はフォワードでした。
柏レイソルでは右サイドにコンバート、これが結果的には良かったのでしょう。
右サイドをぶっちぎって駆け上がる、現在のスタイルが完成したのです。
やはりフリースペースのあるサイドの方が、スピードのある選手には適しているようですね。
フィジカル面の特徴は、なんといってもスピードですが、それも瞬間的スピード、持続的なスピードともに、ずば抜けています。
前項でのデータを見ていただければおわかりのように、Jリーグでも一二を争うデータなのです。
もう一つの特徴は、スタミナがあるということです。
試合中に繰り返しこのドリブル突破をしていても、終盤に入っても同じように駆け上がることができるのは驚異ですね。
伊藤純也選手のプレースタイルでの特徴は、その他には身のこなしの俊敏姓も挙げられます。
素早い動きでの動き出しの良さや、相手のかわしかたなども見事です。
その一方状況判断や試合勘などのメンタル面では、今一つの感がありますが、これは経験によって得られると思いますので、あまり不安は感じません。
以下に伊藤純也選手の動画を挙げておきましょう。
その快足ぶりを堪能できると思いますよ。
前項で、ハリル監督の言葉として、「今頃そんな言葉を語るなら、なんでもっと早く召集しないんだ?」と書きました。
これまで呼ばなかった理由としては、一つは守備面での不安、とくに接近戦でのフィジカル面への不安でしょう。
もう一つの理由は、戦術の理解度などのメンタル面にあったのではないかと思われます。
しかし、接近戦での不安は、高い身体能力をもつ伊藤純也選手ですから、向上は問題なく可能でしょう。
戦術理解度や状況判断力も、代表によばれることで、今後は急速に上がって行くことと思います。
怪我さえしなければ、ゴールキーパーの中村航輔選手とともに、近い将来の日本代表の看板になれる選手でしょうね。
伊藤純也の大学はどこ?
伊藤純也選手は、神奈川大学の出身です。
そして、1年生でレギュラーを獲得し、2年生の時には関東選抜のメンバーとなります。
その関東選抜には、『あの武藤嘉紀選手』もいて、大いに刺激されたそうですよ。
後には全日本大学選抜にも選ばれ、卒業後にはヴァンフォーレ甲府に入団しました。
伊藤純也選手にとっては、大学サッカーはプロになるための絶好の準備期間だったということでしょう。
伊藤純也の評価は?
伊藤純也選手への評価は、概して好意的なようです。
「後は海外で経験を積めば、ロシアは無理でも年齢が若いから次のカタールには絶対呼ばれるはず。」
とか、
「次世代日本代表の最有力候補」
などの声があがっています。
以下ではネットでの伊藤純也選手への声を紹介してみましょう。
ネットでの伊藤純也への声から抜粋
「さすがに五輪は伊東は決定だろうな、二年前の武藤レベルだ。」
「五輪は伊東は連れて行かないと許さないレベルだよ。」
「伊東はA代表まで行きそうだな、大津のパチモン、TJのパチモンだと思ってたら。」
「伊東純也やたらと速かった、代表目指してほしいね。」
「スピードとパス精度でさんざん結果出してるよな。」
「東口も西川も川島もいらないから中村を正GKにしてほしい、日本史上最高のGKになるよ。」
「日本人のスピードスターは基本足下が微妙なのに、伊東は速くてドリブルもクロスも上手いという超希少種。」
「とっくに試されてなきゃいけない逸材。」
「1年くらい前から代表に呼べって言われてたな。」
「縦に速い右サイドの選手としては、これ以上の適任はないと思うんだが、なぜハリルは呼ばない?」
「右サイドという点から見たら、久保より期待できるレベル。」
「ゴールは見事だけどそんなにトップスピードに乗ったプレーじゃないな、好調時の永井の方が圧倒的なスピード感を感じた。」
「スピードは永井の方があるが、ただ永井と伊東は全くタイプが違うから、単純な比較対象にはならないよ。」
というわけで、伊藤純也選手待望論は大変強いようですね。
なお、ひとつだけ伊藤純也選手以外の名前がありますが、この選手もとくに初戦では見事なスーパーセーブを連発していましたね。
「これでワールドカップ本大会での正ゴールキーパーは決定!」
と感じたほど、当たりに当たっていました。
E-1東アジア選手権での伊藤純也選手の活躍は見事なものがありました。
得点こそ挙げられなかったものの、その右サイドを駆け上がる姿には、爽快感さえ覚えましたね。
しかし、試合を見ていた印象として、
ハリル監督は勝つつもりはなかった
としか思えないのです。
ただ、選手のテストをしただけというのが、筆者の印象です。
選手のポジションにしても、選手交替にしても、勝つためのものというより、選手を見るためだけとしか思えませんでした。
選手の方もそれを感じたのか、PKで1点取った後は、トップに一人だけ残して後は全員が自陣にいるというありさまです。
しかも、ハーフラインより前でのプレスが全くなく、相手にいいようにボールを動かされていました。
これには解説のラモスさんも怒っていましたね。
上がれ!という声がかけられても誰も上がらないし、意欲も積極性もまるで感じられない、ふがいないプレーです。
やる気がないのか、それとも失敗が怖いのか、せっかく日本代表に選ばれたチャンスなのです。
もっと意欲的で果敢なプレーを見たかったのです。
これでは1-4という惨敗も当然でしょう。
こんな日本代表なら、この先2度と見たくはありません。
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まとめ
今回は、驚異のスピードスター伊藤純也選手のスピードやプレースタイルを見てきました。
伊藤純也選手のスピードは、普通の選手とは違い、持続性と瞬発性の両方を併せ持っているのです。
しかもスタミナ抜群で、そのかけ上がりを一試合中に何度でも見せてくれます。
ネットでも伊藤純也選手待望論が盛んで、近い将来の日本代表定着はかなり高い可能性があるでしょうね。
後は怪我だけはしないようにと、それだけを祈っています!