雑学

アルハラの本当の意味を事例や判例を交えてチェック!

投稿日:

  • 学校や会社での、歓迎会や送別会
  • 盆正月の親戚の集まり
  • 仲間内でしばしば催される飲み会

お酒を飲む機会ってとても多いですね。

 

そんな時に、

相手との上下関係や、その場の雰囲気で

『飲めないお酒を無理やり飲んでいる』

という、つらい体験をした人も多いのではないでしょうか?

 

日本では、お酒を強要することは法律で禁止されています。

すべての国民は、飲酒を強要する等の悪習を排除し、飲酒についての節度を保つように努めなければならない。

(衆議院から引用)

 

お酒を強要することは

アルコールハラスメント(アルハラ)

です。

アルハラは、

法律でも認められている犯罪行為

に繋がることもあります。

 

本来なら楽しいはずの飲み会が、犯罪者を生んでしまう

ということのないように、しっかりした知識を身につけておきたいですね。

 

そこで今日は、

アルハラの本当の意味を、事例や判例を交えて紹介していきましょう!

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アルハラの本当の意味は?

飲み会

飲み会

『アルハラ』は、『アルコールハラスメント』の略です。

アルハラとは、

『飲酒に関連した嫌がらせや迷惑行為、人権侵害』

のことをいいます。

エスカレートすると命の危険を招く恐れのある行為です。

 

特定非営利活動法人ASKおよび一気飲み防止連絡協議会で定めた、

アルハラの主要五項目

を、みてみましょう。

飲酒の強要

社会的上下関係や伝統の理由で、心理的な圧力で飲まざるを得ない状況に追い込み、飲酒を強要する行為。

イッキ飲ませ

場の雰囲気に乗じて、または罰ゲームなどと称して一気飲みや早飲みをさせる行為。

意図的な酔いつぶし

酔いつぶすことを目的として開催される飲み会で、傷害行為にもあたる。

ひどいケースは吐くためのバケツや袋、つぶれ部屋などが用意されていることもある。

飲めない人への配慮を欠くこと

アルコールを受け付けない体質の人の意向を無視して、お酒を強要したり、飲めないことを愚弄するような行為。

酔ったうえでの迷惑行為

酔ったうえでの非常識な暴言や暴力、セクハラ、ひんしゅくをかう行為。

 

こう並べてみるだけで、

アルハラは社会的に制裁されるべき行為

だとわかりますね。

 

アルハラの被害者へはもちろんのこと、

楽しくお酒の場に参加したい人の権利も侵害しています。

 

また、アルハラから、

パワハラやセクハラなどの行為が派生して起こりやすい

ことが伺えますね。

 

アルハラの事例や判例

裁判所

裁判所

1980年代に、飲酒を強制された学生が、急性アルコール中毒で死亡する事件が発生したことから、

アルハラ問題

は、急激に注目され始めました。

 

このように、

事件に発展したアルハラの事例や判例

を挙げてみましょう。

熊本大学漕艇部新入生イッキ飲ませ死亡事件

1999年(平成11年)熊本大学ボート部の新入生歓迎会で、泥酔により当時二十歳の学生が死亡した事件。

部には新入生を酔いつぶすという伝統があり、過去には救急車を呼ぶ事態もあった。

被害者は高度の酩酊状態になり意識を失った状態であったが、病院にも運ばれずアパートで放置され、翌朝死亡が確認された。

判決

福岡高等裁判所は、教授や上級生らが

被害者に対する『安全配慮義務』に違反した

として、教授及び7人に対し、合計1314万円あまりの損害賠償責任があることを認めた。

神戸学院大学ユースホステル部の合宿において、男子学生が死亡した事件

2008年3月の春合宿の宴会で、引退した3年生らが、2年生男子13人に対し、ペットボトル4Lの焼酎回し飲みを支持。

一巡しても飲みきれなかった残りの500mlを飲み干した男子学生(当時20歳)が、意識を失ったが翌朝まで放置に近い状態であった。

翌朝に110番したが、学生は死亡した。

判決(和解)

学生が、酒の一気飲みなどを強要される

アルコールハラスメントで死亡した

ということを被告側が認めたうえで和解。

大学側が再発防止に取り組むことが和解条項に盛り込まれた。

ザ・ウインザーインターナショナルホテル事件

上司からパワハラを受けたことが原因で精神疾患を発症し、被告会社を休職、その後自然退職扱いになったとして、原告が会社の不当行為に対し損害賠償請求を起こした。

2013年(平成25年)に判決が下りた事件。

判決

不当行為に当たると認定されたパワハラ行為に、『飲酒強要』が含まている。

酒を断った原告が無理に飲まされ嘔吐しても、

「酒は吐けば呑めるんだ」

と酒を強要したことが、迷惑行為にとどまらず、不当行為にあたると判断された。

多々のハラスメントも含まれており、被告会社の責任を認め、慰謝料の支払いを命じた。

(ただし、精神疾患と飲酒の因果関係は認められていない)

会社や大学での行き過ぎた飲酒強要の実態を知ると、

上記のような裁判にまで発展したアルハラは、氷山の一角であると思われます。

 

被害者やその家族の悲しみや怒りは、察するに余りあります。

 

また、常軌を逸した犯罪的行為をした一部の人間のために、

大学在籍者はじめ関係者、会社自体の名誉も毀損されています。

 

アルハラによって加害者が受ける可能性のある罰則

強要罪・・脅迫して無理やりお酒を飲ませる行為(3年以下の懲役)

過失傷害罪・・飲酒を強要し急性アルコール中毒にさせる等(30万円以下の罰金または科料)

傷害致死罪・・飲酒を強要し、急性アルコール中毒等で死亡させる(3年以上の有期懲役)

保護責任遺棄罪・・泥酔者を放置する行為(3年以上5年以下の懲役)

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まとめ

アルハラ(アルコールハラスメント)の意味

飲酒に関連した嫌がらせや迷惑行為、人権侵害。

エスカレートすると命の危険を招く行為である。

アルハラの事例と判例

  • 熊本大学漕艇部新入生イッキ飲ませ死亡事件・・教授及び7人に損害賠償責任を認める。
  • 神戸学院大学ユースホステル部の合宿において男子学生が死亡した事件・・アルハラによる死亡であることを被告側が認め和解。
  • ザ・ウインザーインターナショナルホテル事件・・飲酒強要が不当行為と認められる。多々のハラスメントも含まれており、被告会社に慰謝料の支払いを命じる。

もし、節度が守れないのであれば、その人にはお酒を飲む資格はありません。

アルハラは、被害者はもちろん、関係者、ひいては加害者本人まで、

関わるすべての人を不幸にする

犯罪に繋がる行為であることを知っておきましょう。

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momoyan

エレファントカシマシが大好きで、あるもので手早く料理を作ることが得意です。「案ずるより産むが易し」と「なんとかなる」が座右の銘。本を読みながらでないと眠れないほどの活字好きです。読んでためになる記事、楽しい記事を、気持ちを込めて丁寧に執筆していきます。どうぞよろしくお願い致します。

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