『日本の漫画やアニメ、ゲームがハリウッドで実写化されてはコケている』
という話を、これまでに筆者は何度も耳にしています…。
新たにビジュアルが公開されたハリウッド実写映画『モンスターハンター』。
この作品も、その例に漏れない結果になりそうですね。
トニー・ジャーさん扮するハンター姿は好評なのですが、ハリウッド実写映画『モンスターハンター』、実は大きな問題を抱えています。
それが、作品の設定です。
ハリウッドは実写化させる場合、トンデモ設定をつけることが多いのですが、ハリウッド実写映画『モンスターハンター』でもそれをやらかしてしまいました。
当記事で、ハリウッド実写映画『モンスターハンター』の、早くもコケそうな設定の評判について調査し、『モンスターハンター』ファンである筆者の感想も交えて紹介したいと思います。
『モンスターハンター』がハリウッドで実写映画化
映画の本場といえばハリウッド…
そんなイメージがあり、どれもこれも名作揃い…
このような錯覚を覚えてしまいそうですが、こと実写化に関して言えば、日本の映画と変わらない評価を受けています。
要するに、評判がとても悪いのです。
あの奇天烈映画『ドラゴンボールエボリューション』を筆頭に、『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』や『TEKKEN2:KAZUYA'S REVENGE』、『DOA/デッド・オア・アライブ』など、挙げだしたらキリがありません。
マリオの実写映画なんて、本当にひどいものでした。
なんとヨッシーが、ただのティラノサウルスでしたからね…。
今回、その中に、新しく名を連ねそうなのが、
『モンスターハンター』
です。
カプコンの大人気ゲーム『モンスターハンター』が、なんとハリウッド映画として実写化されるのです。
監督はポール・W・S・アンダーソン監督。
主演は、ミラ・ジョヴォビッチさん、トニー・ジャーさんとなっています。

ミラ・ジョボビッチ
この時点で、既にネットユーザーからは、
「また嫁のPV作るつもりか」
「原作付きの作品を嫁のメアリー・スー映画にするな」
などと言われてしまっていて、この夫妻が揃ってしまうのを恐れているようでした。
しかも、実はポール・W・S・アンダーソン監督、『バイオハザード』シリーズの監督として有名でもあるのですが…
先ほど名を挙げた、クソ実写化映画の烙印を押されている『DOA/デッド・オア・アライブ』の監督でもあるのです!
さらに、詳細が判明してからは、
「これなら原作必要ないだろ」
「想像してたのと違ってショック…」
と、失望や怒りを覚える人まで出る始末…
なぜ、ハリウッド実写映画『モンスターハンター』の評判がいきなり低くなってしまっているのか?
その理由には…
原作ぶち壊しの、あまりにもありえないトンデモ設定が用意されていたからです。
ハリウッド実写映画『モンスターハンター』の設定に謎の国連軍…
ハリウッド実写映画『モンスターハンター』の評判が早くもイマイチな理由に…
ハリウッド実写映画『モンスターハンター』のトンデモ設定
にありました。
まず、ハリウッド実写映画『モンスターハンター』の問題となった設定ですが、映画のあらすじを見てもらえればわかると思います。
ハリウッド実写映画『モンスターハンター』のあらすじは、以下の通りです。
国連軍部隊を率いるアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が異世界に送られ、ハンター(トニー・ジャー)と共にモンスターが地球を襲うのを防ごうとする―。
筆者は思わず、
「は?」
と言ってしまいました。
たった一文で、あまりにも多すぎるツッコミどころ…
ここまでファンを落胆させることができる文章があるなんて、思いもしませんでした。
設定だけ見た時、筆者には既視感が…
「これは『戦国自衛隊』を『モンハン』でやろうとしたのか?」
と。
自衛隊が戦国時代にタイムスリップする『戦国自衛隊』と、何となく似ていますよね。
しかし、『戦国自衛隊』の場合は、過去の時代なのに対し、ハリウッド実写映画『モンスターハンター』は、異世界へ飛ばされます。
もっと適切に言うなら、パターン的に、ゲーム『メタルギアサヴァイヴ』に近いかもしれません。
ハリウッド実写映画『モンスターハンター』も『メタルギアサヴァイヴ』も、
原作設定をぶち壊し、異世界転生モノにされてしまった
わけですから…。
まず最初のツッコミどころが、
「『モンスターハンター』に国連軍って、なんですかそれは!」
と言いたくなる謎設定です。
現代兵器で蹂躙されるモンスターの姿なんて見たくないです。
古代文明が滅びた後の世界と思われる『モンスターハンター』と、文明が発達し続けてきた現代世界では、明らかに世界観がマッチしません。
だから異世界モノにして、強引にストーリーとして成り立たせようとしたのだと思うのですが…
異世界モノにするところが第2のツッコミどころで、『モンスターハンター』を異世界モノにするなんて、もってのほかです。
『モンスターハンター』という作品は、『モンスターハンター』の世界で、その時代を生き抜くハンターたちの物語です。
現代人が異世界に送られてくるのは、全く話が違うのです。
この時点で、もう既にゲーム世界を破壊する、あまりにもひどい適当なストーリーの作り方で、納得ができません。
基本的に、ゲームやアニメ・漫画の実写映画化において、そのファンが最も嫌うと思われる部分が、原作破壊です。
そして『モンスターハンター』は見事に原作破壊!
まず最初に興味を持ってくれるであろう『モンスターハンター』のファンの多くを、映画から離脱させてしまったのです。
最初に反応してくれるであろう層を心離れさせてしまうとどうなるか?
ネガティブなイメージがどんどんと広まっていき、
「これは評判悪いって言ってたし、見るのはやめておこうかな」
と、次第にその映画に対して関心を持つ人が減っていってしまいます。
イメージ戦略としても、ハリウッド実写映画『モンスターハンター』は、いきなりコケてしまったわけです。
ちなみに、国連軍の衣装を着たミラ・ジョヴォヴィッチさんたちの写真が公開されたのですが…
まるで駐屯地の兵士たちを収めたかのような写真ですね。
この画像だけを見せて、この映画は何の映画だと思いますかと質問しても、
「『モンスターハンター』だ!」
と答えられる人は、まずいないと思います。
それくらい、あまりにも世界観がミスマッチです。
まだ、現代を舞台にしたFPSゲームの実写映画の撮影シーンだと言われた方が納得できます。
ここまでは、トンデモ設定があまりにひどすぎて、ネガティブな内容しか語ってきませんでした。
では、果たしてハリウッド実写映画『モンスターハンター』が全てにおいてクソ映画なのかというと、それは違うかもしれません。
というのも実は、ハリウッド実写映画『モンスターハンター』、ビジュアルは結構力を入れているみたいなんです。
ソニーのTwitterアカウントにて、ハリウッド実写映画『モンスターハンター』のオフィシャルフォトが公開されています。
その画像については、かなりの好評判だったのです。
アルテミス役のミラ・ジョヴォヴィッチさんと、トニー・ジャーさん扮するハンターが写っているのですが…
ミラ・ジョヴォヴィッチさんは置いておいて、注目して欲しいのはトニー・ジャーさんの方です。
ハンター姿がかなり様になっていて、見た目のクオリティはかなり高いですよね。
いかにも『モンスターハンター』世界のハンターな雰囲気が出ていますし、持っている大剣のアギトも完成度も素晴らしい!
1つしか武器が使えないハンターが、なぜ大剣に加えて弓まで装備しているのかは不明ですが…
このハンター姿を見る限り、少なくとも、ビジュアル面だけは評価に値すると思いますよ。
ハリウッド実写映画『モンスターハンター』に対する評判
ハリウッド実写映画『モンスターハンター』の評判は、トニー・ジャーさんのビジュアルで少し見直されましたが…
未だに、失望・落胆といった低評価が多数を占めています。
やはり、その原因が、
国連軍が異世界(『モンスターハンター』の世界)に飛ばされて戦う
という原作破壊設定です。
これについては、
「ハリウッド映画のガッカリ要素をこれでもかと詰め込んでしまった感じ」
「どうしてハンターたちの物語が実写化されるんじゃなくて、ハンターたちがおまけ要素なんだ」
「『ジュラシックパーク』シリーズにしとけよ」
「一緒に飛ばされてきた兵器は絶対使うなよ」
「異世界に飛ばされるっていう時点で、もう違うわ」
「普通の設定で、ギルドに入ったハンターが成長していく物語を見たかった」
と疑問や批判の声が多数…
このただでさえ必要ない原作破壊設定に加え、国連軍を率いているアルテミスを演じるのがミラ・ジョヴォヴィッチさんです。
ついには原作のある作品で、原作にない設定を登場させ、その中心人物がポール・W・S・アンダーソン監督の嫁であるミラ・ジョヴォヴィッチさんともなれば…
ネット上では、
「ミラ・ジョヴォヴィッチのPV映画」
「またゲームを題材にした映画でPV撮ってるよ…」
と揶揄する人まで出てきてしまいました。
"ミラ・ジョヴォヴィッチのPV"とは、どういう意味なのでしょうか?
実は、ポール・W・S・アンダーソン監督は『バイオハザード』の映画を長引かせたのはいいのですが、ついには内容が自身の嫁である
ミラ・ジョヴォヴィッチさんをいかに無双させるか
というような演出になっていったので、
「『バイオハザード』はミラ・ジョヴォヴィッチのアクションPV」
と言われるようになっていて、それが今回の『モンスターハンター』でも発揮されてしまった…
こういう背景がありました。
原作にない設定、『モンスターハンター』にとっては蛇足な部分を一番のメインにさせようとしているわけです。
その蛇足にしてメインとなる部分に、監督の嫁であるミラ・ジョヴォヴィッチさんを起用しています。
これでは、嫁のPVと揶揄されるのも、納得ができてしまいますね。
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まとめ
ハリウッドで実写映画化される『モンスターハンター』は、
『国連軍が異世界に飛ばされる』
という、『戦国自衛隊』か『メタルギアサヴァイヴ』のような設定が、物議を醸しています。
なぜハリウッドの実写化映画は、余計な要素を設定に付け加えてしまうのでしょうか。
例に出すなら、原作の鳥山明さんが辛らつに批判した『ドラゴンボールエボリューション』も、『悟空が高校生』という謎すぎる現代要素を付け加えて大コケしていましたよね。
『モンスターハンター』もそれと同じです。
国連軍が異世界へ飛ばされる、というあまりにもトンデモな設定が付け足されている…
評判も最初からイマイチなことから、今後、ハリウッドの実写化映画のコケる法則に、
『いらない設定を付け加える』
が追加される日も、近いかもしれないですね。