時事 歴史

北方領土の2島先行返還と4島一括返還の違いをチェック【日露外交】

投稿日:

北方領土 2島先行返還 4島一括返還

北方領土問題は、ニュースなどでも度々話題に挙がる問題ですよね?

これまで、日本はロシアに対して、

『北方領土を、全て返還すること』

を求めていました。

 

ですが、最近になって、

『2島先行返還』

という話で、ひとまずの決着がつくとされるようなニュースが流れています。

 

ここで疑問に思うこととして、

2島先行返還と4島一括返還は、何が違うのか

といったことがあると思います。

 

そこで、今回は、

『2島返還と4島返還の違い』

について、紹介していきます。

北方領土問題に関心がある人は、参考にしてみてください。

アドセンス

スポンサーリンク

北方領土とは、そもそもどんなものなのか?

2島先行返還と4島一括返還の違いを紹介する前に、

北方領土とは、一体どんなものなのか

について、紹介していきます。

 

北方領土とは、

『北海道の北東に位置する4島』

のことを指しており、日本が占拠していた土地でした。

 

時代は、第二次世界大戦終結直前まで遡りますが、当時のソ連が、

『第二次世界大戦終結時に、北方領土に侵攻した』

ことが、北方領土問題の始まりになります。

 

このとき、日本側の主張として、

『ポツダム宣言による降伏後、ソ連は北方領土を占拠したので不法占拠に当たる』

というものがありました。

 

ですが、ソ連の主張としては、

『サンフランシスコ条約で、千島列島を放棄したので北方領土はロシアの領土』

としています。

 

ここで問題になっているのが、

北方領土とは、どこからどこまでなのか

といったことであり、日本とソ連で意見が食い違っていました。

日本の曖昧な回答も、北方領土問題の原因

日本は、北方領土の範囲が、

  • 択捉
  • 国後
  • 色丹 
  • 歯舞

の4島としていました。

 

ですが、サンフランシスコ条約で放棄した千島列島には、

『択捉と国後が含まれていた』

とされています。

 

日本は、

『択捉と国後も、北海道の属島であり日本の領土』

としていますが、ソ連はそれを認めずにいました。

ですが、日本は以前に、

千島列島に、択捉と国後は含まれる

と公言していたので、ここで言動の矛盾が生まれてしまったのです。

その後、再三の話し合いが設けられますが、結論は出ず、今回の2島先行返還に話が続いていきます。

 

2島先行返還は、ある意味当然の話なのか?

北方領土問題について、簡単に経緯を紹介しました。

ですが、ここまでの説明に、

『色丹と歯舞が出ていない』

と思っている人も、多いでしょう。

 

その理由としては、

『色丹と歯舞に関しては、ロシアも日本の領土と認めている傾向がある』

からです。

 

先程紹介した、サンフランシスコ平和条約により、

『択捉と国後を含んだ千島列島の放棄』

がありました。

 

択捉と国後に関しては、最初は、日本も千島列島に含まれるとしていたため、

『日本の領土として、認められなくても当然』

なのですが、様々な事情があり、日本が領有権を主張しています。

 

ですが、色丹・歯舞に関しては、

『ソ連が、日本の領土として認める』

と実質的に言っているので、2島返還はかなり容易に成立するのです。

両国が、ほぼ合意の姿勢を取っているので、これは当然の話と言えるでしょう。

 

これらのことから、何はともかく、

『2島先行返還』

という話は、ある意味合理的だとも言えます。

2島先行返還と4島一括返還の違い

2島先行返還 不安

一見、2島先行返還と聞けば、

「残りの2島も返還してくれるのだろう」

と考えてしまいがちですが、そう簡単な話ではないでしょう。

 

そもそも、2島先行返還がなされた後に残る、択捉と国後には、

すでに、多くのロシア人が住んでいる

という事実があります。

 

もし、今後、残りの2島を返還するのであれば、

『島に住んでいる人を追い出す』

ことになりかねません。

日本が、現住ロシア人の補償をするのかと言えば、それもなかなか厳しいでしょう。

ロシア側が、認めるとも思えません。

 

共同統治という意見も、近年出てきていますが、ロシアとしては、

『現在、自国の領土としている土地を、わざわざ日本と共同統治する意味がない』

となるのは、当然の話です。

 

共同統治となれば、

  • 領土・領海・領空の範囲
  • 資源の分配
  • 法律の定義

など、様々な問題が浮上してくるでしょう。

 

ロシアとしては、わざわざ手間がかかることをする必要がないので、

「2島を返還したのだから、残りを返す義理はない」

と言っても、何の問題もないのです。

4島一括返還なら、日本は満足だがロシアの不満を買う

4島一括返還 ロシア 不満

2島先行返還では、残りの2島を返還してもらえなくなる可能性があると紹介しました。

そのため、日本としては、

『4島一括返還』

が、最も満足のいく結果となります。

 

ですが、4島一括返還がなされた場合、

ロシアの不満を買う

ことにもなりかねないのです。

 

先程紹介したように、千島列島を放棄した際、

『択捉と国後も、千島列島に含まれる』

と公言していたのは、日本です。

 

それを政治的理由から、4島一括返還に要求を変えたため、

『北方領土問題が、現在まで続いている』

と言えます。

 

ロシア側から見れば、条約を破棄しているのは日本側なので、

今後の日露関係に影を落とす可能性がある

ことは、避けられないでしょう。

 

日本としても、第二次世界大戦時に、お互いの領土に進行しないとする、

『日ソ中立条約』

を、一方的に破って侵攻した、ソ連に対する憤りもあるでしょう。

ですが、時代はすでに変わりつつあるため、

『昔の因果を持ち込むべきではない』

とする意見もあるのです。

 

日本にしても、ロシアにしても、

『お互いの関係が悪くなることは避けたい』

と考えているのは同じでしょう。

ロシアの不満を買わないためにも、妥協案を出さなければならないときが来ているのです。

スポンサーリンク

アドセンス

 

まとめ

『北方領土の2島先行返還と4島一括返還の違いをチェック【日露外交】』、いかがでしたか?

今回のまとめとしては、

『2島先行返還・4島一括返還のどちらにしても、両国で不満が出る』

ということが言えるでしょう。

 

領土問題というのは、

『お互いの利益を確保するための問題』

と言えます。

 

どちらか一方に有利な領土となれば、

『不利になったほうで不満が出る』

ことは、当たり前なのです。

 

北方領土問題も、どう転んだとしても、

『どちらかに不利な決着』

となってしまうため、少なからず問題は出てくるでしょう。

ですが、どこかで妥協しなければ、

『問題はいつまでも解決しない』

のが事実です。

 

例え、北方領土問題が、

『日本に不利な形で終わることになる』

としても、それを帳消しにできる政策を出せば、自然と不満もなくなると考えられます。

政治手腕が、真に試されるときなので、ぜひとも頑張っていただきたいものですね。

アドセンス

アドセンス

あわせて読みたい

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

kenimamebo

在宅ライターとして、日々研鑽を重ねる毎日を送っております。 座右の銘は、『風林火山』。 孫子から始まり、武田信玄公の旗指物にも書かれたこの言葉通り、様々な状況でも行動できる人物になるのが目標です。 しっかりと記事を書き続けていきますので、よろしくお願い致します。

-時事, 歴史

Copyright© My News23 , 2018 All Rights Reserved.