言葉の意味・語源・由来

なし崩しの本来の意味・語源と漢字をチェック!使い方を文例で紹介

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文化庁

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『なし崩し』

あなたは、この言葉の意味を正しく答えられるでしょうか?

『国語に関する世論調査』という、文化庁が毎年行っている調査によると、

『なし崩し』を正しく理解している人は約2割だけ!

という驚く結果でした。

つまり、

『誤った使い方をしてしまっている人が、約8割もいる』

ということです。

なぜこんなに多くの人が、誤った使い方をしてしまっているのでしょうか。

『なし崩し』の漢字や語源から、言葉の意味と、正しい使い方を確認してみましょう。

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『なし崩し』の『なし』の漢字は?語源と意味をチェック!

どう書くか悩む

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『なし崩し』の『なし』の漢字はどう書く?

『なし崩し』とは、どのような漢字を使うのでしょうか。

実は、

済し崩し

と書きます。

『借金返済』などに使われる、『済』です。

 

ひよ
え!?『無し崩し』かと思っていた!

 

と思う人は、多いのではないでしょうか。

きっと、『なし崩し』の使い方を誤っていた人の多くは、『無し』だと勘違いをしていた人が多いことでしょう。

では、なぜ『済し崩し』なのでしょうか。

それは、語源を調べてみると、納得する話なのです。

『なし崩し』の語源と本来の意味は?

『なし崩し』とは、『済し崩し』と書き、借金の返済に関する言葉だったのです。

借金を少しずつ返済し、その結果『完済』となる様子から、

『物事を少しずつ片付けて(解決して)いく』

という意味に使われるようになりました。

お金に関すること以外にも広く使われ、仕事や計画など、徐々に進捗していく様子などに使います。

 

『なし崩し』の正しい使い方は?文例を紹介!

『なし崩し』の『なし』を『無し』と勘違いしていたり、『崩す』という漢字のイメージからか、

『うやむやにしてしまう』

『その場の雰囲気でなんとなく』

などと、誤った認識になっている人も多いのではないでしょうか。

『なし崩し』の正しい使い方を、しっかりと確認しましょう。

『なし崩し』の正しい使い方

『なし崩し』は、『借金を少しずつ返済していく』ことから、『少しずつ片付けていく』という意味で使います。

あくまでも、『少しずつ』なので、『一気に済ませる』ような場合には使いません。

『なし崩しに…』や『なし崩し的…』は、『少しずつ…』や『徐々に…』などと言い換えられるところがポイントです。

『なし崩し』を使った文例を紹介

それでは、実際に『なし崩し』という言葉を使った文例を紹介しましょう。

親から借りたお金を、毎月の給料からなし崩しに返済する。

『借金を返済する』

という、語源にもなった意味でもあるので、この文例はわかりやすいでしょう。

大量の仕事を、なし崩しに処理している。

『物事を少しずつ片付けていくこと』

という意味で使われた文例です。

やらなければならない仕事が、徐々に片付いていく様子を想像できます。

年末の大掃除は、なし崩し的にクリスマスまでに終わった。

本来の意味を知らない場合は、

「なんとなく、適当に掃除を終わらせたのかな?」

「とりあえずクリスマスまでに、やっつけで終わらせたのかな?」

と、違ったニュアンスで受け取ってしまうかもしれません。

ですが、本来の意味を知っていれば、

「年末の大掃除の計画を立てて、少しずつ掃除をしていき、順調に終わったんだろう」

ということが想像されます。

『なし崩し』を正しく理解している人はどのくらい?

文化庁での調査『国語に関する世論調査』で出題された問題は、

「『なし崩し』について、どちらの意味だと思うか?」

という問いでした。

例文:借金をなし崩しにする

(ア)なかったことにすること。

(イ)少しずつ返していくこと。

(ウ)(ア)と(イ)の両方。

(エ)(ア)、(イ)とは、全く別の意味。

本来の意味である(イ)を選んだ人は19.5%だけ。

誤りである(ア)を選んだ人が最も多く、65.6%でした。

年齢別で見てみると、20代と70歳以上が、他の年齢と比べると正解率が高かったようです。

20代は、『なし崩し』の本来の意味を受験勉強などで学んで知っていたのかもしれません。

70歳以上は、もともと知っている人が多かったのでしょう。

しかし、いずれの年齢層でも半数以上の人が『なし崩し』の意味を知らなかったということになりますね。

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まとめ

『なし崩し』とは、

  • 借金を少しずつ返済していくこと
  • 物事を徐々に処理していくこと

という意味で使います。

しかし、誤った使い方をしている人が多く、

  • うやむやにすること
  • 適当にごまかすこと
  • その場の雰囲気で
  • 勢いで一気に

このような誤用が目立ちます。

『なし崩し』は、言葉や漢字のイメージからか、ネガティブな印象を受けてしまうのかもしれません。

ですが、本来の意味は、どちらかと言うとポジティブな、前進しているような良い言葉なのです。

同じ言葉であっても、本当の意味を知っている人と、知らない人とでは、受ける印象が全く違ってしまうこともあるのです。

本当の意味を知らずに、気づかぬうちに相手に不快な思いをさせてしまうかもしれません。

今回の記事で、『なし崩し』の言葉の意味を

『少しずつ、徐々に済ませる』

『借金の返済』

と、少しでも覚えてもらえると嬉しいです。

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