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白い巨塔(1966年映画)の結末ネタバレ!手術シーンとラストをチェック

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田宮二郎さん・田村高廣さんによる1966年の映画版を皮切りに、時代と共に何度もリメイクされて続けてきた山崎豊子さん原作のドラマ『白い巨塔』。

当時、医療ミスや大学病院という大組織にメスをいれるような斬新なストーリーとして、話題になった大作として有名ですよね。

とくに唐沢寿明さん・江口洋介さん出演の2003年版は、後に勧善懲悪ドラマの一つとして高い評判を受けていました。

そんな『白い巨塔』が、岡田准一さんを主演に迎え、テレ朝開局60周年記念SPドラマとして2019年放送されます。

そこで、本記事では、『白い巨塔』の放送に先駆け、元祖となる映画版『白い巨塔』のあらすじ・ラスト結末・手術シーンのネタバレをしていきます。

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映画版『白い巨塔』のあらすじ

 

何作にもわたりリメイクされ、半世紀以上に渡り、多くのファンから愛された映画・ドラマ作品『白い巨塔』。

冒頭でもお話したように、2019年にはテレビ朝日開局60周年を記念して、SPドラマとしての放送が予定されています。

そこで、元となる映画版『白い巨塔』を振り返りましょう。

映画版『白い巨塔』あらすじ

財前五郎

財前五郎

浪速大学医学部助教授・財前五郎(田宮二郎)は、非常に優秀な外科医。

食道がんの手術に関してはスペシャリスト。

しかし、権力や出世欲にまみれ、その上、傲慢で他の教授の意見を聞かず、自身の勘に頼る手術法が絶対正しいと頑固なところが嫌われている部分も…。

将来的には次期教授の座も間違いないと言われながらも、上司の東貞蔵教授(東野英治郎)をはじめ、多数の医師を敵に回す孤高の助教授です。

財前五郎は、人脈を味方につけた成り上がり

そんな、財前の生まれは岡山の貧しい農家出身。

母・絹(瀧花久子)の女手一つで医学部まで入学させてもらい、そこからメキメキ実績を挙げていきます。

そんな彼に着目したのが、財前産婦人科医院の院長・財前又一(石山健二郎)。

又一は、娘・杏子(長谷川待子)と五郎を結婚させ、婿養子に迎え跡取りを確保…。

一方、財前五郎も、又一の権力・財力を味方に引き込み、浪速大学病院の助教授まで地位を高めることに成功したのでした。

財前五郎の出世欲

しかし、助教授と教授では格差が大きく開いていることを知っている財前には、それだけでは満足できません。

なんと上司である、東教授が定年退職を控え、間もなく空席となるであろう教授の席を狙い、画策していたのです。

義父・又一の支援を受け、医学部長・鵜飼雅行(小沢栄太郎)に高価な絵画を贈り、味方に引き込むことにも成功…。

着々と教授選への根回し(準備)を進めていくのです。

東教授の画策

一方、東教授も、定年後に好き勝手にやられたくない気持ちと、影響力を誇示させたい気持ちから、一つの策を講じます。

自身の出身校(東都大学)の系列である金沢大学医学部の教授・菊川昇(船越英二)を娘・佐枝子(藤村志保)と結婚させ、後継人にしようと画策…。

教授選挙に現る第三勢力も…

さらに、別のところでは、第三の勢力として拡大を図る整形外科・野澤教授(加藤武)の推薦する徳島大学教授・葛西も教授線に立候補…。

三つ巴戦となろうとする大学教授の次期選挙…。

次期教授の座は間違いないと言われながらも、いろいろ根回し(準備)に忙しくなる財前…。

里見脩二が診断を依頼した胃がん患者

そんな彼の元に、同期で第1内科助教授の里見脩二(田村高廣)から、胃がんの疑いがある患者・佐々木庸平の診断の依頼が入ります。

財前の診断でも胃がんであると診断されました。

そして、財前は、患者(佐々木)に対して、

「今オペしたら100%切除可能、助かりたいなら同意書にサインしてください。嫌ならどうぞお引取りを…」

と発言してしまうのです。

結果として、患者が不安を抱えたまま、渋々同意者にサインし手術を受けることに…。

気になる不気味な影

そんな中、医局員が、患者のレントゲン写真から気になる影を見つけ、財前に進言するのですが、

「結核の跡だろう…」

と聞く耳持たず、さらに里見からも断層写真を撮るように助言されるも一切耳を傾けず、半ば強引に手術に踏み切りました。

教授選・手術後の結果

結果、胃がんの手術は無事成功し、財前は、患者を顧みることなく教授選の準備に明け暮れます。

幸いというべきか、教授線には僅差ながらも勝利した財前…。

晴れて、次期教授の席に座ることとなったのですが、一方、手術によって救われたはずの、患者(佐々木)の容態が悪化、間もなく亡くなります…。

この結果に納得いかない遺族たちは、医療ミスがあったとして財前を訴え、裁判を起こすのですが…。

以上が、主な映画版『白い巨塔』のあらすじです。

『白い巨塔』が描くテーマ

『白い巨塔』は、大学病院という、一般人が触れることのできない大きな組織と、医療ミスをテーマにした作品です。

そのことは、全作品共通で、ある意味で病院という命を救う場所でありながらも、欲にまみれ命を軽視してしまう闇の部分にメスを入れている…。

そのことが色濃く伺えます。

 

映画版『白い巨塔』の結末・ネタバレ

1966年映画版の『白い巨塔』の結末は、後に放送されている2003年ドラマ版のように、主人公・財前五郎の最期は訪れません。

映画版『白い巨塔』は、ある意味バッドエンドで幕を閉じたといってもいいでしょう。

では、財前に最期が訪れず、なおかつバッドエンドで幕を閉じるとはどういうことなのか。

結末のネタバレを紹介していきます。

映画版『白い巨塔』の結末

自身が執刀した胃がん患者・佐々木庸平に対する、術後経過をしっかり診断せず、教授選の準備に邁進してしまい、患者を落命に至らしめた財前。

手術前に医局員が撮影したレントゲンで、

「気になる影がある」

と進言され、さらに同期の医師・里見脩二からも、断層写真を撮り、再検査するよう指摘されるも、無視して強引に手術へ…。

助言を無視して手術に踏み切った結果

結果、このことが医療ミスとなり、術後、患者(佐々木庸平)の容態が悪化し、亡くなってしまうのです。

そのことを裁判で訴える遺族たち…。

しかし、幸いというべきなのか、財前は事前に教授選で僅差ながら勝利していたため、病院内に歯向かうものはいませんでした。

財前を守る他の医師、医療ミスを訴える里見脩二と遺族たち…

そんな中、唯一遺族側に立ち、証拠集めに協力的だった人物が、他ならぬ里見脩二でした。

里見

里見

里見は清廉潔白で出世欲のない男…。

医療ミスによって、患者の命を落としてしまった財前の行為を許せなかったのです。

財前の勝訴

しかし、里見の助力もあり、証言者や新証拠を提示するも、全て財前の有利な展開に裁判が進み、1審では原告側の請求が棄却…。

医療ミスはなかったとされ、財前側の勝利と判決されてしまうのです。

里見脩二に下された辞令

そして、遺族側の訴えを退けられたばかりか、遺族に歩み寄った里見までも僻地に飛ばす(左遷)辞令が出されることに…。

里見自身は、何一つ悪いことをしていないと自負していて、上からの辞令を受けることなく、浪速大学を退職…。

『白い巨塔』の正体

一人寂しく病院を去る里見が後ろを振り向くと、そこには『白い巨塔』と呼ばれる浪速大学が、高くそびえ立っていたのでした…。

 

以上が、映画版『白い巨塔』のラスト(結末)のあらすじとなっています。

『白い巨塔』映画版・ドラマ版の違い・ネタバレ

2003年版などは、ここから先のストーリーが展開され、

  • 第2審のシーン
  • 財前の医療ミスが判明し敗訴するシーン
  • レントゲン写真の気になる影の正体
  • 患者の術後経過を診察せず、落命に追いやったことに後悔しながら最期を迎える財前教授のラストシーン

などが描かれ、違った形の結末を迎えます。

『白い巨塔』=権力の象徴

ただ、あくまで映画版では、里見の辞表が受理されないシーンすら描かれません。

『白い巨塔』がクローズアップされながら、バッドエンドを迎えてきます。

あくまで浪速大学病院は、『白い巨塔』という国家権力のような、逆らうことができない一大組織だというわけです。

たとえ、それがどんな犯罪でも、無罪といえば、被害者の気持ちも無視され、事実が捻じ曲げられていく…。

今の世の中でも起こっているようなことが、病院内部で起こっていると、ドラマの中で描かれているのです。

そして、これが映画版『白い巨塔』の全てであるわけです。

なんとも、もどかしい結末ですよね。

きっと今では、誰もが納得しない結末と言われても仕方ないでしょう。

権力が全ての時代だからこその描かれ方…

今でこそ勧善懲悪という印象も伺える『白い巨塔』ですが、1966年に公開された映画版では、その時代を反映した異なる結末だったと言えるでしょう。

今の時代では理解しがたいストーリーとして展開されていますが、時代ならではの物語と考えると、また違った味わいが楽しめるのかもしれませんね。

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『白い巨塔』の手術シーンの撮影方法(メイキング)

白い巨塔

白い巨塔

さて、医療ドラマにおける手術シーンって、結構謎だらけですよね。

実際に手術している絵を撮っているわけですし、演技以前の問題と感じている人も少なくないはずです。

一般の医療ドラマの手術シーンの撮影方法

そこで、医療ドラマにおける手術シーンを、どのように撮影しているのか調べてみると、

『DoctorX』では、豚や鶏の肉を使っていること

が判明。

これは実際に肉を使って撮影したほうが、より臨場感が出るということで活用しているらしく、撮影後は美味しく演者たちで頂いているとのこと…。

一方、『コードブルー』シリーズでは、人体模型や豚肉を使用しているようです。

このように、今の時代、いろんな技術と、食用肉・模型を駆使して撮影していることが分かります。

映画『白い巨塔』での手術シーンの撮影方法

ところが、映画版『白い巨塔』では、それとは全く異なる方法で、手術シーンが撮影されていたのです。

それは、実際に手術している絵を使っているということ…。

もちろん、撮影のために手術しているわけではなく、過去に本物の医師が手術した映像を借り、映像の中に組み込んでいるだけです。

ただ、病院側や患者の許可を得ないことには、このような大それたことは実現不可能…。

主演・田宮二郎のコネクション?

しかし、当時主演していた田宮二郎さんが、同病院の関係者と交流があったため、

「学生たちに映像資料としてダビングし配ること」

を条件に、なんとか許可を得たんだとか…。

そして、過去に食道がんの手術をしたときの映像を、手元だけ魅せる形で、映画本編に組み込み、臨場感あふれる作品としたそうです。

まさか本当に手術している映像とは驚きですよね。

それだけ、『白い巨塔』は本格的な医療映画・ドラマといえるでしょう。

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まとめ

1966年に公開された映画『白い巨塔』は、病院という大きな組織の問題と、医療ミスをテーマにした医療映画作品。

本作のあらすじ・結末をネタバレ観て分かる通り、傲慢な性格でも知られる主人公・財前五郎の医療ミスを主軸に本作が描かれています。

しかも、その後に放送されるドラマ版とは異なり、裁判を起こされても勝訴するところまでしか描かれていないのですから、かなりのバッドエンド…。

おそらく、その時代をリアルに映し出すため、闇や権力が勝つストーリーとして描かれているのでしょう。

そして手術シーンも病院で実際に手術された映像を借りて映像に組み込んでいることも分かり、改めて『白い巨塔』のこだわりが伺えた次第です。

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masayan

音楽・スポーツ観戦が大好きで、アーティストではJUJUさん・欅坂46など、スポーツではヴィッセル神戸(サッカー)にハマっています。 性格も猪突猛進タイプで、芸能・スポーツを中心に、幅広く思いがストレートに伝わるような、面白くためになる記事となるよう、心がけて執筆しております。どうぞよろしくお願いいたします。

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