皆さんは、『パックマン』のことは知っていますか?
ここでいうパックマンは、ゲームやコミックのキャラクターのパックマンではありません。
マニー・『パックマン』・パッキャオ選手のことなのです。
パッキャオ選手は、フィリピンのプロボクサーで、数々のタイトル奪取と、名試合により、フィリピンの国民的英雄と呼ばれています。
現在でもフィリピンで国会議員としてパッキャオ選手は政治家を兼業をしていて、
未来のフィリピン大統領の最有力候補
とまで言われているのです。
そこで今回は、そんなパッキャオ選手が、英雄とまで讃えられるのは、どれくらい凄いボクサーなのか。
そのボクシングスタイルと、パッキャオ選手の身体能力として有名な腹筋、そしてその筋トレ方法や、彼の年収などについて、迫っていきます!
パッキャオのプロフィールや戦績を紹介!
まずは、マニー・『パックマン』・パッキャオ選手の簡単なプロフィールと戦績から紹介していきましょう。
本名
エマヌエル・ダピドゥラン・パッキャオ
ニックネーム
パックマン
出身
フィリピン
1978年12月17日生まれ
階級
ライトフライ級でスタート~スーパーウェルター級まで
身長
169cm
腕のリーチが170cm
タイトル
史上2人目の6階級制覇王者
戦績
69戦 60勝 (39KO) 7敗 2分
と、これがパッキャオ選手のプロフィールです。
パックマンのように相手を簡単に倒していくことから、パックマンと呼ばれるようになりました。
一応、パッキャオ選手の戦績についても紹介しましたが、ボクシングに詳しくない人には、この凄さがピンと来ないかも知れません。
ボクシングのルールでは、階級が体重別に細かく分かれ、その階級の中での戦いとなります。
なぜ細かく分かれているのかというと、ボクシングは他のスポーツに比べて、体重によるハンディキャップが非常に大きいからです。
ボクシングでは、
一階級上がると、もはや別の世界
などと言われています。
1kgの違いでも、パワーやパンチ力、それにダメージへの耐久度に、大変な違いがあるのです。
それほど体重差による総合力の違いがあるということですね。
そして、こちらがパッキャオ選手の取ってきた世界タイトルの一覧です。
- 第31代WBC世界フライ級チャンピオン
- 第11代IBF世界スーパーバンタム級チャンピオン
- 第28代WBC世界スーパーフェザー級チャンピオン
- 第33代WBC世界ライト級チャンピオン
- 第14代第16代WBO世界ウェルター級チャンピオン
- 第42代WBC世界スーパーウェルター級チャンピオン
- 現WBA世界ウェルター級チャンピオン
各階級の体重リミット
フライ級:50.8kg
スーパーバンタム級:55.34kg
スーパーフェザー級:58.97kg
ライト級:61.23kg
ウェルター級:66.68kg
スーパーウェルター級:69.85kg
となっています。
パッキャオ選手は、2018年7月15日に、WBA世界ウェルター級王者ルーカス・マティセー選手と対戦し、なんと9年ぶりとなるKO勝ちを達成。
39歳にして、自身初となるWBAのタイトルを獲得したのです。
39歳でいまだ現役。
さらに、それで世界タイトルを獲ってしまうところから、既にパッキャオ選手の凄さが伺えますよね。
まぁ、重量級は軽量級ほどスピードを要求されないので、選手寿命は長い方ですが…。
そしてもう1つ、パッキャオの凄さを示す指標を紹介しましょう。
フライ級の50.8kgからスーパーウェルター級の69.85kgには、なんと
19kg以上の体重差
があるのです。
しかも、フライ級とスーパーウェルター級の間には、上記の取得タイトル以外の階級として、
- スーパーフライ
- バンタム
- フェザー
- スーパーライト
の4階級が存在します。
パッキャオ選手のスタートした階級は、ライトフライ級です。
だから、ライトフライ級からスーパーウェルター級に上がることは、
『10階級上がる』
ということになります。
日本のプロボクサーでは、3階級制覇で大騒ぎとなりますが、パッキャオ選手は、その3倍以上の階級を駆け上がったわけです。
それだけ見ても、いかにパッキャオ選手が、とてつもなく凄いボクサーなのか、わかると思います。
パッキャオ選手が、とくに凄いのは試合の内容や、そのボクシングスタイルです。
目にも止まらぬ動きで相手を翻弄し、信じられぬ程の速さの踏み込みから、迫力満点の豪腕の左ストレートで相手をなぎ倒す
という、豪快かつ爽快な試合になるボクシングスタイルです。
多少被弾することはあるものの、多くの場合はそれを許さないスピードがあるので、
『攻撃は最大の防御なり』
を体現しているスタイルだと言えますね。
パッキャオ選手の試合を観戦しにきた観客は、さぞすっきりした気持ちを味わい、試合を存分に楽しめたことでしょう。
さらに、パッキャオ選手が驚異的なのは、通常のボクサーの場合、階級を上げると、パワーはつくものの動きが鈍くなる傾向があります。
しかし、パッキャオ選手には、それは当てはまりません。
階級を上げても、軽い階級の時と同様の俊敏な動きを保っていたのです。
パッキャオの身体能力の秘訣は異常な筋トレ?
では、パッキャオ選手の驚異的な身体能力は、どのようにして培われたのでしょうか?
名コーチと言われたフレディ・ローチさんの元で、専門フィジカルトレーナーが作製した、
プライオメトリックエクササイズ
という方法で、パッキャオ選手は筋トレを行っているそうです。
これがなんと、筋トレの
腹筋1400回
です!
決してタイプミスではなく、正真正銘の腹筋1400回です。
筆者であれば、何十日とかけて行う腹筋回数を、わずか1日でこなしてしまうのですから、パッキャオ選手が驚異的な身体能力を持っていても、当然ですよね。
そしてその腹筋と同時に鍛えている体幹トレーニングも、パッキャオ選手の強さの秘訣でしょう。
奇跡的に動画を見つけられたので、こちらをご覧ください。
これを真似しようとすると、多くの人は1分持たずにギブアップしてしまうことでしょう。
それを平然とやっているのですから、いかにパッキャオ選手が鍛え抜かれた肉体をしているのか伺えますね。
もちろん、その他のトレーニングとしてランニングや、ジムでのミット撃ち、シャドーボクシング、スパーリングもあります。
『ローマは一日にして成らず』と言いますが、英雄も一日にして成らず。
トレーニングという努力の成果が、今のパッキャオ選手を生んだのです。
パッキャオの年収はいくら?
では、ボクシングで伝説の英雄となったパッキャオ選手。
一体どれくらいの年収となっているのでしょう?
近年、判明しているだけのパッキャオ選手の年収をまとめてみました。
2012年 62億円
2013年 34億円
2014年 45億8500万円
2015年 160億円
何ともすさまじい数字ですね。
2012年と2015年は、スポーツ長者番付の2位にランクインしているほどと言えば、そのすごさがわかると思います。
参考までに、2015年度のスポーツ選手の年収上位10名のリストも見てみましょう。
- フロイド・メイウェザー・ジュニア ボクシング 3億ドル
- マニー・パッキャオ ボクシング 1億6000万ドル
- クリスティアーノ・ロナウド サッカー 7960万ドル
- リオネル・メッシ サッカー 7380万ドル
- ロジャー・フェデラー テニス 6700万ドル
- レブロン・ジェームズ バスケットボール 6480万ドル
- ケビン・デュラント バスケットボール 5410万ドル
- フィル・ミケルソン ゴルフ 5080万ドル
- タイガー・ウッズ ゴルフ 5060万ドル
- コービー・ブライアント バスケットボール 4950万ドル
いかがでしょうか。
ロナウド、メッシ、フェデラー、ウッズと言った、お馴染みのスポーツ選手の名前がずらりと勢揃いしています。
パッキャオ選手は、その中での2位!
金額もメッシやロナウドの2倍以上、あのタイガー・ウッズとは3倍もの差があります。
年収の面を見ても、もう凄すぎますよね。
もっとも、ボクサーの場合はその年の対戦相手によって、年収が大きく変動するので、ここ数年のパッキャオ選手の平均年収は、およそ40億円と言われています。
2015年が異常だったのは、この時のスポーツ長者番付1位にして無敗の男・メイウェザーとのファイトマネーが大半を占めていたからだそうです。
ちなみに、そのメイウェザーは2018年版のスポーツ長者番付でも1位を獲得しました。
総合格闘技のマクレガー選手とのファイトマネーで大半を稼いだのです。
こうしてボクサーの年収を見ると、大きな試合1試合だけで長者番付に載れるほどのファイトマネーの規模の大きさに驚かされます。
ボクシングがアメリカンドリームだと言われるのも納得ですよね。
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まとめ
こうしてマニー・『パックマン』・パッキャオ選手のボクシングスタイルや、腹筋などの筋トレ、そして年収などをまとめてみましたが、
ただ凄すぎる
としか言いようがありません。
これならパッキャオ選手が、フィリピンの大統領候補の最有力と言われるのも、頷けることですね。
39歳にしていまだ現役。
さらに新しく王座を戴冠してしまうのですから、さすがレジェンドです。