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半分青いは面白くないと評判?脚本家・北川悦吏子の評価をチェック

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雨のメロディーが聞こえる傘をさし、鈴愛、花野、晴の3世代の家族が傘の中に入っていくシーンで幕を閉じた朝ドラ『半分青い』。

その終わり方も含め、全体的には視聴率も高く評判だったものの、一部からは

「つまらない」

という批判の声も結構多かったようです。

それは、単純に脚本を担当した北川悦吏子さん自身への評価・評判というよりも、本作に対する感想といった印象が強いのですが…。

果たして何を理由に、『半分青い』をつまらないと言っているのか。

本記事で、筆者自身の持論も交えながら、検証してみたいと思います。

また、北川悦吏子さんの脚本への評価もあわせて紹介していきましょう。

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『半分青い』がつまらないって本当?

半分青い

半分青い

視聴率20%以上をキープし続け、評判も上々だったNHK朝ドラ『半分青い』。

最終週では、主人公・楡野鈴愛の無二の親友・裕子の最期が訪れ、悲しみに明け暮れた視聴者も多かったのではないでしょうか。

どこか元気を与えてくれるような朝ドラだったはずなのに、急転、切なく物悲しいストーリーが展開されるとは…。

誰が想像していたことでしょうか。

『半分青い』につまらないと批判の声も…

さて、そんないろんな風景を映し出し、斬新で評判も良かったはずの『半分青い』。

なぜか、一部で「つまらない」と酷評されているそうです。

舞台としても1970年代~現在に至るまで網羅されていて、懐かしいと感じる人も多かったはずの作品なのに、なぜつまらないとなるのか?

 

『半分青い』がつまらないと評価された理由

随所で見られたテーマのブレ

あくまで視聴者の声をもとに筆者なりに推察した意見ですが、結論からいって、

テーマのブレ

がつまらなさを生んでいるように思います。

目まぐるしく急転していく、ヒロインの破天荒な人生模様

このドラマのヒロインである楡野鈴愛は、まさに破天荒な人生を歩んでいましたよね。

小学生時代に左耳の聴力を失い、その事がきっかけで、何かとハンデを背負っていました。

それは就職活動においても言えること…。

この障害が不利に働き、なかなか内定が決まらずにいた鈴愛。

なんとか、おじいさんの口利きもあり、信用金庫への内定がようやく決まったのです。

ところが、突如漫画家になると、秋風羽織(豊川悦司)のもとで漫画家を目指すと単身上京…。

秋風羽織

秋風羽織

家族の心配を他所に、安定した信用金庫への内定を蹴って、漫画家という茨の道に進んだのです。

そして、漫画家デビューしようやく成功の道を歩んだかと思いきや、しばらくして人気が落ち連載がストップすると、漫画家を辞めてしまいます。

その後は、100円ショップの店員、専業主婦、五平餅屋の店主、発明家と様々な転身…。

もちろん、その間にできた絆が完全に破綻することはありませんが、紆余曲折の人生が何度も訪れたことは明白です。

場面急転ごとに変化したドラマのテーマ

そして、そのたびに、いろんなテーマが打ち出され、

どこに向かっているのか全く見えてこなかった

というのが正直なところではないでしょうか。

ラスト1週で急転した東日本大震災篇

その最も象徴としたストーリーが、ラスト1週で展開された東日本大震災を織り交ぜたストーリー。

おそらく命という大きなテーマで締めくくりたかったのだと思うのですが、東日本大震災を、1週間(各話15分)で語り尽くすなんて不可能です。

主人公の相手役である律(佐藤健)の母・和子(原田知世)が、病気によって最期を迎える展開までは理解できます。

和子

和子

誰にでも訪れる最期という悲しい出来事を、一つの物語に埋め込んだわけで、そこに不自然さはありません。

ところが、ラスト一週という大団円間近で、いきなり東日本大震災が発生し、鈴愛の大親友でもある裕子(清野菜名)が亡くなるストーリーは不可解…。

実際に、このラスト一週に関しては、かなり落とし所が不明確で、残り2~3話くらいで畳み掛けるように伏線の回収に走った感が拭えません。

裕子の最期からの展開が急すぎた?

裕子

裕子

裕子の最期を受け入れられず、立ち直れなかったと思いきや、律の父・弥一(谷原章介)の、

「悲しみを乗り越えたわけではなくて、悲しみとともに生きている」

と、妻・和子との別れを振り返った言葉を聞いて、鈴愛は、急に裕子が生きた仙台へ…。

そして、たった1話で、仙台での裕子のもとに駆け寄った鈴愛が、裕子の夫と震災での出来事を語り合って終わりを迎えていくのです。

このように、あまりにも短いスパンで、東日本大震災を通じた命という壮大なテーマを描いていったのです。

そして急遽、命という壮大なテーマで、一週間を締めくくったというわけ…。

その部分に少しの無理、焦りを感じたのは、筆者だけではないでしょう。

半分青いに東日本大震災は必要?

鈴愛の母の願いでもある、そよ風ファン(扇風機)を作り、発売するという、壮大な計画の中、突如降って湧いた東日本大震災…。

現実社会でも、突如自然災害に襲われることはありますが、これはあくまでドラマ作品の世界です。

そのことを考えたら、あえて、短いスパンで東日本大震災をテーマとしたストーリーを組み込む必要はなかったような気も…。

本来のテーマは命ではなかったはず…

元々、このドラマのテーマは、『希望を持って生きること』にあったと筆者は考えています。

左耳が聞こえなくなったというハンデを背負いながら、それでもたくましく、夢・希望を持って生きていく鈴愛。

そこには家族や仲間との絆もあるでしょうし、挫折や苦労もあるでしょう。

それでも前に突き進んでいく鈴愛のたくましさから、『希望を持って生きること』の素晴らしさを伝えようとしたように思うのです。

それなのに、なぜかラスト一週で東日本大震災を詰め込んできたのです。

この展開には、筆者も唖然とさせられました。

もちろん、人の最期というものを一つ織り交ぜたことで、生きることが際立ち、より感動的な物となったことは言うまでもありません。

ただ、

だったらもう少し手前から東日本大震災を描いてほしかった

というのが率直なところ…。

たった数話では語り尽くせない大きな出来事です。

いろんな意味で急ぎすぎ感が拭えず、いろんなものを詰め込みすぎたという印象が拭えないのです。

時間軸の経過が早すぎテーマがブレる?

『半分青い』は、ストーリーが進むに連れて、あまりにも時間軸が飛び飛びで進み、展開が早すぎた感は拭えませんでした。

事実、そのことで批判も殺到していた話もあります。

筆者のように、どこに向かっているのか分からなくなった視聴者も多いはず…。

急展開は脚本家・北川悦吏子の狙い

この批判に対して、本作の脚本を手がけた、北川悦吏子さんは、フランスでよく用いられている、『スライス・オブ・ライフ』という手法を用いたと反論。

ちなみに『スライス・オブ・ライフ』というのは、

日常の1場面を切り取る

という手法を言うそうですが、視聴者には伝わりにくいです。

結局、一つのねらいとして展開されつつも、最終週で突如東日本大震災がねじ込まれてしまった…。

北川悦吏子の狙いは、一部の視聴者に届かず…

それも、一週間しかないため、裕子と鈴愛の回想シーンはほとんどなく、あっという間に駆け抜けてしまったのです。

そして、気がつけば、

「このドラマのテーマって何?」

と、疑問だけがよぎって終わってしまう結末を迎えてしまったように思うのです。

展開の早さに視聴者は置き去り…

全体を通して、あまりにも展開が早すぎ、裕子の最期に対しても、ただ喪失感が残ってしまう…。

東日本大震災に限らず、この展開の早さに、視聴者の中には置き去りにされてしまった人も少なくないでしょう。

そして何を伝えたいのかがわからなくなり、置き去りにされた視聴者は、

「つまらない」

と批判の声をあげてしまったのです。

大事なのは、映像の切り取りと明確さ

この類の話は、俳句の世界でも、歌人・夏井いつき先生が、よくおっしゃっている話ですが、

「あれもこれも17音で表現するのは無理…」

という話に似ているように思います。

半年という長丁場とはいえ、たった1話15分155話で、あらゆる人物の半生をすべて描くことは誰にもできないことです。

だからこそ、テーマを絞った上で、これまでの朝ドラは描かれてきました。

その殻を打ち破った意味合いでは、斬新で評判も良かったようには思いますが、視聴者を置き去りにしてしまっては意味がありません。

『半分青い』はあれもこれも詰め込みすぎ…

あれもこれもと欲張りすぎて、いろんなテーマ(夢・希望・家族や仲間との絆・命など…)を詰め込みすぎたのはどうなのか…。

その部分で賛否が大きく分かれてしまい、一部からつまらないと不評の声が出てしまったのでしょう。

チャレンジとしては面白いと思いますが、一つ間違えば、中途半端で終わってしまう…。

そのことを痛感させられた『半分青い』だったように思う次第です。

果たしてみなさんの目には、どのようにこのドラマが映ったことでしょうか。

確かに視聴率も高く評判が良かった作品に違いはありません。

ただ、一部の視聴者が、置き去りにされたことも事実。

もちろん、万人受けなんてそう簡単にできるものではありません。

しかし、もう少しブレずにテーマを絞り込んでいけば、最高の朝ドラになった…。

そのように感じた次第です。

 

北川悦吏子が手がける脚本の評価は?

北川悦吏子

北川悦吏子

北川悦吏子さんといえば、かつてはドラマ『素顔のままで(フジ・月9)』や『ビューティフルライフ(TBS・日曜劇場)』などを手がけた脚本家。

とくに恋愛ドラマには定評があり、今回の『半分青い』も紆余曲折しなあら、主人公・楡野鈴愛を中心にうまい具合に恋愛模様が描かれていました。

だからこそ、評価だって良かったのだと思います。

北川悦吏子にハマった世代には評判は上々

実際に、世代にマッチした30代後半から50代の人たちからの評判は高いです。

放送前から、

『北川悦吏子脚本とあって楽しみにしていた』

なんて話も、よく耳にしました。

もちろん若い世代を中心に、マッチしなかった人たちからしてみれば、評価は低かったことでしょう。

事実、本作に至っては賛否両論でしたし、『視聴率が高い=評価が高い』とは限りません。

『半分青い』は、好きな人に受け入れられる作品

おそらく、賛否両論となりながら、好きな人には受け入れられたというのが、実際のところだったように思います。

ただ、万人受けする作品なんて、そうそう作れるものではありません。

極端に言えば、『視聴率100%の作品を作れ』と言っているもので、いまだかつてそんなドラマ・映画作品は誰もが見たことがないはずです。

そのことを考えれば、理解してくれる人に理解してもらえる作品で良いのではないかとも思います。

もちろん、賛否は分かれてしまいますが、それもドラマの一側面ではないでしょうか。

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まとめ

朝ドラ『半分青い』の全体的な評価としては、決してつまらないというわけではなく、上々の出来というのが本来の見方のように思われます。

しかし、その裏で、あまりの急展開やテーマのブレにつまらないと感じる視聴者がいたことも事実です。

脚本家・北川悦吏子さんが、このような脚本を描くとは、正直、想像もしていませんでした。

ただ、彼女自身、これも一つの狙いだったらしく、良くも悪くも新たな北川イズムの現れなのかもしれません。

なかなか万人受けは難しいですが、これもドラマ作品の一つの形として受け入れらるといいですね。

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masayan

音楽・スポーツ観戦が大好きで、アーティストではJUJUさん・欅坂46など、スポーツではヴィッセル神戸(サッカー)にハマっています。 性格も猪突猛進タイプで、芸能・スポーツを中心に、幅広く思いがストレートに伝わるような、面白くためになる記事となるよう、心がけて執筆しております。どうぞよろしくお願いいたします。

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