言葉の意味・語源・由来

うるう年の意味とは?いつになるのか計算方法をチェック!

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うるう年?

うるう年?

ひよこちゃん

うるう年って何のこと?

次はいつ来るのか教えて!

こんな質問にドキッとした経験はありませんか?

にゅ~す君

うるう年は4年に一度やってくるんだ。

1年が365日から一日増えて、366日になる年のことだよ。

いつもの年は、2月は28日で終わりだけど、うるう年は2月の29日まであるんだ。

そうだ、オリンピックのある年がうるう年だ。

いかがですか?

この答えは正解なのでしょうか?

 

調べてみたら『不正解』でした。

 

そこで、この記事では…。

『うるう年の意味』

『いつうるう年になるのか?』

『うるう年の計算方法』

までを、天体の動きや暦の歴史から調べて、わかりやすくまとめて見ました。

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うるう年はなぜ必要?その意味と計算方法を紹介

地球は、365日かけて太陽のまわりを一周します。

これが太陽暦の1年です。

 

このことが正しかったら、うるう年は必要なかったのですが…。

実は、これは真実ではなかったのです。

一周 365日

一周 365日

上の図を見て下さい。

青い色をした地球が、太陽の周囲を回る旅に出発しました。

365日をかけて、無事帰ってきた地球は、ぴったり出発地点に到着しているはずですよね。

でも真実は、地球はまだ出発地点の手前にいたのです。

地球は、まだ『ここ』にいます。

 

地球がようやく出発地点に到着するのは、0.24219日後のことでした。

帰り着くまでに、さらに6時間を費やしたのです。

 

これは一体どうしたことでしょう?

 

その理由は…。

地球が太陽を一周する時間(1太陽年といいます)は365日ではなくて、正確には

365.24219日

であったためです。

そのため暦の1年(暦年といいます)365日との間に0.24219日のズレが生じたのです。

 

1年を365日とした暦を使い続けますと…。

1年で0.24219日のズレが出てしまい、4年経つと約1日のズレとなります。

地球が太陽のまわりを、4周まわって戻ってきたら、1日余分にかかることになります。

 

これでは40年経てば約10日、400年経てば100日ほどズレて、暦の日付けは、季節の移り変わりと合わなくなってしまいます。

暦の上の月日と、季節がズレていくことは人々の生活にとって、とても深刻で、不便なことです。

 

『うるう年』は、このズレを解消するために設けられたのでした。

 

『うるう年』とは、

『暦の上の季節と、実際の季節とのズレを調節するため、1年の日数を平年よりも多くした年のこと』

でした。

 

ローマの『ユリウス暦』では

『4年に1回、平年より一日増やしたうるう年』

を設けました。

 

そして、現在も使われている『グレゴリオ暦』では、さらに精度を上げ

『400年に97回、平年より一日多いうるう年』

を設けて、ズレを解消したのでした。

 

このとき、できあがった『うるう年の計算方法』とは、

  1. 西暦が『4』で割り切れる年をうるう年とする
  2. 1のうち『100』で割り切れる年は、うるう年としない
  3. 2のうち『400』で割り切れる年は、うるう年とする

これで、400年に97回うるう年がやってくる計算になります。

これこそが、現在も使われている『うるう年の計算方法』です。

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うるう年ができた理由

暦の過去をさかのぼってみると、古代エジプトの暦も、1年を365日としていました。

 

長い年月が経ち、暦と太陽年とのズレは、エジプトの人々の生活に深刻な影響を及ぼすことになりました。

たとえば…。

農業は種まきから手入れ、刈り取りといった仕事を季節に上手く合わせてやらないと、良い収穫に結びつきません。

暦と季節のズレに気がついたエジプトの人々は、

  • 祭り事は、暦の月日で行う
  • 農業は、『ズレを修正した太陽年』で行う

というふうに、仕分けをして賢く暮らしていたとされています。

 

この『ズレ』の問題を解決したのは…。

エジプトを征服したローマの英雄『ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)』でした。

 

ユリウス・カエサルが4年に1度のうるう年を作った!

エジプトを支配下に治めたユリウスは、ローマに帰り、エジプトの天文学の知識を採用した新しい暦を作りました。

それは紀元前46年のことです。

ユリウスカエサル

ユリウスカエサル

ユリウスは古いローマの暦をあらためました。

1年を365日とし、4年に1度だけ、1日を加えた366日のうるう年を作ったのです。

1日を加える『うるう月』は、2月として、

日数を29日から30日

としました。

こうすることによって、ユリウスは暦の年(暦年)と自然年(太陽年)のズレを解消することに成功しました。

 

紀元前46年にローマで制定されたこのユリウス暦が、その後も現在に至るまで太陽暦の原点として引き継がれているのです。

 

でも、どうして1日増やす月を2月などという中途半端な月にしたのでしょうか?

普通に考えるなら『年末調整』は、12月にすべきでしょう。

 

それに、1日増やして2月を30日にしたとは何事でしょう?

これを調べてみると、びっくりすることが出てきました。

まず、ローマの古い暦では

  • 1年の始まりは3月
  • 1年の終わりは2月

とされていたのです。

その上、1年の日数も、ずいぶんいい加減なものだったようです。

 

そこでユリウスは新しい暦のスタートに際して、

  • 1年の初めを1月1日
  • 1年の終わりを12月31日

とし、これを徹底するように公式に告知しました。

 

そして月の日数を…。

偶数月は、30日の小の月

奇数月は、31日の大の月

とあらためました。

しかし2月だけは年の終わりとしての伝統を踏襲して、1年間の日数の調整を、いままで通りに2月で行うこととしたのです。

その結果、1年間を365日とするために2月は29日となったのでした。

 

その上で、うるう年には一日増やして2月30日という日を設けるべきところを、そうしないで、

日数だけを29から30に増やしたのです。

 

どうしてそんなことができたのでしょう?

 

ユリウスは日付が混乱しないように、とんでもない方法を採ったのです。

それは、

『2月24日を二回繰り返す』

でした。

 

だから日数は30日に増えても、2月の最後の日付は、うるう年でも29日だったのです。

(参照『暦の科学』国立天文台・暦計算室長 片山真人著)

 

ずいぶん大胆な方法ですが、合理的にも思えますね。

 

この後、またとんでもないことが起こりました。

カエサルの没後、

4年に1度であるはずのうるう年を、間違って3年に1度にしてしまったのです

 

君主カエサルの後を継いだ初代のローマ皇帝アウグストゥスは、これに気づいて、

過ちを正し、暦を元に戻しました。

このときのエピソードがあります。

時の元老院は、アウグストゥスがユリウス暦を正しく戻した業績を称えました。

8月の名前に皇帝の名をつけ『Augustus』(英語でAugust)としたのです。

しかし皇帝は、

8月が30日しかない小の月とはけしからん。

ユリウスの7月と同じ、31日の大の月にする。

と、わがままをいって、8月を1日増やして31日にしてしまったのです。

これに対して、割を食ったのは調整月の2月でした。

もともと29日しかなかった上に、1日取られて28日となってしまいました。

このとき、ついでに9月以降の12月までの月の大小を入れ替えて、現在のような月日にしたのでした。

 

初代皇帝のわがままでしたが、ユリウスも7月を自分の名にちなんで『Julius』(英語でJuly)としていますから、いい勝負かもしれません。

(前掲『暦の科学』では『このエピソードはわかりやすいが、史実から見て正しくないのではないか』としています)

 

さて、1太陽年の長さが、ちょうど365.25日であれば、『ズレ』はなくなり、ここでハッピーエンドとなるのですが…。

先ほどの説明の通り、正確には365.24219日でした。

ユリウス暦をもってしても、0.00781日のズレが残っていたのです。

 

1年でわずか0.00781日のズレですが、

400年経つと3日のズレになります。

0.00781日×400≒3.124日

400年で1日を3回減らす必要があったのです。

『チリも積もれば…』

でユリウス暦は、

16世紀の半ばには、10日も先に進んでしまっていました。

『ユリウス暦』は、再びズレの問題を抱えたのです。

 

キリスト教徒にとってキリストの復活を祝う日『イースター』は、とてもだいじな日です。

復活祭は世界中で一緒に祝えるように教会暦の3月21日・春分の日(昼と夜の長さが同じになる日)と決められていました。

ところが16世紀の半ばには、実際の春分の日は3月11日頃となって、ユリウス暦を使っていた教会暦と10日もズレてしまったのです。

これでは教会の活動にも差し障りが出ました。

そこで1582年、ローマ法王・グレゴリオ13世が立ち上がり、このズレを修正するために新しい暦を作ったのです。

 

これが先ほども説明しました、

現在まで400年以上も使われている『グレゴリオ暦』です。

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法王の知恵とグレゴリオ暦

グレゴリオ13世

グレゴリオ13世

さて、そういうことで、法王は二つの課題を抱えていました。

  1. 1300年の間に、つもりに積もった余分な10日間をどう始末するか。
  2. 『400年で3日のズレ』を今後どのようにして調整するか。

法王の答えは大胆でした。

まず、改暦する年の1582年10月4日の翌日を10月15日として暦の10日間を飛ばしてしまいました。

これでは、10日間の間に予定を組んでいた人たちは、その日がなくなってしまって、びっくりしたでしょうね。

 

次に、400年で3日を減らすために…。

うるう年を400年に3回(切れのいい100年単位で)平年に戻すことにしたのです。

うるう年の計算方法

先ほどのグレゴリオ暦『うるう年の計算方法』を、わかりやすく説明しますと

  1. 西暦が、『4』で割り切れる年をうるう年とする
  2. 1のうち『100』で割り切れる年は、うるう年としない
  3. 2のうち『400』で割り切れる年は、うるう年とする
うるう年の説明

うるう年の説明

絵で描きますと、こんなことになります。

緑の部分がうるう年です。

どうなるのか具体的に計算してみましょう。

 

1年から400年が経過するとします。

  1. 4で割り切れる年は100回うるう年
  2. そのうち100で割り切れる年は100、200、 300、 400の4回うるう年としない
  3. そのうち400で割り切れる数は400の1回うるう年とする

うるう年の数は、100-4+1=97で目標の97回となりました。

これで、グレゴリオ暦の1年は、平均で365.2425日となり、限りなく太陽年に近くなりました。

『うるう日・2月29日』の始まり!

ところで…うるう年に増やされる『うるう日』のことですが。

2月24日を繰り返すことにしていたユリウス暦での『うるう日』は、グレゴリオ暦で廃止されました。

2月の最後の日である28日に加え、29日を設けて『うるう日』としたのです。

 

これが4年に1度現れる『うるう日・2月29日』の始まりでした。

 

ここで話を始めに戻しましょう。

「うるう年って何のこと?次はいつくるの?」

という質問への答えは、どうして間違いなのでしょうか。

 

あのときの答えは、

うるう年は4年に1度やってくる。

オリンピックのある年がうるう年。

といっていました。

この答えは、2099年までは正しいのですが、2100年で間違っていることが分かります。

2100年は4の倍数ですが400では割り切れないので、うるう年ではないのです。

そのうえ、2100年はオリンピックイヤーでありながら、うるう年ではありません。

『グレゴリオ暦』の計算方法においては、あの答えは二重に『不正解』だったわけです。

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おわりに 

うるう年の意味、うるう年はいつやってくるのか、その計算の方法などを…。

天体の運行や暦の歴史から詳しく調べてきました。

 

古代エジプトやローマで作られた最初の暦。

4年に1度のうるう年をはじめて作ったユリウス暦。

古い暦は年月が経つと、季節とのズレで、人間の生活や活動に支障を来すようになり、そのたびに新しい知恵で修正され、新しい暦が生まれてきます。

でも、人間の知恵は宇宙の時間や自然の織りなす季節の正確さには、なかなか追いつけないようです。

現在多くの国で使われているグレゴリオ暦にも、わずかなズレが残されています。

次の新しい暦は、いつだれの手で作られるのでしょうか?

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watari1

好きなもの:野球、アニメ・ゲーム、特撮 趣味:ゲームに没頭すること、文字書き 座右の銘:『なるようにしかならない』 何をどれだけ貯めていようと、命尽きれば人生は終わり。 終わってしまった過去も、何が起こるかわからない将来も、考えるだけ無駄ではないか? そう考えたことがきっかけで、それなら今を楽しむことだけ考えよう、を信念に日々を過ごすようになりました。 自分の興味関心のある出来事やニュースについて、偏屈者ではありますが、思うままに綴っていければと思っています。

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