言葉の意味・語源・由来

とどのつまりの意味とは?語源や由来と言葉の使い方を紹介!

更新日:

だめだし

「とどのつまりが、今日もだめだったよ!」

とどのつまり』で始まる話は、あまり良くない結論のことが多いですね。

でも、いきなり『今日もだめだったよ!』というと、相手も驚いてしまいます。

『とどのつまり』とは…。

行き着くところ』『最終的に要するに

という意味です。

話のはじめに使うと、ソフトで便利な言葉となります。

 

では、『とど』とは、何のことでしょう?

 

『とど』は、

成長すると呼び名の変わる出世魚『鯔(ボラ)』の最後の呼び名『トド』

だったのです。

ここでは『とどのつまり』の意味、さらに語源や由来から言葉の使い方までを、いろいろな角度から調べてみました。

アドセンスリンクユニット

『とどのつまり』の語源『トド』はボラのラスト?

広辞苑によりますと…。

『トド』は、鯔(ボラ)がさらに成長したもの称(呼び名)。

鯔は幼魚から成魚になるにしたがって、その名称を替え、最後に『トド』となるところから、

結局』『ついに

の意味で『とどのつまり』ができた。

と書いてあります。

 

では、ボラとトドを比較してみましょう。

ボラからトドへ

ボラからトドへ

上の二匹の魚の写真を見てください。

上が『ボラ』、下が『トド』です。

トドは、ボラよりおおきくみえます。

このように、トドはボラが10センチ以上も成長した魚です。

問題はトドに当てられた漢字です。

よくみると魚辺に『』とあります。

これは、いかにもラストを表現する漢字ですね。

『鮱』は、『おおぼら』とも読むことがあります。

『おおぼらを吹く』の意味ではなく、

さらに大きくなった鯔トド

の意味で使われています。

 

おわかりのように『とどのつまり』とは、

ボラが成長した最後の姿

を語源・由来とする言葉でした。

『トド』はどこで生まれていつトドになる?

東京湾では、多摩川、荒川、江戸川の下流域で、春から夏にかけて群れて飛び跳ねる魚の姿があります。

むかしから続く、お江戸の夏の風物詩『ボラ』の遡上です。

かれらは、まだまだ若者のボラたちです。

『トド』に繋がる、長い出世の旅は、すでに始まっていました。

江戸っ子『ボラ』の生まれはどこか?

東京の『ボラ』は、成魚の秋になると、東京湾から外海のどこかへ移動して、10月から翌年1月頃に産卵をします。

卵は産卵して、およそ60時間で卵がかえって、体長2ミリの『孵化(ふか)仔魚』が、いっぱいうまれます。

これが『トド』への出世レースのスタートラインでした。

 

やがて体長数センチになった稚魚は、春から夏にかけて湾の沿岸部や川の流域で群れて泳ぎ、元気に成長を続けていきます。

ボラの成長は早く、大きくなるにつれて、呼び名が何度も変わります。

名前は地方によって多少ことなりますが…。

関東では

ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド】

の順番です。

  • ハクは生後数ヶ月の稚魚
  • オボコ・スバシリは一年
  • イナは30cmまでの二年
  • ボラになると50cmで二年から四年の成魚
  • トドは50cm以上で五年以上の大物

となります。

『オボコ』は世間慣れしていない娘・生娘を意味する言葉にも使われていますよね。

『イナ』から出た『いなせ(鯔背)』は、江戸で『粋でかっこいい若者』に使う言葉になりました。

『ボラ』のメスの成熟は、オスより早く三年とされていますので、人間にたとえるとメスの成人式は三才、オスの元服は三歳過ぎということになります。

そして『ボラ』が最後に『トド』と呼ばれるのは、体長50センチをこえる五歳のときでした。

『トド』は、ボラの成長の止まる『ラスト』として捉えられて、ここから『とどのつまり』という言葉がうまれたのです。

その言葉は

行き着くところ』『最終的に』『要するに

といった詰めの意味で使われたわけです。

スポンサーリンク

アドセンス

出世魚とはなにか?なぜ成長すると名前が変わるのか?

『ボラ』は、ブリやスズキと並んで『出世魚』と呼ばれています。

呼び名が変わるだけで、どうして出世魚なのでしょう?

『トド』は出世した最後の姿でしょうか?

不思議に思って詳しく調べてみました。

 

ボラやブリの呼称が成長すると変えられたのには、大きな理由がありました。

魚の売買の『市場原理(しじょうげんり)』が働いたのです。

成長が早く、味もうまみも変わる魚を高く売るには、同じ名前で売り続けるよりも新しい名前をつけた方が効果的です。

ボラは一年ごとに大きくなり、脂(あぶら)がのって美味しくなります。

『スバシリ』より『イナ』『ボラ』から、『トド』と名前を変えて、高価にしたのでしょう。

現在ならマーケティング用語で『ブランディング』といいますね。

日本の漁師さんや、流通に関わる昔の人の凄い知恵でした。

むかしは河川や海もきれいで、白身の『ボラ』は刺身にしたり、卵巣は『からすみ』。

胃は『ボラのへそ』と呼ばれて、珍味の一つとなり、高級魚だったのですよ。

『ボラ』は祝宴のめでたい魚だった

むかし、武士や学者には、いまの成人式にあたる元服とか、出世すると改名する慣習がありました。

名前が変わり、高価になる魚は

縁起のいい魚

として重宝(ちょうほう)されて、門出を祝う席や祝宴の料理に使われたのです。

武士や学者が出世街道を懸命に駆け上ったように…。

『とどのつまり』の『トド』も、『あとのない行き止まり』というよりは、武士であれば『将軍』。

会社でいうなら『社長』という脂ののりきった『最高級ブランド』とポジティブな解釈もできそうですね。

 

『とどのつまり』の言葉の使い方

それでは『とどのつまり』の使い方をお話していきましょう。

ここでは、

  • ラブストーリー
  • マネーゲーム
  • 終活

の三つのケースで試してみましょう。

 

使い方は二通り

『N:ネガティブ』

『P:ポジティブ』

です。

ラブストーリーでの使い方

N:喧嘩ばかりでいろいろあったけど『とどのつまり』二人は別れたんだ。

P:喧嘩ばかりでいろいろあったけど『とどのつまり』二人は結婚したんだ。

マネーゲームでの使い方

N:株や土地やいろいろやって『とどのつまり』破産したよ。

P:株や土地やいろいろやって『とどのつまり』大金持ちだ。

終活での使い方

N:人生いろいろあったけど『とどのつまり』彼は地獄行きさ。

P:人生いろいろあったけど『とどのつまり』彼は天国にいるよ。

さて、ネガティブかポジティブか、どちらがより使い方としてクールでしょうか?

おそらく多くの人がストンとくるのは、ネガティブの使い方でしょうね。

スポンサーリンク

アドセンス

 

まとめ

とどのつまり』の語源・由来は、出世魚『ボラ』の終局『トド』にまつわる話でした。

『ボラ』は江戸時代には、河口や近海でとれる高級魚として珍重され、めでたい出世魚としてお祝いの宴席を飾りました。

近頃は、環境汚染の影響もあって、ボラの切り身や刺身は店頭やマーケットの人気が今ひとつのようです。

でも環境対策が進んで、きれいな河口や海からとれる『ボラ』や『トド』の人気がきっと戻ってくるでしょう。

『とどのつまり』の使われ方は、残念な結果に続くネガティブな使い方が多いのですが、将来はハッピーエンドになるポジティブな使い方が増えるかもしれませんね。

アドセンス

アドセンス

あわせて読みたい

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

Tossin

猫メロのフリー・ライターです。もと広告マンでイベントプロデューサー。学生時代は工学部でSF短編書いて小遣いを稼いでいました。父親が自然科学者、兄貴が作家というややこしい家系のおかげで雑学十分に育ちました。いまは飛鳥時代にタイムスリップして、奈良あたりを徘徊しております。Tossin=突進!元気の出る記事をお届けします。

-言葉の意味・語源・由来

Copyright© My News23 , 2018 All Rights Reserved.