雑学

クジラのある行動が地震の予兆は都市伝説?過去や前例をチェック!

投稿日:

2018年6月下旬ごろ。

東京湾で、クジラの目撃情報がありました。

これを

地震の予兆ではないか?

と心配する人がいるそうです。

確かに、クジラやイルカが異常行動をおこして集団座礁すると、それは地震の予兆というような話は耳にしますよね。

では実際のところ、クジラの異常行動は地震の予兆なのでしょうか?

当記事では、未だに謎の多いクジラの異常行動と地震の関わりという都市伝説について、過去の前例を交えながら真相を探ろうと思います。

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クジラの集団座礁と地震の関わり

地震、とくに大きな地震が起きる前になると、動物たちが異常行動をすると言い伝えがありますよね。

ナマズが跳ねたり、ネズミが逃げたりという行動は、その典型ですね。

それと同じように扱われているのが、

  • イルカやクジラといった生物が集団座礁をする
  • 深海生物が海上までやってくる

などの行動です。

海の中の生物が、普段やってくるはずのない場所にやってきてしまう原因として、

地震前に磁場が狂い、それを頼りに移動をしている海の生物たちの方向感覚がおかしくなってしまった

という説が考えられています。

とはいえ、磁場の狂いは、何も地震だけが起こすわけではありません。

本当にクジラなどの海の生物の異常行動は、地震と繋がっているのでしょうか?

 

地震前にクジラの座礁があった過去の例をチェック!

実際、過去にクジラの集団座礁が地震の予兆となった前例があるのでしょうか?

仮にクジラなどの動植物の異常行動と地震の関わりを示すならば、前例がなければならないですよね。

そこで、過去に起きた大きな地震と、その前に起きたクジラの集団座礁の前例を調べてみました。

すると、意外にも過去の大地震前に、クジラの集団座礁があったというケースは、それなりにあるのです。

 

まず、クジラが大量座礁した後の大地震というと、2011年が当てはまります。

そう、この年は2月22日にニュージーランドでマグニチュード6.1の地震が発生しましたよね。

この地震の約半月前となる1月16日に、ニュージーランドのフェアウェル岬の浜辺で、ゴンドウクジラ61頭の座礁が確認されています。

日本だと、クジラの座礁による大地震は、熊本地震が有名ですね。

前震10日前となる4月4日に島原湾で、その4日後となる4月8日には長崎市大籠町でメスのクジラが打ちあがりました。

通常、クジラが座礁するのは千葉県や茨城県が多く、この地域で座礁するのは珍しいとのこと。

そう考えると、熊本付近で磁場の狂いによってクジラが迷い込んでしまった…ということはありそうですね。

 

主な大地震とクジラの関係だとこれだけですが、クジラと似た生き物であるイルカの座礁と大地震の前例を調べてみると、なんと非常に多くの例が見つかったのです。

イルカの座礁…。

とくに大量座礁と大地震の関係を辿ると、まず真っ先に出てくるのが、あの有名な東日本大震災です。

東日本大震災の約1週間前となる2011年3月4日、茨城県鹿嶋市でカズハゴンドウという、イルカが52頭打ち上げられた状態で見つかりました。

カズハゴンドウは一度に数匹程度しか打ちあがらないらしく、こんなに大量に打ちあがることは、大地震の前以外だと珍しい種類みたいですね。

 

また、古くは阪神淡路大震災でも、地震発生2日前に、87頭のイルカが大量座礁しているところが発見されました。

さらに、2001年3月10日には、鹿児島県沖で171頭ものカズハゴンドウが座礁する一件があり、その2週間後に、あの2001年芸予地震が発生しました。

事実だけを考えると、因果関係がありそうに思えますが…

実際のところ、クジラやイルカの座礁は地震の予兆になるのでしょうか?

 

クジラの行動が地震の予兆?その真相はどうなっている?

クジラやイルカの大量座礁といった異常行動は、本当に地震の予兆になっているのでしょうか?

NHKがクジラの生態に詳しい専門家に聞いたところ、

「科学的には実証されていない」

とのことです。

たとえば、2018年6月のクジラの出現についても、これはあくまでもクジラが座礁したわけでなく、ただ迷い込んできただけ。

そのため、地震の予兆ではないと見られています。

また、クジラやイルカの座礁、その他動物などの異常行動についても、気象庁が見解を公式ホームページで出しています。

その見解というのが、

動植物は地震以外の理由によって通常と異なる行動・反応をすることがあり、また、動植物自体についてまだわかっていないことも多く、ましてや地震の前兆現象も解明できていない部分が多いことから、地震の前にそうした異常行動・反応をする理由について科学的に説明できていない状況です。

このような内容です。

結局のところ、現状では、

クジラなどの行動が地震の予兆かどうかは不明

としか言えないみたいですね。

そもそも、動物たちの行動メカニズムが完全に解明できていません。

さらにいえば、地震のメカニズムも解明しきれていません。

クジラの座礁と地震の関係を見てみると、そもそもクジラの座礁は年に100頭以上はあり、それほど珍しいことではありません。

そのため、逆に言えば地震が起きていない時の方が多くなり、クジラと地震の関係否定説の方が有利になってしまうんですね。

 

また、2016年にクジラが打ちあがった状態で絶命していたニュースがあり、当時は地震の予兆かと騒がれました。

この事例は座礁ではなく漂着(既に絶命している状態)だったため、どこで絶命したクジラかわからないので、日本近海の磁場との関係がわからない。

となり、これもまた証拠にはなりません。

現状では、仮にクジラ座礁の後に何らかの地震が起きたとしても、そもそもクジラの生態がわかっていないため、

地震の原因とクジラの座礁の因果関係を証明する手段はない

ということになり、ただ『クジラが打ちあがった後に地震が起きた』という結果論にしかならないわけですね。

 

他には、イルカであれば年間に200頭ほどが座礁するというデータがあります。

一気に150頭以上が座礁した、2015年の茨城県鉾田市の座礁後には、地震がありませんでした。

2006年の千葉県での70頭座礁でも、その後に地震は発生していません。

結局のところ、クジラやイルカなどの異常行動と地震の関係は、原因がわかっていないので、

都市伝説の域を出ることは当分ないだろう

と思われます。

 

唯一、クジラやイルカの座礁の原因がわかっているのは、アメリカ東海岸やメキシコ湾、ハワイなどの例のみです。

この地域のクジラやイルカの座礁、異常行動は、アメリカ海軍の模擬実験が原因だということをアメリカ海軍が認めています。

アメリカ海軍によると、

  • 東海岸沖で186頭
  • ハワイや南カリフォルニアで155頭のクジラやイルカ

が亡くなったとされ、

重症を負ったものは11267頭、方向感覚を失うなどの異常行動も多数確認されている

とのことです。

海上自衛隊もソナーを持っているので、地震の予兆か?と思われていた何頭かのクジラやイルカは、海上自衛隊のソナーが原因で打ちあがっているかもしれません。

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まとめ

東京湾にクジラが現れ、大地震の予兆なのでは?と心配する人が多いみたいですが、安心してください。

ただ1頭が迷い込んだだけですし、そもそも現状では、クジラが座礁した後に地震が発生することのほうが少ないと見ていいでしょう。

ただ、逆に言えば、地震が起こる時は起こっていますし、そもそも日本は地震大国。

こんなことを言ってしまっては元も子もありませんが、日本にいる以上、地震からは避けられないので、常日頃、地震に対する備えをしておいた方がいいと思います。

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watari1

好きなもの:野球、アニメ・ゲーム、特撮 趣味:ゲームに没頭すること、文字書き 座右の銘:『なるようにしかならない』 何をどれだけ貯めていようと、命尽きれば人生は終わり。 終わってしまった過去も、何が起こるかわからない将来も、考えるだけ無駄ではないか? そう考えたことがきっかけで、それなら今を楽しむことだけ考えよう、を信念に日々を過ごすようになりました。 自分の興味関心のある出来事やニュースについて、偏屈者ではありますが、思うままに綴っていければと思っています。

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