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物乞いの意味を紹介!日本にいない理由は法律で軽犯罪になるから?

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路上生活をする男性

路上生活をする男性

『物乞い』を行っている人は世界各地に存在しています。

  • 貧しくて生活に困っている人
  • 病気や障害を持っているため働けない人

がほとんどですが、なんと

物乞いで生計を立てている人

もいるそうです。

日本の場合、インターネットが発達しているので、個人でも情報発信が簡単にできるようになりました。

そのため、ネット上でお金や食料などを提供してもらえるように呼びかける

『ネット乞食』

が問題となっている側面があります。

ネット乞食がいる一方で、日本では公の場でお金や食料などを要求する『物乞い』は見かけません。

なぜなら、それは『軽犯罪』に該当するからです。

そこで今回は、そもそも物乞いとはどのような意味なのか、なぜ日本では軽犯罪になるのかなどについてお伝えします。

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物乞いの意味とは?

路上に座る貧困者

路上に座る貧困者

『物乞い』とは、

他人に物を恵んでくれるように頼むこと

です。

『乞食(こつじき、こじき)』を表す言葉で、乞食は仏教用語で

比丘(びく)が生命を維持するために人に乞うこと

を指しています。

比丘は僧侶のことを言い、サンスクリット語の音写訳で『食を乞う者』という意味です。

この比丘が中国で仏典を訳した時に『乞食』や『乞者(こっしゃ)』などと訳されたことで、はじまります。

『乞食』はもともと

  • 僧侶が生命を維持するため
  • 功徳を積むための修行

として行われているものです。

この修業は『托鉢(たくはつ)』と呼ばれることが多く、

  • 乞食行(こつじきぎょう)
  • 頭陀行(ずだぎょう)
  • 行乞(ぎょうこつ)

などとも呼ばれます。

現代の物乞いは意味が転じたもの

『物乞い』は、もともと僧侶の修行の1つです。

しかし、次第に意味が転じ、

他人の情に訴えてお金や食料を恵んでもらおうとする一般人

にも使われるようになりました。

一般人の物乞いは、他人から施しを受けるのではなく、自分から多くの他人の情を利用しようとすることが、悪く思われる原因なのでしょう。

物乞いとホームレスの違い

よく物乞いと同じように、お金や食料に困っているイメージがあるのが『ホームレス』です。

では、物乞いとホームレスには、どのような違いがあるのでしょうか?

物乞いは、家はあっても定職がなく、お金に困っているので、他人の情に頼って生活しています。

一方、ホームレスは、家はないですが、空き缶やペットボトルなどのリサイクル業や鉄くず集めなどで、生計を立てている人も多いのです。

違いをまとめると、

家があっても生計を立てられないのが『物乞い』

家がなくても生計を立てられるのが『ホームレス』

となるでしょう。

物乞いとカンパの違い

『他人からお金を受け取る』

という意味では似ている『カンパ』も物乞いと比較されることがあります。

物乞いとカンパは何が違うのでしょうか?

物乞いは個人や家族が生活資金や趣味、嗜好品のためにお金を集めることが主です。

一方、カンパはロシア語の『カンパニア』が語源となっていて、

資金を集めるために行われる寄付(募金)

のことを意味します。

お金を集める規模も使う目的も違うんですね。

物乞いと投げ銭の違い

他人からお金を受け取ると言えば、『投げ銭』も当てはまります。

物乞いとはどう違うのでしょうか?

物乞いは

働かずにお金を得る行為

です。

憲法には『勤労の義務』があるので、日本で働かずにお金を得るのは推奨されません。

一方、投げ銭は大道芸や楽器演奏などの路上でのパフォーマンス、ネット上での動画配信でも行われます。

これは

パフォーマンスの対価

として扱われるので、法律でも認められており合法なのです。

 

日本に物乞いがいないのは軽犯罪だから?

軽犯罪法の第1条22号には

こじきをし、又はこじきをさせた者

とあり、物乞いは軽犯罪に該当します

そして、軽犯罪法に該当する罪を犯した人は、勾留または科料によって処罰されるのです。

お金や食料に困っているのに、物乞いをすると罪になるのは、かわいそうな気がします。

しかし、物乞いは公の場で不特定多数の人に、お金や食料などを催促するものなので、他人の迷惑になってしまうのもうなずけますね。

経済的に困った時は、多くの人が家族や友人、近所の人など、特定の人に相談する可能性が高いため、公の場では物乞いをしていないのかもしれません。

日本の場合、物乞いをしなくても『生活保護制度』を利用することができます。

海外でも貧困者の生活を保障する制度がありますが、保障を受けられずに物乞いをしなければ生きられない人もいるのです。

日本に物乞いがいないのは、軽犯罪のために処罰されてしまうこと以上に、

保障制度を利用している人が多いから

ではないでしょうか。

 

日本に物乞いがいない法律以外の理由とは?

世界各国の物乞いの多くは

  • 貧しくて生活に困っている人
  • 病気や障害を持っているため働けない人

などです。

そのうち病気や障害に当てはまる人の中には

  • 薬物中毒
  • 精神疾患

などで働けない人がいます。

日本の場合、依存性の強い薬物を手に入れることが困難です。(というか違法です)

日本で手に入る中毒性の高い薬物は、アルコールやニコチンなどのため、すぐに医療で対応することができます。

精神疾患は、日本では施設に入所したり、入院をして生活することが多くあります。

そのため、路上で物乞いをすることなく生きることができるのです。

外国では医療保険制度がなかったり、精神疾患の人を施設に入所させないことも多くあるので、物乞いをしないと生活ができない人もいるのです。

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まとめ

『物乞い』『乞食』は、そもそもは僧侶の修行の1つです。

意味が転じて、

一般人が対価なく、公の場でお金や食料を恵んでもらおうと呼びかけること

を悪い意味で『物乞い』や『乞食』と言うようになりました。

日本では物乞いは『こじき』として、軽犯罪法によって処罰されます。

本当に生活に困っている人でしたら、かわいそうですが、中には

元気なのに他人から恵んでもらおうとする人

もいるので、簡単には解決できない問題ですね。

犯罪を避けようとする以外にも

  • 『生活保護制度』のような貧困者の生活を保障する制度
  • 医療保険制度が発達していること
  • 精神疾患者は施設に入所すること

なども、日本に物乞いがいない要因となっているのでしょう。

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watari1

好きなもの:野球、アニメ・ゲーム、特撮 趣味:ゲームに没頭すること、文字書き 座右の銘:『なるようにしかならない』 何をどれだけ貯めていようと、命尽きれば人生は終わり。 終わってしまった過去も、何が起こるかわからない将来も、考えるだけ無駄ではないか? そう考えたことがきっかけで、それなら今を楽しむことだけ考えよう、を信念に日々を過ごすようになりました。 自分の興味関心のある出来事やニュースについて、偏屈者ではありますが、思うままに綴っていければと思っています。

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