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批判と非難の意味の違いとは?正しい使い方や誤った例文を紹介!

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批判と非難

批判と非難

人に文句を言うようなことをさして、『批判』や『非難』という言葉が使われます。

『批判』と『非難』。

どちらも同じような意味に思えますが、まったく同じ意味なのでしょうか。

意味の違いがあるとしたら、どういう違いなのでしょうか。

また、『批判』と『非難』は、どのように使い分ければよいのでしょうか。

『批判』を使うべき場合と、『非難』を使うべき場合があるのでしょうか。

それぞれのことばの正確な意味と、正しい使い方、誤った使い方について、例文とともに見てみましょう。

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『批判』と『非難』の意味の違い

『批判』には、おもに次のような意味があります。

批判の意味

  1. 物事に検討を加えて、評価・判定すること
  2. 人の言動・仕事などの誤っている点や、よくない点などを指摘し、正すべきであると論じること

『批判』は悪い意味で使われることが多いのですが、この1.の意味で使われる場合は、悪い意味はふくまれません。

 

1.の意味の『批判』と似た言葉として『批評』があります。

1.の意味の『批判』と『批評』は、ほとんど同じ意味です。

『批判』は哲学上の用語として、『批評』は文学・芸術上の用語として使われることが多いです。

『批判』は、2.の意味で使われることが多いので、悪い意味のイメージが強いですが、『批評』には悪い意味はありません。

 

一方、『非難』の意味は次のようなものです。

非難の意味

人の欠点・過失などを取り上げて責めること

 

なお、『非難』は『批難』と書く場合もありますが、意味は同じです。

ただ、『非難』と書く場合のほうが多いですね。

 

もう気がついた人もいると思いますが、『批判』と『非難』は似たような意味ですが、明らかな違いがあります。

 

まず、『批判』の1つめの意味の

『物事に検討を加えて、評価・判定すること』

は、『非難』の意味には、含まれていません。

 

一方、『批判』の2つめの意味の

『人の言動・仕事などの誤っている点やよくない点などを指摘し、正すべきであると論じること』

と、

『非難』の意味の

『人の欠点・過失などを取り上げて責めること』

はかなり似ています。

 

しかし、こまかく見てみると、微妙に違いがあります。

 

まず、『批判』は、『人の言動・仕事など』を対象として、『誤っている点やよくない点など』を指摘します。

必ずしも相手が言ったこと、やったことをすべて否定しているとはかぎらず、その中のまちがいや、よくないところを指摘するわけです。

 

一方で、『非難』は『人の欠点・過失』を対象としています。

相手が言ったこと、やったこと自体に問題があることが前提となっています。

 

『批判』と『非難』には、もう一つ違いがあります。

『批判』は、

問題点を指摘したうえで、正すべきである

と論じます。

 

一方で『非難』は、問題点を取り上げて責めます。

つまり、「こうすべきである」ということを論じるのは『批判』で、「何をやっているんだ!」というように相手を攻撃するのは『非難』です。

責められる女性

責められる女性

 

『批判』と『非難』の正しい使い方

『批判』と『非難』の意味の違いをふまえて、正しい使い方を見てみましょう。

 

まず、

『物事に検討を加えて、評価・判定すること』

という意味での『批判』の使い方としては、次のようなものが考えられます。

批判をあおぐ。

これは悪口を求めることではなくて、評価・判定を求めるということです。

 

次に、

『人の言動・仕事などの誤っている点やよくない点などを指摘し、正すべきであると論じること』

という意味での『批判』の使い方としては、次のようなものが考えられます。

政府の外交方針を批判する。

この場合、『政府の外交方針』という言葉そのものには否定的な意味はありません。

しかし、『政府の外交方針』に、問題点があると判断した人が、それを指摘して、正すべきであると論ずるということです。

 

一方、『非難』の使い方としては、次のようなものが考えられます。

不誠実な態度を非難する。

この場合、『不誠実な態度』という言葉そのものに否定的な意味があります。

ある人が誠実でない態度をとっているから、その態度を責めるということです。

 

『批判』と『非難』を入れかえても、まちがいとはいえない場合も少なくありません。

しかし、『批判』と『非難』の意味をよく理解せずに使っていると、気づかないうちに誤った使い方をしてしまうかもしれません。

正しい意味にもとづいた、正しい使い方を理解しておきましょう。

 

『批判』と『非難』の誤った例文

今度は、『批判』と『非難』の誤った使い方を、誤った例文とともに見ていきましょう。

 

× みなさんの非難をあおぐ。

客観的に評価・判定してもらうということを言っているので、『非難』を『批判』と入れかえるべきです。

 

× 非難的な見方を身につける。

『非難的』という言い方はしません。

『批判的』と入れかえるべきです。

 

× 無非難に受け入れる。

『無非難』という言い方はしません。

『無批判』と入れかえるべきです。

『無批判』は『批判しないこと』という意味になります。

 

次に、誤りではありませんが、『批判』と『非難』を入れかえたほうが、より適切である例文を見てみましょう。

 

△ なぜ私を見すてて逃げたのかと、泣き叫びながら激しく批判した。

逃げたことを感情的に責めているので、『批判』を『非難』と入れかえたほうがよいでしょう。

 

△ 執行部の方針を客観的に非難して、対案を提案した。

執行部の方針のよくないところを指摘して、正そうとしているので、『非難』を『批判』と入れかえたほうがよいでしょう。

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まとめ

『批判』と『非難』は、人がやったことなどを否定的に取り上げる点では、同じような意味です。

しかし、

『批判』は、よくないところを指摘して、正そうとすることが目的。

『非難』は、相手を責めることが目的。

というところに、大きな違いがあります。

批判されるのも非難されるのも、つらいものです。

でも、『批判』は改善のためのアドバイスだと理解すれば、前向きな気持ちで受け止めることができるのではないでしょうか。

人のあやまちを指摘するときも、感情的に非難するよりも、なるべくおだやかに批判することを、心がけたいものですね。

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watari1

好きなもの:野球、アニメ・ゲーム、特撮 趣味:ゲームに没頭すること、文字書き 座右の銘:『なるようにしかならない』 何をどれだけ貯めていようと、命尽きれば人生は終わり。 終わってしまった過去も、何が起こるかわからない将来も、考えるだけ無駄ではないか? そう考えたことがきっかけで、それなら今を楽しむことだけ考えよう、を信念に日々を過ごすようになりました。 自分の興味関心のある出来事やニュースについて、偏屈者ではありますが、思うままに綴っていければと思っています。

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