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黒板の素材とは?名前の由来や緑色の理由など歴史をチェック!

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学生時代、毎日必ず目にしていたものの1つとして、黒板がありますよね。

この黒板という存在、よく考えてみると…。

「どうして緑色なのに黒板なんだ!?」

という疑問を抱いた人もいるのではないでしょうか。

確かに、なぜ"黒"板なのに、色が黒色ではなく緑色なのか…。

不思議ですよね。

当記事で、黒板について、なぜ色が緑色なのか?

また、名前の由来といった、黒板についての豆知識を紹介します。

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黒板は緑色なのになぜ黒板?名前の由来を紹介

大半の学校には、教室に黒板がありますよね。

緑色をしていて、そこに白のチョークで先生が授業内容を書き込み、時には大事な部分を黄色や赤のチョークで強調する…。

学校生活のよくある光景です。

 

また、黒板は学校にしかないわけではありません。

社会人になってから、何度か目にする機会があるはずです。

たとえば、駅の伝言板が黒板のところもありますし、競馬場の手書き出馬表も黒板ですよね。

カフェやレストランの入り口に置いてあり、その日のメニューのイチオシなどが書かれているボードも、黒板が使われています。

 

このように、日常生活で見かけることの多い黒板ですが…。

「どうして黒板っていう名前なのに緑色なんだ…?」

という疑問を抱いた人が多いのではないでしょうか。

確かに、黒板は緑色のものばかりで、なぜ緑板という名前ではないのか気になるところです。

 

なぜ黒板は、緑色なのに黒板という名前なのか?

この名前の由来を探ってみると、黒板の歴史が関わっていると判明しました。

黒板のルーツをたどると、最初に黒板が文献で登場したのは17世紀ごろ。

現在のチェコで、コメニウスという人物が子供たちのために作った教科書『世界絵図』において、黒板とチョークで挿絵が書かれていたことでした。

その後、フランスからアメリカに伝来、その黒板が日本にやってきたのは、明治時代初めのことです。

1872年に、スコットというアメリカ人経由で伝わったのが、日本における黒板の始まりと言われています。

その時の、黒板は

『ブラックボード』

と呼ばれていて、数年後に新しい授業制度が始まったことで全国に黒板が普及。

"ブラックボード"を直訳し、"黒板"と呼ばれるようになりました。

また、ブラックボードとアメリカ人が呼んでいたことからわかるように、実は、黒板はもともとは黒色だったのです。

当時の黒板の素材は石版が中心だったみたいですが、日本には素材となる石版が全くありません。

石版の代わりに、木版を素材にし、漆や墨汁を流し込んだものを黒板にしていたのです。

素材の違いこそありますが、黒板が広まった初期の日本でも、黒板の色は黒かったんですね。

国内外問わず、もともとが黒色だったためにブラックボードと言われていて、それが黒板という名前の由来になったのです。

 

ちなみに、石版が使われていて、日本では木版で代用したという黒板。

現在の黒板の素材は、木版の他に…。

  • スチール黒板
  • 鋼板にホーローを使用したホーロー黒板
  • プラスチックを利用したプラスチック黒板

といった、さまざまな素材の黒板があるんですよ。

 

黒板が緑色になった理由は?

黒板3

黒板

黒板がもともとはブラックボードと呼ばれ、本当に黒色の板だったため、黒板と言われるようになった…。

ということはわかりました。

しかし、現在の黒板は、中には黒色もあるものの、基本的に緑色をしています。

もともと黒色だった黒板が、なぜ今は緑色ばかりになったのでしょうか?

実は…

その理由ははっきりしていない

といいます。

よく理由がはっきりしていない時に、『諸説あり~』という表現が使われますが、まさにその状態なのです。

全国黒板工業連盟の理事である北村勝也氏ですらそう言っているわけですから、本当に緑色になった理由は、はっきりしていないのでしょう。

 

いくつかある、黒板の色が緑色になった理由として考えられる説の中で、とくに有力なのは…。

戦後のすし詰め教室が原因

と考えられています。

戦後のすし詰め教室は、

30人の教室に60人を入れる

など、まさにぎゅうぎゅう詰めで、最前列の生徒は教卓と同じくらいの位置まで前に出なければいけません。

そんな時、快晴の日の黒色の黒板はどうなるでしょうか?

窓から差し込む日の光で黒板が反射し、黒板の字が見えなくなってしまいます。

これを防ぐため、黒よりも光の反射を抑えられる緑色を使うようになり、それが緑の黒板が普及していった…。

と、考えられているようです。

 

もう1つの理由として考えられているのは、実は

戦前~戦時中から軍部では緑の黒板を使っていた

という説です。

陸軍参謀本部は

「目にいいから」

というのを理由にして、緑色の黒板を使っていたという話。

 

また、黒板は黒色にするための素材として、漆で塗っていました。

その漆は中国から輸入していたので、

日中戦争に突入して黒板の素材が足りなくなったことで、緑色になったのではないか

とも言われているみたいですが…。

戦時中の素材不足については、研ぎ出し黒板という、漆を一切使わない黒板を作っていたため、違うような気がしますね。

このように、黒板が緑色になった理由はいくつかあると見られているので、理由がはっきりしないんですね。

ちなみに、なぜ黒板が緑色になったのかが理由がはっきりしない…その理由もあります。

というのも…

実は、黒板は緑色か黒色のどちらかというJIS規格があり、今でも黒色の黒板が作られているから

なのです。

黒板の色の規定は、1968年『黒板通則』から始まり、この時は

黒板の色は有彩色

と定められていました。

この時点で、黒板は黒色ではなくなりましたが、緑とも指定はされていません。

ただ、この規定がずっと続いたかというとそうではありません。

続いて、1974年(昭和49年)にJISに提出した規格があります。

そこには、

黒板の色はグリーンと黒

の記載があり、また黒色が復活!

そして、初めて緑色という色指定も登場しました。

学校で使われていることはあまりありませんが、カフェなどの前に置かれているお店の黒板だと、時々黒塗り無地のものを見かけますね。

このように、規定で必ず緑でなければいけない、という時代がなかったため、いつ頃か緑色が使われるようになり、なぜ緑色を選んだのかが不明になっているのです。

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まとめ

黒板は緑色なのに、なぜ黒板と呼ばれているのか?

その理由は、黒板がもともとは黒色だったからという、ちゃんと名前通りの由来がありました。

もともとは黒色のブラックボードと呼ばれるものを訳したために黒板になった…。

言われれば、ちゃんと納得できる理由でしたね。

ちなみに、現在でも黒板メーカーでは黒色の黒板の製造をしているところもあります。

主に黒色の黒板は、カフェなどのインテリアに使われることが多いみたいで、黒色の黒板探しに街に出歩くのも、面白いかもしれませんね。

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watari1

好きなもの:野球、アニメ・ゲーム、特撮 趣味:ゲームに没頭すること、文字書き 座右の銘:『なるようにしかならない』 何をどれだけ貯めていようと、命尽きれば人生は終わり。 終わってしまった過去も、何が起こるかわからない将来も、考えるだけ無駄ではないか? そう考えたことがきっかけで、それなら今を楽しむことだけ考えよう、を信念に日々を過ごすようになりました。 自分の興味関心のある出来事やニュースについて、偏屈者ではありますが、思うままに綴っていければと思っています。

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