意味の違い

了解と承知の違いとは?ビジネスマナーや目上の人への使い方を紹介

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社会人になると、知らないと恥ずかしいビジネスマナーも多くありますよね。

多くの人は、新社会人の頃などに、もしかしたら注意された経験があるかもしれません。

 

例えば目上の人に対して

『了解いたしました』

と言ってしまい、

「目上の人間に対しては『承知いたしました』と言うんだよ」

と、指摘されたことはありませんか?

 

ですが、本来は、目上の人に対する『了解いたしました』も失礼には当たらないのです。

そこで今回は、了解と承知の違いや、ビジネスマナー違反にならない秘訣について紹介します。

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嘘だった!?『目上の人には承知を使うべき』説

もしかしてあなたも騙されてた?

もしかしてあなたも騙されてた?

目上の人に対しては『了解』ではなく『承知』を使うのが正しい!

と聞いたことはないでしょうか。

実はこれ、嘘だそうです。

 

2010年頃からマナー本などでは

『了解には尊敬の意味は含まれていない』

という理由で、目上の人に対して了解を使うのは、適切ではないと言われ始めたようです。

それが定着し、いつしか常識となっていきました。

 

上司やお客さんに対しては

「了解いたしました」

ではなく、

「承知いたしました」

を使うようにと、指導している会社も多いようです。

 

ですが、ちょっと待ってください。

本当に、『了解』には尊敬の意味は含まれていないのでしょうか。

そしてなぜ、『承知』は目上の人に対して使うことがふさわしいと言われているのでしょうか。

 

了解と承知の違いとは?

似てるけど違うんです

似てるけど違うんです

了解と承知はそもそも、それらの言葉が持つニュアンスが違います。

どちらを目上・目下に使うのかという以前の問題です。

さらに言葉が与える印象も違いますので、これから説明していきますね。

了解とは

『了解』という言葉には、

『ものごとの意味などを理解すること』『理解し、承認すること』

という意味があります。

自分自身が理解することに、重きを置いた表現です。

確かに、

相手に対する尊敬という意味には乏しい

ということがわかります。

『了解しました』『了解いたしました』

では、目上に人に使うならば『了解しました』はどうでしょうか。

『了解』に『しました』という丁寧語をつけました。

しかしこちらも、上司や取引先に対して使用するのは適切でありません。

なぜなら、目上の人には自分をへりくだる『謙譲語』を使うべきだからです。

ここまでへりくだる必要はありませんが

ここまでへりくだる必要はありませんが

それならば、『了解いたしました』はどうでしょうか。

『いたしました』は『する』の謙譲語です。

この『了解いたしました』ならば、目上の人に使っても問題ないと考える人もいるようです。

 

さらに国語辞書編纂者の飯間浩明さんが、

「了解いたしました」は失礼な言葉ではない

「了解いたしました」と「いたしました」が入っていれば、敬語としては十分。

というツイートを過去に投稿しているそうです。

確かに、文法上は『了解いたしました』は条件をクリアできていますからね。

 

ですが困ったことに、

『了解』そのものが目下の人に使う言葉である

と認識している人も多いのです。

そのため了解は使い方を間違えると、不意に相手に嫌な思いをさせてしまう危険があります。

承知とは

これに対して『承知』という言葉には、

『相手の依頼などを聞き入れる』『内容や事情をよくわかっている』

などの意味があります。

了解よりも、認める・受け入れるということに重点を置いた表現です。

了解と承知は似たような言葉ではありますが、そもそも言葉の持つニュアンス自体が違ったのですね。

承知は謙譲語なのか?

では、気になるのが『承知』には尊敬の意味が含まれるのか、という点です。

これは意見がわかれるところのようです。

というのも『承知』を謙譲語と捉えている人と、そうではない人がいます。

反対意見だってありますよ…

反対意見だってありますよ…

筆者も複数の辞書で調べてみたのですが、『承知』自体には自分をへりくだる意味はなさそうです。

ですが、『承る』という漢字が入っているので、『承知』はへりくだった表現と考えている人もいるようです。

 

このように了解と承知には、

  • 了解=理解することに重きを置いた表現・目下の人間に使う言葉と言う印象を持つ人もいる
  • 承知=認める・受け入れることに重きをおいた表現・謙譲語として捉えている人もいる

という違いがあると言えます。

 

ビジネスマナー違反にならない!目上の人への使い方

相手はどう感じるか考えよう

相手はどう感じるか考えよう

このように、理屈の上では目上の人に対して

「了解いたしました」

と言うのも、文法上は間違いではありません。

とはいえ、ビジネスマナーの上では適切であるか、というのはまた別の問題です。

ビジネスマナーにおいて最も大切なこと

それはビジネスマナーで最も大切なのは、

『相手がどう感じるか』

を考えることだからです。

マナーとは決められたルールではなく、相手への心遣いです。

いくら理屈の上では問題ないとしても、相手が不快に感じては意味がありません。

目上の人への適切な使い方

そのため、目上の人には『了解』ではなく、『承知』を使うことをおすすめします。

「やっぱりね……」

なんて声が聞こえてきそうです。

もしかしたら怒っちゃうかも

もしかしたら怒っちゃうかも

繰り返すようですが、

了解=目下の人間

承知=目上の人間

に対して使うという認識を持っている人も、世の中には多くいます。

あなたの上司やお客さんも、そう考えている一人かもしれません。

そこで目上の人に対しては、『承知』を使う方が無難でしょう。

 

何か仕事を頼まれたり、教えてもらったりしたら、

「承知いたしました」

と言うのが望ましいでしょう。

もしくは『引き受ける』『聞く』の謙譲語である『承る』を使い、

「承りました」

と言っても問題ありません。

「かしこまりました」

でもいいですね。

このように、

相手が気持ちよく仕事ができるように努める

ということが、真のビジネスマナーです。

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最後に

今回は了解と承知の違い・ビジネスマナー違反にならない返答の仕方について紹介しました。

目上の人には『承知』、目下の人には『了解』、という認識は本来は正しくありません。

了解とは理解することに重きを置いた言葉で、相手に対する尊敬の意味はありません。

しかし『了解いたしました』とへりくだる表現を用いれば、目上に対して使っても問題ないと考えられます。

ですが、世の中には『了解』という言葉自体を、目下の人に対して使うものだと考えている人もいます。

そこで、そういった人たちに嫌な思いをさせないためにも『承知しました』などを使った方が良いでしょう。

ただし『了解いたしました』と後輩が使っても、

「最近の若いヤツは……」

なんて怒らないようにしましょうね。

本来は十分、敬意を払った表現なのですから。

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watari1

好きなもの:野球、アニメ・ゲーム、特撮 趣味:ゲームに没頭すること、文字書き 座右の銘:『なるようにしかならない』 何をどれだけ貯めていようと、命尽きれば人生は終わり。 終わってしまった過去も、何が起こるかわからない将来も、考えるだけ無駄ではないか? そう考えたことがきっかけで、それなら今を楽しむことだけ考えよう、を信念に日々を過ごすようになりました。 自分の興味関心のある出来事やニュースについて、偏屈者ではありますが、思うままに綴っていければと思っています。

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