2018年で没後33年。
今でも伝説のように語り継がれている名女優・夏目雅子さん。
時に凛とした表情を浮かべたかと思うと、時にあどけなく崩した表情を魅せる。
そんな魅力あふれる彼女が、元夫で作家の伊集院静さんと、結婚していたことは有名ですよね。
そんな夏目雅子さんと伊集院静さんには、もうひとり、女優・田中好子さんとも深い関係があった話を耳にします。
一体三人は、どういう関係を持っていたのでしょうか。
また、二人の結婚時の馴れ初めなども気になりますので、本記事でその詳細を探りまとめていきたいと思います。
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夏目雅子と伊集院静の結婚
みなさんは、若くして亡くなった名女優:夏目雅子さんのことを知っていますか?
それなりの世代であれば、知っている人も多いと思いますが、10代など若い世代の人は、彼女がどんな女優だったか全く知らないと思います。
2003年、公共広告機構(現在のACジャパン)のテレビCM『骨髄バンクドナー登録』で、生前の彼女の姿が映し出されたこともありました。
なので、もしかしたら、リアルでは見てなくても、なんとなく夏目雅子さんの名前は記憶している若い人もいるかも知れませんね。
代表作『西遊記』『瀬戸内少年野球団』で人気を博した夏目雅子
筆者は、それこそ幼い頃に、ドラマ『西遊記』と、映画『瀬戸内少年野球団』に出演していた夏目雅子さんが思い出深いです。
あとは、先程紹介した『骨髄バンクドナー登録』のCMと、CanonPIXUSのテレビCMで見た程度…。
それもCMに関しては没後の話で、リアルに見たのは、やはり幼い頃の2作品が正直なところです。
ただ、かすかな記憶ではあるものの、夏目雅子さんの凛とした姿に、思わず『ドキッ!』とさせられたことは印象に残っています。
それだけ存在感があったことだと思いますし、大女優として注目されていたのも頷けますね。
夏目雅子が愛した元夫・伊集院静
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さて、そんな夏目雅子さんが結婚した人物といえば、現在、女優・篠ひろ子さんの旦那さんで、作家としても有名な伊集院静さん。
彼は、広告ディレクターや作家として活動するだけでなく、
『伊達歩』
というペンネームで、作詞活動も手がけられた人物。
これまでに、
近藤真彦さんの名曲『愚か者』
ピンクレディの楽曲『DO YOUR BEST』
などを手がけています。
ひとりは名女優として脚光を浴びた夏目雅子さん、そしてもうひとりは、文筆業を中心に成功をおさめた作家・伊集院静さん。
実は、二人は
略奪愛からの結婚
だったわけですが、それでも本人たちは、これから幸せな日々を送ることができると思っていたに違いなかったはず…。
結婚1年後の悲劇…
しかし、結婚1年後に、夏目雅子さんが、白血病でこの世を去ってしまいます。
享年27歳。
まだまだ、人生これからだと言うのに、あまりにも早い別れにショックを隠しきれないファンが続出しました。
亡くなられたのが、1985年9月11日。
2018年9月で、没後33年という月日が経とうとしているのに、まだ伝説として語り継がれている…。
そんな女優がかつていただろうか?
少なくとも若くして亡くなり、その後33年も経過し、まだ語り継がれている女優は、夏目雅子さん以外では、筆者は知りません。
それだけ彼女は偉大だった証であり、彼女を失った悲しみは、とてつもなく大きかったのです。
そして、その悲しみが一番大きく突き刺さったのが、夫として、これから幸せの日々を過ごしていくはずだった伊集院静さん。
まさか結婚後1年もしないうちに、妻である夏目雅子さんが白血病にかかり、まもなく亡くなるなんて、想像もしなかったことでしょう。
作家・伊集院静を襲った深い悲しみ
事実、伊集院静さんは、夏目雅子さんがこの世を去った悲しみによって、精神的にどん底の状態まで追い詰められてしまいます。
お酒とギャンブルに明け暮れてしまう日々。
いつ同じように、この世を去ってもおかしくない人生をたどっていったのです。
その話は、自叙伝として綴られ、後に、藤原竜也さん主演ドラマとしても放送された『いねむり先生』でも描かれています。
あくまで、このドラマの中心的存在は、『いねむり先生』のモデルとなっている作家で雀士の阿佐田哲也さんです。
ただ、彼に出会ったことで、伊集院静さんの心の闇は救われ、再生の道を進むきっかけを与えたのです。
その点においては、後にお話する田中好子さんや篠ひろ子さんにも共通して言えることでしょう。
これらの人物との出会いがなければ、もしかしたら彼は亡くなっていたかもしれない…。
それくらい、夏目雅子さんとの別れは、彼にとって、ショッキングな出来事であり、愛すべき存在だったというわけです。
心底愛し合っていた夏目雅子と伊集院静
略奪愛からの結婚ではありますが、そこまで愛し合える人物に出会えることは、どこか羨ましくもありますね。
今後も、夏目雅子さんは、伊集院静さんや家族、そして、多くのファンの心の中で生き続けることと思います。
そして時折、テレビCMなどで、元気な頃の彼女の姿が映し出され、昔を懐かしむこともあるのではないでしょうか。
夏目雅子と伊集院静の出会いのきっかけ・馴れ初め
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先程もお話していた通り、夏目雅子さんと伊集院静さんは、略奪愛による結婚をしています。
では、もう少し掘り下げて、結婚までに至る二人の出会い・馴れ初めを見ていきましょう。
夏目雅子と伊集院静の出会いのきっかけ
二人の出会いは、1976年の頃まで、さかのぼります。
まだ当時、夏目雅子さんは無名だった頃。
オーディションでヒロイン役での出演を勝ち取った日テレ系ドラマ『愛が見えますか』で女優デビュー。
その翌年、カネボウ化粧品キャンペーンガールとして起用され、『クッキーフェイス』のCMに出演。
その時のCMディレクターが、他ならぬ伊集院静さんだったのです。
この時の出会いをきっかけに二人は急接近…。
夏目雅子と伊集院静の禁断の愛
当時、伊集院静さんには奥さんも子供もいました。
けれど、そのことを承知で、夏目雅子さんは伊集院静さんとの禁断の愛に走ってしまったのです。
しかし、所詮は不貞の愛…。
周囲からの批判も相次ぎ、一度関係を清算したそうです。
そして、伊集院静さんが離婚し、それから4年の歳月が経ち、再び愛を育んだ二人は結婚。
これまでにかかった年月は、7年にも及んでいたと言われています。
ちなみに、夏目雅子さんの芸名を付けたのも伊集院静さんだったそうです。
夏のキャンペーンガールとしてのイメージ戦略を兼ねてとのことで、それだけ、彼女にぞっこんだったのかもしれませんね。
女優・夏目雅子の魅力
女優としての彼女は、まさにクールビューティの名のごとく、凛としたイメージが強いですが、プライベートの夏目雅子さんは実にチャーミング。
別に顔が似ているというわけではありませんが、立ち居振る舞いというか、女優とプライベートのギャップという点では北川景子さんにも似ています。
一見クールな表情を見せつつも、それでいてユニークな表情を見せてくれる。
だからこそ、多くのファンから愛され続けたんだと思います。
そして、伊集院静さんも、そんな夏目雅子さんに惹かれたのだと思います。
もちろん、いくら惹かれたからといって、妻子ある身では許されたものではありません。
しかし、人間は心が弱いもので、たとえダメだと理解していても、それでも愛してしまうこともあるのでしょう。
夏目雅子さんとの愛は、まさにそのケース。
だからこそ、彼女がこの世を去ったあと、ぼろぼろになるまでショックを受けてしまったのだと思いますよ。
夏目雅子と田中好子の関係
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さて最後に、女優・夏目雅子さんと、元アイドルで女優だった田中好子さんの関係にも触れておきたいと思います。
田中好子さんといえば、昔を覚えている人なら誰もが
元キャンディーズのスーちゃん
というイメージを持っていると思います。
夏目雅子と田中好子の関係
そんな田中好子さんと、夏目雅子さんが実は
義理の姉妹
であったことをみなさん知っていますか?
夏目雅子さんも、田中好子さんと同じく、大病を患ってこの世を去った名女優。
ちなみに、夏目雅子さんがかかった病気は白血病…。
もっと二人の演技を見たかった者のひとりとして、残念でたまりませんが、そんな二人は、一体どういう関係を持っていたのか。
夏目雅子と田中好子は義理の姉妹で大親友
実は、田中好子さんは、夏目雅子さんの兄・小達一雄氏の妻であり、小達氏の妹が夏目雅子さんだったのです。
つまり二人は義理の姉妹という関係だったのです。
そして、田中好子さんが小達一雄氏に会いに小達家に訪れていたことがきっかけに二人は出会いました。
さらに何度か会っている内に仲良くなって、気がついたら大親友になっていた。
田中好子さんは、生前、日本の母のように面倒見が良く優しく笑顔の絶えない人と言われています。
おそらく、夏目雅子さんのことも、妹のように可愛がっていたのでしょう。
その後、本当の義理の妹となったわけで、こんな素敵な姉妹がガンや白血病に負けて、この世を去るとは、ただただ悲しくて寂しい限りです。
伊集院静と田中好子は義理の姉弟同然の関係
なお、作家・伊集院静さんは、夏目雅子さんの夫だった人物です。
夏目雅子さんが亡くなり、その後、女優の篠ひろ子さんと結婚しています。
ただ、田中好子さんにとっては伊集院静さんは義理の弟も同然の人物。
夏目雅子さんが亡くなり、そのショックでギャンブルとお酒に明け暮れぼろぼろになった伊集院静さんに現在の妻である篠さんを紹介したのが、田中好子さん…。
まさに、二人のキューピッドであり、伊集院静さんを闇からすくい上げてくれた恩人でもあるわけです。
夏目雅子さん・伊集院静さんとの深い関係を築けたのも、田中好子さんが、深い愛情で優しく包み込んでくれる、母のような存在だからだと思いますよ。
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まとめ
生前、名女優として、多くのファンから愛され続けた女優・夏目雅子さん。
そして作家として活躍している伊集院静さんが結婚。
しかし、わずか1年で夏目雅子さんが白血病でこの世を去り、伊集院静さんは大きな悲しみを受けてしまいます。
そんな伊集院静さんを救った一人が、女優として多くの共演者から母のように慕われていた田中好子さん…。
実は、彼女は夏目雅子さんの兄・小達一雄氏と結婚し、夏目雅子さん・伊集院静さんはそれぞれ義理の妹・弟の関係だったのです。
だからこそ、彼女がキューピッドとなって、現在の妻である篠ひろ子さんと引き合わせ、伊集院静さんを救ってくれたのかもしれませんね。