『テレビ離れ』が進んでいる現代社会でよく見かけられる、ドラマ視聴率の低下現象。
中には打ち切りを示唆するドラマもいくつかありましたよね。
その中の一つには、ドラマ『anone』も視聴率が低下し、打ち切りを検討…というのです。
それも、一部では主演を務める広瀬すずさんの演技力に問題があるなんて噂もちらほら…。
確かに視聴率低下の責任は主演にある話も聞きますが、果たして彼女の演技力そのものに問題があったのでしょうか。
そこで、本記事では、ドラマ『anone』の視聴率が悪い理由や広瀬すずさんの演技力を調査し、まとめていきたいと思います。
スポンサーリンク
ドラマ『anone』は視聴率が悪く打ち切り検討も…

広瀬すず
広瀬すずさんを主演に起用し、近年に起こるさまざまな社会問題を織り交ぜながら、ストーリー展開された話題のドラマ『anone』。
いじめ・虐待問題、介護問題、鬱など…
世の中には、さまざまな社会問題が深刻化していますよね。
ニュースでも、たびたび発達障害者に対する虐待・暴力が問題として取り上げられています。
中でも深刻なのは、福祉施設で起こる障害者への虐待・暴力事件。
基本的に、どんな理由があれ、虐待や暴力は許されません。
ただ、それだけ福祉施設の職員たちの労働環境が過酷なことも物語っているわけです。
事実、身内ですら、発達障害者の子供への介護に疲れて命を奪った事件があるほど、実に深刻な問題として社会を駆け巡っています。
社会問題にたいしてメッセージを投げかけたドラマ『anone』
さて、そんな社会問題に対して、一つのメッセージを提示していると思われるのが、ドラマ『anone』。
主人公・辻沢ハリカは発達障害を疑われ、養護施設でも虐待を受けていました。
そんな彼女が養護施設を抜け出し、娘が失踪しているという女性・林田亜乃音と出会い、心を通わせていきます。
その中で、誘拐事件や偽札作りなど、いろんな問題に遭遇しながら、さまざまな人たちとの出会いが待ち受けています。
実際にドラマを観れば分かりますが、実に重いテーマが描かれていて、その中でストーリーも複雑化しています。
その分、奥深いドラマに仕上がっていますが、結果として、観る側の心が疲弊してしまっている印象を受けます。
『設定が重苦しい』と下がってしまった視聴率
事実、
『設定が重苦しい』
と評判や評価は悪く、気がつけば、視聴率が右肩下がり。
第7話では、なんと4.9%まで視聴率が落ちてしまったのです。
ちなみに、ここまでの各話の視聴率がこちら…。
第1話:9.2%
第2話:7.2%
第3話:6.6%
第4話:6.4%
第5話:5.9%
第6話:5.5%
第7話:4.9%
平均:6.59%
正直なところ、初回の9.2%でさえ、視聴率が高いといえない数値ですよね。
テレビ離れしている現代社会と考えれば、初回ということも考慮して、まずまずとも言えるのかもしれません。
ただ、問題は2話以降に、この視聴率を超えられていないことにあると思います。
それも
前回を一つでも上回る回が一つもない
というのが、あまりにもつらいですよね。
視聴率右肩下がりで打ち切りも噂のドラマ『anone』
さらに、ドラマの打ち切りまで検討されているなんて話も出ています。
一部では、主演の広瀬すずさんに全責任があるという話も…。
これまでに日テレ水曜枠は、人気ドラマを数多く輩出してきた放送枠だっただけに、いろんな意味で悲しい限りです。
ドラマ『anone』の視聴率が悪い理由
ドラマ『anone』に対する視聴者の評判・評価を見ていくと、最初にこのドラマに感じた嫌悪感が、ズバリ的中していたような気がします。
そして、そのことが視聴率低下に直結しているだろうと、確信に変わりつつあるのが本音です。
どういうことかというと、
全てにおいて複雑すぎて、観ていてかなり疲れるタイプのドラマ
であるため、視聴者の評判や評価も自ずと下がってしまうのです。
田中裕子さん演じる林田亜乃音が、廃棄したはずの自身の印刷工場で見つけた1,000万円の偽札を巡り、誘拐事件が勃発。
その被害者が、広瀬すずさん演じるヒロイン・辻沢ハリカでした。
彼女は、あることをきっかけに亜乃音と心を通い合わせていくのですが、その様子が親子のように見られてしまいます。
偽札1,000万円をきっかけに複雑化するストーリー
そして、1,000万円強奪のためにある人物に誘拐されてしまうのです。
その人物が、
- 末期がんで余命わずかと宣告された持元舵(阿部サダヲ)
- 刑務所帰りで持元とともに最期の場所を探していた青羽るい子(小林聡美)
二人は最期となる場所を探していたはずなのに、1,000万円という大金を目の前にして、心を奪われてしまったのでしょう。
このように一つの歯車の狂いが、さらなる違う展開を生み、物語がかなり複雑化していくのです。
そこは、以前放送されたドラマ『カルテット』に似ているような気もします。
『anone』はキャラ設定も重苦しい…
一方、キャラクターの設定も、かなり悲しくなってきます。
とくに、主人公の辻沢ハリカのキャラ設定は、実に重たいです。
両親・弟を亡くし養護施設に預けられ、天涯孤独を感じつつ、そこから抜け出しネットカフェ住人となっている…。
養護施設に入り、幸せに過ごせるならまだしも、ハリカはある理由から、虐待を受け逃げ出す羽目に陥ります。
その理由は、先程も少し紹介しましたが、彼女に発達障害の疑いがあるということ…。
もちろん、相手が発達障害者だからといって、虐待して良いわけではありません。
しかし、差別問題やいじめ問題が横行する現代社会。
この中で、一つの現状として、こういうことは起こっているわけです。
正直、こういったキャラ設定を観てしまうと、本当に心が痛くなります。
ドラマ『anone』は『カルテット』『わたしを離さないで』をかけ合わせたドラマ?
これは筆者の個人的な見解に過ぎません。
中には、実際に奥深くて面白いという視聴者だっています。
ただ、多くの視聴者の意見も含めて、あえて言うなら『anone』は、『カルテット』と『わたしを離さないで』を足して2で割った作品。
そんな気がしてならないのです。
ストーリーはかなり複雑で、さらに、重苦しくて観ていられない…。
そして、視聴者の声を聞くと、似たような感想を述べている人が多いこともわかりました。
それだけ観る側の心が、良くも悪くも疲弊してしまうタイプのドラマだったことが言えるでしょうね。
そして、そんな感情の揺れ動きが、『anone』から視聴者を遠ざけてしまっているのかもしれません。
ヒューマンドラマは描くのが難しい…
正直なところ、この手のヒューマンドラマを描くのは、かなり難易度が高いのではないかと思います。
もちろん、じっくり観てみて、作品そのものが『深い』と感じることのできる人なら、評価も違うと思います。
しかし、制作側が視聴者に対して、そこまで求めるのか…。
そう考えると、ちょっと違うような気がしてならないんですよね。
そういった部分が、『anone』の視聴率を大幅に下げ、打ち切りも検討された大きな原因ではないかと思う次第です。
広瀬すずの演技力に評価は賛否二分化
さて、みなさんは、女優・広瀬すずさんの演技力に対して、どのような評価をされていますか?
今回の『anone』でも独特の世界観を演じていたように思われます。
思わず涙するくらいの演技でした。
発達障害の疑惑があるだけでなく、さらに家族を失い天涯孤独なキャラクター。
その心情を上手く演じ、キャラに憑依したかのような演技によって、観る側の心が苦しくなる状況を作っていたように思います。
それは、筆者だけでなく、多くの視聴者が感じていました。
だからこそ、逆に設定が重たすぎて、今回の視聴率低下を招いたようにもみえますね。
広瀬すずの演技力の評価が悪い意見
ただ、一方では、否定派の人もたくさんいます。
- わざとらしい
- あざとい
- 演技がオーバー
と、広瀬すずさんの演技力を酷評しているのです。
広瀬すずの演技力は憑依型!観る側の覚悟が必要
確かに、彼女の演技は、まるでキャラに憑依しているかのように、どの役でも迫力ある120%の演技をしています。
だからこそ、その演技が重たく感じるほどストレートに感じてしまうのでしょう。
映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』で主演を演じた生田斗真さんが、
「広瀬すず史上、最強に可愛い映画ができたと思っています。覚悟して映画館に来るように…」
と舞台挨拶の時にコメントされていました。
あくまで個人の見解と言われればそれまでなんですが、まさに生田さんが言っていた、そのものずばりではないかと思います。
広瀬すずさんの演技は、二階堂ふみさん、門脇麦さんと同じで憑依系な気がするだけに、観る方も覚悟が必要!
中途半端な心意気で観ると、ただウザったいと感じて、嫌気を指してしまうのだと思うのです。
さきほどの、評判・評価の悪い意見に代表されている
「表現力がオーバーで演技が下手」
といった印象に変わってしまうのではないでしょうか。
憑依型女優と清純派女優の演技力の違い
はっきり言って門脇麦さんや二階堂ふみさんの演技にしても、新垣結衣さん・綾瀬はるかさんなどの清純派女優と異なり、賛否がはっきり分かれます。
憑依力のある女優たちは、まるでそのキャラに憑依したかのような演技を見せます。
そのため、ピュアな役をやれば感動を生みますし、逆に悪役を演じれば、本当に憎たらしいほど悪くも感じます。
清純派女優とは違い、憑依力のある女優の魅力は、良くも悪くも観る側の心を揺さぶってくるところにあると考えています。
広瀬すずは良くも悪くも演技力が高い
だからこそ、広瀬すずさんの演技力に対して、これほどまではっきり賛否分かれてしまうのでしょうね。
正直、彼女の演技を観てて疲れることも多いですが、何度心を揺さぶられても、また観たいと感じてしまいます。
それくらい大好きです。
これだけ喜怒哀楽をはっきりさせ、その上で演じる役に憑依するかのような演技を見せる…。
『そんな女優の演技力がないわけがない…』
そう強く信じている次第です。
今後も、広瀬すずさんの演技力に対しては賛否真っ二つに分かれてしまうでしょう。
しかし、そんな評価に気にすることなく、『広瀬すず』らしさを全開に魅せ、良くも悪くも、多くのファンの心を揺さぶり続けてほしいと思う次第です。
スポンサーリンク
まとめ
広瀬すずさん主演ドラマ『anone』の視聴率が右肩下がりで、下げ止まりすら見られず、打ち切りも検討…。
たしかに視聴率が右肩下がりの上、第7話の平均視聴率4.9%は最悪。
これでは打ち切られても仕方ありません。
一部では、広瀬すずさんの演技力の問題と言われていますが、賛否真っ二つに分かれているものの、理由はそこではないでしょう。
問題なのは、ドラマ『anone』のストーリーやキャラ設定が、あまりにも複雑で重苦しく、悲しくなってしまうことにあるのです。
この手のドラマは本当に難しいことを改めて感じた次第です。