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ネリのファイトマネーはいくら?体重超過で計量失格でも貰えるの?

更新日:

2018年3月1日に、山中慎介選手対ルイス・ネリ選手の、世界バンタム級タイトルマッチが行われました。

この試合は、2017年8月15日に行われたタイトルマッチのリマッチという形になります。

2017年の試合では、セコンドのタオル投入で、山中慎介選手のTKO負け。

ただ後になってルイス・ネリ選手はドーピングと認定されたのです。

ルイス・ネリ選手は禁止薬物が含まれた牛肉を取りすぎたからで、故意ではないと反論し、結局WBCはこの件は不問としました。

その代わり、リマッチを指示し、今回の試合となったわけです。

しかし、今回の試合もまた大きな問題が発生しました。

前日の計量でルイス・ネリ選手が、なんと

2.3キロも体重超過

したのです。

そこで今回は、

  • この試合のネリ選手のファイトマネーはいくらなのか。
  • 体重超過で計量失格でも貰えるものなのか。

を当日の試合も含めて考察していきます!

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ネリのファイトマネーは計量失格でも貰える?その金額はいくら?

このルイス・ネリ選手、試合の都度とにかくお騒がせしますね。

前回のドーピングに続いて、今回は大幅な体重超過です。

前回のネリのドーピング問題とは?

前回のドーピング問題の発端は、試合後の検査で、

禁止薬物である『ジルパテロール』

という薬物が検出されたのです。

このジルパテロールという薬物は、牛などの飼料に入れて筋肉量を増やすために使われています。

その飼料を使って飼育された牛やブタの肉には、当然ジルパテロールが含まれています。

なので、その肉を大量に食べていると、ドーピング検査でもジルパテロールが検出される、というわけなのです。

結果としては、故意に禁止薬物を摂取した明確な証拠が見つからなかったため、ネリ選手のドーピング問題は不問にされました。

その代わりとして、WBCは山中慎介選手との再戦を指示したのですね。

しかし、これはそもそも妙な裁定です。

オリンピックなどでもドーピングと疑われる事象があれが、平昌オリンピックのロシアのように、出場禁止となります。

『故意ではない』で済めば、警察いらない、WBCもいらない!

ですよね。

その挙げ句、今回のリマッチではネリ選手は2.3キロもの体重超過です。

再戦はネリの体重超過!

200~300グラム程度の体重超過ではありません。

キロ単位の超過

なのです。

200~300グラム程度の超過なら、必死に減量したが体重は落ちきらず、『結果として』超過してしまった。

ということもあり得るでしょう。

しかし、キロ単位の体重超過は、

最初からまともに減量する意志はなかった

としか考えられません。

もっとも1時間45分後の再計量では、1回目の55.8キロから54.8キロと一気に1キロも落とし、1.3キロの超過となりました。

もちろん、それでも体重超過であることは変わりません。

その結果、王座は剥奪。

  • ルイス・ネリ選手が勝つか引き分ければ王座は空位
  • 山中慎介選手が勝てば王座獲得

ということになったわけです。

ネリのファイトマネーはいくら?

まことに残念ながら、

勝ち負けや体重に関わらず、基本的には決められたファイトマネーは、支払われます。

これは契約でそうなっているので、どうしようもありません。

今回の山中慎介選手とネリ選手のファイトマネーですが、公表はされていません。

ただし、およそ

ルイス・ネリ選手は3000万円から1億円

山中慎介選手も3000万円から1億円

と、ほぼ同額のようです。

意図的な減量放棄でも決められたファイトマネーが支払われるとは、非常におかしいとは思いますが、どうにもならないことなのです。

過去に大幅に体重超過の試合はあった?

これは結構ありますね。

体重超過があった世界タイトルマッチの例を紹介しましょう。

◯は勝ち選手、×は負け選手です。

  • ◯ルイス・ネリ(1.3キロ超過) ×山中慎介
  • ×ジェスレル・コラレス(1.5キロ超過) ◯アルベルト・マチャド
  • ×ラファエル・コンセプション(2.0キロ超過) ◯ノニト・ドネア
  • ×ロレンソ・パーラー(2.1キロ超過) ◯坂田健史

こうして見ると、体重超過の試合は、超過した方が負けるのが多いようです。

 

しかし今回は、残念ですが逆になってしまいました。

その理由は、

  • 減量苦がないルイス・ネリ選手は、コンディションの面で非常に有利
  • 山中慎介選手の明かな能力低下
  • 山中慎介選手のモチベーションの減退

などが考えられます。

リミットまで200グラムと、過酷な減量をした山中慎介選手。

事実上、ほとんど減量しなかったルイス・ネリ選手。

この二人ならコンディションに差がありすぎます。

山中慎介選手の明かな能力低下は、1ラウンドを見ただけで、はっきり伺えました。

全盛期時代のスピードや切れはまるで感じられませんでした。

『ごく普通のボクサー』としか見えなかったのです。

これは、試合前にはリベンジに燃えていたのに、王座剥奪という思わぬ事態になり、大きなモチベーション低下も考えられます。

 

もともと山中慎介選手はスロースターターです。

この日のもう一つのタイトルマッチの、スーパーバンタム級タイトルマッチに登場した岩佐亮佑選手とは、前に対戦したことがあります。

その試合では、前半はスピードに勝る岩佐亮佑選手に一方的に攻め込まれ、あわや山中慎介選手がダウンかというシーンもありました。

しかし、山中慎介選手は後半に盛り返し、勝ちを収めました。

この山中慎介選手のエンジンがかかることが遅い欠点は、ルイス・ネリ選手との2試合でいずれも出てしまったのです。

前半でネリ選手の良いパンチを貰ってしまい、後半に入る前に力尽きたというわけです。

 

山中慎介対ルイス・ネリ戦への反応は?

今回の山中慎介対ルイス・ネリ戦の放送には、解説者やゲストとして何人かの著名な元ボクサーが登場しました。

また、ゲストとしてではなく、普通に興味があって見に来ていた選手も多かったようですね。

それだけ関心の集まる試合だったのでしょう。

ここでは、それらの人々の反応をいくつか紹介します。

まず、元3階級チャンピオンの長谷川穂積氏からです。

長谷川穂積の拳心論 ボクシングに対する冒涜だ!

山中選手は僕がこのように言うことを望んではいないだろう。

でも、結果的に体重超過の強い影響があったのは明白だ。

ネリ選手は明らかに前回より力強さがあり、減量苦がなかったと感じた。

ウエートをつくらないネリ選手の行為は、ボクシングという競技に対する冒とくだと思っている。

もしかしたら、防衛回数の早い時期に対戦していたら、また違う結果になっていたかもしれない。

ボクサーと車のエンジンは似ていて、車のエンジンが10万キロ、20万キロと走れば、それだけ消耗する。

それを3、4年休ませたからといって元のようによくはならない。

だから、もっと早い時期に対戦して欲しかった。

確かに、6年前なら別の結果になっていただろうと、筆者も思います。

あの豪打のビック・ダルチニアン(オーストラリア)を、見事なフットワークとスピードで翻弄し、完勝したあの頃ならば…

その頃と比べると、山中慎介選手のこの1年は別人のようにスピードも試合勘も落ちてきているのです。

しかしそれを言っても詮方なきこと…。

 

次に、元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏の言葉です。

『人間としても失格』

という、強い言葉を発していますね。

内山高志の言葉より

体重超過を犯したネリは完全にプロ失格だ。

山中の想いもわかっていたはずなのに、それでも体重を落とさなかったのだから、人間としても失格だ。

こういう状況になれば、本来なら山中は試合をしなくても良かったのだ。

でも、きっと山中は

『それでもやらなきゃいけないんだ』

という気持ちだったと思う。

ボクサーは燃えたぎるものがないと、いくら体が動いても現役は続けられないものだ。

山中は12回という立派な防衛記録も残した。

同じ時代をけん引した仲間に、いまはただ、「お疲れさま」と言いたい。

 

さらに現役ボクサーでは、村田諒太選手もこのように語っています。

村田諒太の言葉より

僕も相手が2.5キロオーバーの75キロやったらやりたくないですね。

その気持ちの中で戦う男と、体重オーバーして勝った男とどっちがかっこいいですか?

ボクサーだからわかる恐怖に、負けずに戦った山中さんはかっこいいです!

山中さんは減量が絶対きつかったと思います。

見ていて耐久力が落ちているのもわかりました。

その上、相手は1階級以上も上の体重を作ってきて、パンチ力も耐久力も非常にアンフェアな状態でした。

計量オーバーして興行にならないようになったら、訴訟でも起こせるとか、システムを変えないといけないと思いますよ。

このままではボクシングが衰退してしまいます!

この三人の言葉には、賛同する人も多いことと思いますね。

 

ルイス・ネリ無期限資格停止!ファイトマネーも支払い停止に

ルイス・ネリ選手に対する厳重な処分を望む声が多く挙がりました。

しかし、これまでの体重超過の例でも、とくに重い処分が下されたことは、ほとんど例がなかったのです。

それで今回もなにも処分がないだろうと思っていたのですが、2018年3月3日になって、大きく事態が動きます。

WBCからルイス・ネリ選手への、

  • 無期限資格停止(出場停止)
  • 未払いのファイトマネーの支払い停止

が発表されたのです。

実のところ、これには非常に驚きました。

というのも、これまで体重超過の選手への処置は、ほとんど全くないも同然だったからです。

その点で、今回の処置は非常に厳しく、また歓迎すべきものですね。

 

WBCはメキシコ主体のボクシング団体。

アメリカ主導のWBAなどならともかく、自国の選手に対する厳しい処置は望むべくもないと思っていました。

なので、この処分には本当に驚きです。

これは受け入れがたいことであり、無期限の資格停止処分を科す

というWBCの声明でした。

また、その声明の中では、

ルイス・ネリ選手には問題を調査するための公聴会への出席

も厳命しています。

さらには、山中慎介選手の所属する帝拳ジムの本田明彦会長には、WBCから、

すでに払ったファイトマネー30%分以外の、残りの70%を支払い停止に

という指示があったとのことです。

この支払い停止が、

残りの70%は支払う必要はない

のか、あるいは単なる一時的なサスペンドなのかは、現時点では不明です。

 

ただ、すでに30%の支払いが終わっているということは、ネリ選手は

最低でも1000万円もの大金

を手にしているわけです。

そう考えると、まだ処分としては甘く感じます。

なんとか全部没収とかにできないものでしょうか…。

 

これまでボクシングでは資格停止処分はいくつかの例があります。

  • プロボクシングの元ヘビー級王者タイソン・フューリー 期限不定
  • 村田諒太対アッサン・エンダム戦の審判 6か月間の資格停止処分
  • 亀田史郎トレーナー 無期限資格停止処分
  • 亀田大毅 1年間のライセンス停止

これらの例では、大半が期限付きで、無期限停止の場合でも多くは一定期間後に解除となることが多いです。

なので、ネリ選手もいずれは復帰するものと思われます。

ルイス・ネリ「体重は作った、あとは試合だけ」

こちらは、再計量後のルイス・ネリ選手の言葉です。

体重は作った?

そう・・・

確かにルイス・ネリ選手は、『体重は作った』のです。

故意に!?…

プロボクシングのバンタム級の体重は、

53.52キロ以下

です。

試合当日計量のルイス・ネリ選手の体重は、57.5キロだったのです。

試合時の実際の体重は、およそ58キロ強程度でしょう。

通常、試合当日の体重は、前日計量の体重からは、かなり増えています。

とはいえ、5キロ以上増えることはあまりなく、2~3キロ程度増加する選手が多いようですね。

とすると、山中慎介選手の試合時の体重は、

55キロ程度

かと思われます。

スーパーバンタムあたりの体重ですね。

これに対してルイス・ネリ選手は、

58キロ、スーパーフェザーの体重

です。

つまり山中慎介選手は、

2階級上の選手と戦った

のです。

これはいくらなんでも酷すぎます!

 

これでは、WBCが無期限資格停止にするのも当然でしょうね。

日本ボクシングコミッションの安河内剛事務局長の談話です。

階級制の競技で体重という前提が崩れてしまうと、ボクシングの存在自体が危うくなる。

WBCと話し合いをしていきたい。

こちらは、当日のサブメインイベントで戦った、よきライバルである岩佐亮佑(IBF世界スーパーバンタム級王者)選手のコメントです。

ショック!悔しい!気持ちの悪い試合!

そもそも成立しない試合です。

あんなのでよく喜べると思うし、どんな神経しているんですかね。

ネリは一番尊敬できないボクサーです!

川島郭志氏(元世界WBAスーパーフライ級王者)のコメントより。

体重ハンディがそのまま出た試合です。

ネリは元気いっぱいで、余裕を持って臨んでいましたね。

1時間程度で再計量して1キロ落ちるとは、本気で絞っていない証拠です。

ただ勝つために来た確信犯でしょう。

体を削ってやってきた山中がかわいそうで気の毒で・・・

どの人の言葉も、全てもっとも至極ですね。

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まとめ

2018年3月1日に行われた、山中慎介選手対ルイス・ネリ選手の、世界バンタム級タイトルマッチ。

その試合では、ルイス・ネリ選手は大幅な体重超過で計量失格となり、タイトル剥奪となりました。

しかし、前項のようにWBCからの通達で、無期限資格停止となり、ファイトマネーも支払い停止で、急に微妙な風向きになってきました。

このWBCの通達で、ファイトマネーの残りは支払われなくなるのか、また無期限資格停止での王座はどうなるのか。

山中慎介選手の引退は変わらないと思いますが、ルイス・ネリ選手は今後王座に挑戦できるのか。

そのあたりが注目される所ですね。

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watari1

好きなもの:野球、アニメ・ゲーム、特撮 趣味:ゲームに没頭すること、文字書き 座右の銘:『なるようにしかならない』 何をどれだけ貯めていようと、命尽きれば人生は終わり。 終わってしまった過去も、何が起こるかわからない将来も、考えるだけ無駄ではないか? そう考えたことがきっかけで、それなら今を楽しむことだけ考えよう、を信念に日々を過ごすようになりました。 自分の興味関心のある出来事やニュースについて、偏屈者ではありますが、思うままに綴っていければと思っています。

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