意味の違い

十分と充分の意味や定義の違いとは?言葉の使い方や例文を紹介!

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あなたはパソコンやスマホで文字を打っている時、また、手書きで文章をつづっている時、

「この漢字で良かったかな?」

と思った経験はありませんか?

 

その中でも一番使うことが多いと思われる、『十分』と『充分』

 

でも正直、この二つにはっきりとした違いはあるのでしょうか?

それとも全く同じ意味で使われているのでしょうか?

 

そんな疑問を持つ人のために

この二つの言葉の厳密な違い、そして適切な使い方や例

を一から解説していきたいと思います。

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『十分』と『充分』が使われてきた歴史

まずは『十分』と『充分』が日本語としてどのような経緯で使われてきたのでしょうか。

 

決して両者は同じ歴史を歩んではいません。

ある歴史的変換点があり、この両者に違いが出来てきたのです。

 

ではその部分を少し詳しく見てみましょう。

『充分』よりもはるかに長い歴史がある『十分』

元々昔は江戸時代まで『十分』という言葉しかなかったそうです。

それが明治になり近代化が始まって時間の概念も導入されました。

 

そうしますと、『十分』と書いてある場合、

時間の『10分』なのか、満たされているという意味の『十分』なのか

そこで混乱してしまうことが多くなってしまいました。

そこで『充足』『充実』といった、同じように満たされている意味の言葉であり、且つ、同じ発音の『充』を借りてきて使い始められたのです。

 

これによって例えば、『充分後で良い』『10分後で良い』などと、はっきり違いがわかるようになりました。

 

要するに、大昔は『十分』という言葉だけで『充分』だったのです。

でも、今は『充分』という言葉も使わないと『十分』も『10分』と勘違いされる時代になったというわけなのです。

時計

時計

近代になって矛盾している使い方が現れた!

例えば『充電』や『充填』という言葉がありますね。

でもこれって何か矛盾しているように感じませんでしょうか?

 

電気は電力や電流、電圧として計られるものでありますし、銃に弾を込める充填という言葉にしても、弾もまた、数えるのが可能なものです。

ですから本来は『十』の字が使われるべきところですが、実際は『充』の字が使われています。

 

そんなわけで、『十分』のほかに『充分』も使われるようになり、こういった一見矛盾した使われ方も近代以降出てくるようになってきました。

 

『十分』と『充分』の決定的な違いとは!

結論から言えば、

『十分』は数量などの目に見える物や形で満ちている状態。

『充分』は心の充足や、精神的豊かさ、自然環境の豊かさなど目に見えないものが満ちている状態

のときに使われます。

以上が『十分』と『充分』を使う上で、一番大きく違っている部分であると言えるでしょう。

『十分』の具体的な使い方と例文

文章の中に数字が使われていれば『十分』の方を使うといいでしょう。

 

たとえば

『ご飯三杯も食べられれば十分です』

『箸は10膳もあればお客さんに十分行き渡るでしょう』

という風に使われます。

 

その他にも

『食料の備蓄は十分

『控えの選手だけで対戦しても十分戦える』

十分な量の雨水が溜まった』

などという風に数字が出ない文章にも使うことがあります。

 

でも、このような文章も、

数えることが可能だったり、量る(測る、計る)ことができたりするもの

が対象として入っているので、『十分』を使うのが正しいと言えるのです。

『充分』の具体的な使い方と例文

『十分』に比べると『充分』の方が使い勝手が良いように思えます。

なぜなら『十分』のように、数字が出てくる文章かどうかや、計測可能なものを気にすることなく使えるからです。

 

例えば

充分な安心感を持って子供を預けられる』

『今の生活で充分幸せだ』

など人間の精神や心の状態を表すときに使うことができます。

 

また、

充分な休息を得た』

『地球は多くの生物を育むのに充分な環境が整っている』

など、対象のものが漠然と満ちている状態でも使うことができます。

 

フォーマルな場では『十分』の方を使った方が良い?

ビジネス上で必要な書類を作成するときは『十分』の方を使うといいでしょう。

なぜなら『充分』というのは『十分』を使った時、文章的な不都合が出る可能性があるときに、補助的な役割として使われるという側面があるからです。

 

ですので、ビジネスに限らず公的な文章では基本『充分』は使われず、『十分』のみ使われています。

なぜなら、公的な文章は『十分』の方を使うようにと、決まりとして定められているからです。

やはり、こういう事実があると、『充分』よりは『十分』の方が格上の様な気がしますね。

 

でもその一方、日本国憲法では『充分』という言葉が使われており、混乱してしまう要素も少なからずあります。

 

『十』に込められた東洋の感覚

『十』を使った言葉の中には『十割』『一を聞いて十を知る』というのがあります。

 

これらの言葉に代表されるように、物事の進捗や容量を十個に分けた考え方が日本では昔からありました。

そうしますと、『十分』という言葉は、十個に分けた内の十個ですから、完全に満杯、もしくは、欧米風に言えば100%の意味になるのです。

 

さらにここから考えを広げていきますと、

西洋では『%』などによる100分率を使うのに対し、日本などの東洋では『十割』などによる10分率を使う

という面白い側面も見えてきますね。

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まとめ

『十分』と『充分』の細かい使い方や、使われてきた歴史などを紹介させていただきました。

しかし、よほど公的な文章を書く状況でない限り、『十分』にしろ『充分』にしろ、

どちらを使っても間違いではありません。

 

ただし、

「もっと日本語文章を深めたい」

「より適切に表現したい」

と思った場合に使うと、ぐっと表現の幅が広くなることは間違いないでしょう。

 

『十分』と『充分』は、ほとんど同じような意味合いです。

しかも発音も全く同じであるにも関わらず、それらを私たち日本人は上手に使い分けています。

でも、そんなところに日本語の奥深さや美しさがあるように思えてなりませんね。

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