2016年9月10日に、ロマゴンことローマン・ゴンザレス選手は、メキシコの強豪カルロス・クアドラス選手の持つWBC世界スーパーフライ級世界王座に挑戦し、3ー0の判定で勝利しました。

これによってロマゴンは、

世界王座4階級制覇

を達成したのです。

実はこの試合には、先日見事なKOで、世界スーパーフライ級の王座を防衛した井上尚弥選手も現地で観戦していました。

この試合の後でのインタビューでも、ロマゴンは

「井上選手と戦いたい」

という言葉を残しています。

又、井上尚弥選手もその時のインタビューで、

「ロマゴンとはぜひやりたい」

と言っていたのです。

こうして、ロマゴンVS井上尚弥という、軽量級ではこの10年間で最大の話題となる対戦が、にわかに現実味をおびてきたのです。

そこで今回は、

『ロマゴンVS井上尚弥世紀の一戦!』

と、そのファイトマネーはどのくらいなのか?

二人が対戦する階級は、スーパーフライなのか、それともバンタムなのか、などを見ていきましょう!

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ロマゴンVS井上尚弥の世紀の一戦は?

まず、ロマゴンVS井上尚弥戦は、本当に試合が実現するのか、これが1番の問題ですね。

試合は、おそらく

2017年の年末あたり

かと思いますが、本当にロマゴンと井上尚弥の両者が拳を交える戦いはあるのでしょうか。

ずばり言ってしまうと

『対戦の可能性は非常に高い』

です!

その理由は、一つはロマゴンが『日本の帝拳ジムに所属している』ということです。

もちろん実際の練習などを帝拳でやっているわけではありません。

ロマゴンの試合のマッチメークやマネージメントは、帝拳が行っているのです。

なので、マッチメーキングも日本のジムどうし(帝拳ジムと大橋ジム)で行うことになり、海外の海千山千のタヌキマネージャーとやるよりも、対戦が成立する確率はずっと高いでしょう。

もう一つの理由は、ロマゴンと井上尚弥の両選手が共に

「やりたい!」

という、はっきりした意思表示をしていることです。

さらには、両ジムの代表も前向きな姿勢を見せています。

これらを総合すれば、2017年に『ロマゴンVS井上尚弥世紀の一戦!』が実現する可能性は、さすがに100%とはいえなくても、非常に高いと思われます。

もちろん、金銭面などの交渉で行き詰まり、土壇場でポシャるという可能性も、なきにしもあらずですが、その確率は低いでしょう。

なお、試合は日本で行われる可能性が高いようです

その理由は、帝拳の本田会長が、

「日本で開催したい」

という意味の発言をしていたからですが、筆者の個人的希望としては、これはぜひ『ラスベガスか、ニューヨークのマジソン・スクェア・ガーデンあたり』でやって貰いたいものですね。

さて、それではこの世紀の対戦が実現したら、どのような戦いになるのでしょうか。

また、どちらが勝利の栄冠を勝ち取るのでしょうか。

現在ボクシング愛好家の間で、最大の話題がこれです。

筆者は大昔にちょっとボクシングを習った程度で、(シャドーボクシングまでで、実戦の経験はなし)、ボクシングは全くの素人ですが、それを承知の上で両者の実力やボクシングスタイルを、分析してみましょう。

ロマゴンは、直近のクアドラス戦では、非常に珍しいことに顔をはらしていました。

大きなダメージではないとはいえ、これまでの試合では、ここまで打たれるということは、ほとんどありませんでした。

当然ダウンや一方的に打ちまくられるということもありません。

そのロマゴンがここまで打たれたという、理由はなんでしょうか。

一つは年齢による衰えです。

ロマゴンは現在29歳になっています。

ボクサーとしては、そろそろ盛りを過ぎる頃ですね。

とはいえ、山中慎介選手や長谷川選手、あるいは八重樫選手など、30歳を大きく超えた選手でも、素晴らしい戦いをしています。

まして、ロマゴンともあろうものが、30歳になる前で衰えるという可能性は、あまり考えられません。

となると、この時の苦戦は、対戦相手でしょうか、それとも当日のコンディションでしょうか。

これは両方ともありそうです。

クアドラス選手は非常にスピードのある選手で、足も速いです。

『足が速い』

ロマゴンが唯一苦手にしているタイプなのです。

そして、当日のロマゴンは、試合開始当初は、かなり動きが重いような印象を受け、コンディションの悪さを感じさせられました。

もっとも相手のスタイルを呑み込んだ中盤以降では、その印象はなくなりましたが。

この2つの理由が、ロマゴンとしては珍しく打たれたということに、繋がっているのでしょう。

それでは、対する井上尚弥選手のボクシングスタイルはどうでしょうか。

井上尚弥選手は、典型的な『パンチのスピードと足の速さ、踏み込みのよさ』があるボクサーです。

しかも、軽量級としては驚異的なパンチ力を持っています。

つまり、ロマゴンにとっても、『これまでの戦いで最強の相手』なのです。

2014年にロマゴンと激闘を繰り広げた、八重樫選手も試合の翌日に、

尚弥のボクシングなら勝てるんじゃないですか

基本的なスピードが尚弥の方が速いし、尚弥はディフェンスもいいのです。

もしかしたら尚弥の空間で勝負できるかもしれないなと思います。

これは一ファンとして、ぜひ見てみたい試合ですね。

という、発言をしています。

この試合のインタビューで八重樫選手も語っていましたが、ロマゴンが凄いと思う点は、ロマゴンは決して『ただ打ちまくるだけのボクサーではない』ということです。

ダブル・トリプルなどの連打にしても、常に綿密に考え計算したパンチを出しています

ここにまず当てて、相手はこうくるから次はここ、という計算ですね。

それを試合中に常に考えながら戦っているという、感じを受けます。

また、その計算がずばり当たるのが凄すぎます。

ところで、井上尚弥選手にとっての最大の敵は、相手ボクサーではなく自分の拳だと思います。

このところの試合では、毎試合といっても良いくらい、拳(特に右拳)を怪我しています。

この拳の怪我というのは、ハードパンチャーにとっての宿命なのです。

海老原選手や内山選手も何度も拳を痛め、満足な練習もできないということもありました。

ただし、同じハードパンチャーでも、ロマゴンやパッキャオは、ほとんど拳の怪我がありません。

この両者の違いの理由はよくわかりませんが、あるいは体質もあるのかも知れません。

拳の怪我をあまりしないボクサーは、確かに存在するのです

さらには、パンチの打ち方による、怪我をしやすい、しにくいということもあるでしょう。

井上尚弥選手は、軽量級としてはかなりの長身なので、必然的に対戦相手は自分よりも背が低いということが多いのです。

そのため、主武器の右ストレートは、上から打ち下ろすような角度になり、対戦相手の

頭の固い部分に当たりやすい

ということになってしまいます。

この体質とパンチの打ち方の双方があいまって、井上尚弥選手が拳の怪我をしやすい理由だろうと思っています。

拳を怪我しないためには、まず体質の改善、つまり骨を丈夫にする食事や、練習方法を研究し、さらにはパンチの打ち方も、極力頭の上を打たないようにする、ということくらいしか、考えつきません。

ロマゴンと戦うのであれば、この拳を怪我しないような身体をつくり、パンチの打ち方を研究することは、絶対に必要だと思っています。

井上尚弥選手の対ロマゴン戦の戦法としては、やはり

足を使って距離を保ち、相手の左に会わせて右のクロスカウンターを打つ

という戦い方があります。

また、

中間距離よりやや遠い位置から、鋭く踏み込んでワンツー、あるいはいきなりの右ストレート

という戦法も考えられます。

井上尚弥選手のこの踏み込みは、実に速くて鋭いので、(おそらくロマゴンが戦った相手の中でも最も速いと思います)、これが当たる可能性はかなりあります。

ロマゴンとの接近戦での打ち合いは避けた方が無難ですが、ロマゴンは追い足そのものは決して速くはありません。

ロマゴンは、相手の動く位置を予測して、そこを押さえるという技術が、非常にうまいのです。

なので、ロマゴンに予測されないような動きが、井上尚弥選手にとっては特に重要だと思います。

たとえば、直線的に下がらず、斜めに動くとかですね。

もし、この戦いで井上尚弥選手が勝てば、一躍世界のボクシング界の寵児となることは間違いありません。

そうなれば、ラスベガスなどのひのき舞台での試合も、次々に提案されるでしょうし、ファイトマネーもウナギ登りになることは必至です。

つい日本の一ボクシングファンとして、そのようなことを夢見てしまいますね!

 

ファイトマネーはいくら?階級は?

ロマゴンことローマン・ゴンザレス選手のファイトマネーですが、メイウェザーやパッキャオよりは安くても、ここまでの選手なら数億円、あるいは十数億円程度は貰っているだろう、と思う方は多いと思います。

実は筆者もそのように思っていたのですが、調べてみると、意外にロマゴンのファイトマネーは安いのです。

日本円で、およそ

3000万円

程度なのです。

これは日本の世界チャンピオンと、ほぼ同程度の額です。

ロマゴンの年収が5,000~6,000千万円程度と言われていますので、年2試合だとそのくらいの金額になりますね。

ロマゴンほどのボクサーからしてみれば、当然不満はあると思います。

次戦に、『もしエストラーダと再戦するなら1億円を希望している』という話もありました。

このファイトマネーの金額は、軽量級ゆえの悲哀とでもいうべきものでしょう。

アメリカでの軽量級のボクシングは、これまでは、まるで人気がありませんでした。

最近はロマゴンなどの活躍で、軽量級の人気もかなり上がって来ているようですが、それでもウェルターとかミドルあたりとは、桁が違うほどのファイトマネーの金額です。

なので、ロマゴンのファイトマネーの金額もやむを得ないのかも知れませんね。

ところで、実際にロマゴンVS井上尚弥戦が行われるとしたら、ファイトマネーの金額はいくらくらいになるでしょうか。

これは試合がアメリカで行われるか、日本で行われるかによっても違いますが、これまでの両者のファイトマネーと、そう違わない金額になりそうな予感がします。

日本の現状では、億単位のファイトマネーを支払う余裕はなさそうです。

それにアメリカの場合でも上記のように、軽量級の人気はいまだ高くはありません。

いくらロマゴンVS井上尚弥戦といっても、いきなり一桁上のファイトマネーとなるには無理があるでしょう。

おそらくは、3,000~6,000万円程度のファイトマネー額で、落ちつくのではないでしょうか

対戦する階級ですが、これはやはりスーパーフライ級になりそうです。

バンタム級ではロマゴンにとっては重すぎますし、フライ級では現在の井上尚弥選手にとっては、もはや落とすことのできないウェイトと思われます。

となると、必然的に現在のスーパーフライ級ということになります。

ひとつ心配な点としては、2017年の年末となると、井上尚弥選手には、バンタムに上げないと、スーパーフライでは少し苦しいくらいの体格になっていると思います。

そのあたりの減量苦も心配の種ですね。

 

まとめ

日本のボクシングファンにとっては夢の対決である

ロマゴンVS井上尚弥戦

が実現しそうな気配になってきました。

両者共に

「ぜひやりたい」

と前向きな発言をしていますし、ロマゴンも日本のジム所属(帝拳ジム)なので、交渉の面でもスムーズにまとまりそうです。

時期的には、2017年の年末あたりという説が有力で、試合会場は日本になる可能性が高そうです。

また、階級はスーパーフライ級に落ちつきそうですね。

パウンドフォーパウンドの第1位対第9位という面でもビッグマッチです。

この10年間での軽量級最大のファイト『ロマゴン対井上尚弥』がいよいよ実現しそうなのです。

試合のことを考えると、今から胸がおどってしまいます。

はたして、どのような戦いになるのでしょうか。

そして、勝者はどちらなのでしょうか。

本当に楽しみですね!