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高倉麻子新なでしこジャパン監督が誕生し、2016年6月2日と5日に、世界最強のアメリカと親善試合を行うことになりました。

全く予想外だったリオ五輪最終予選での敗北から3ヶ月、高倉麻子監督が選ぶなでしこジャパンの遠征メンバーが注目の的でしたが、蓋を開けてみれば、これまでの常連組が多数落選し、新戦力の起用が目立つ結果に。

そして、美人選手として人気の川澄奈穂美選手と鮫島彩選手も、この遠征メンバーからは落選。

今回は、そんな新なでしこジャパンで、川澄奈穂美選手と鮫島彩選手の落選理由と、高倉麻子監督の新なでしこジャパン構想などを見ていきましょう!

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新なでしこから川澄奈穂美と鮫島彩の落選理由

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今回の新なでしこジャパンでは、これまでのなでしこメンバーには必ずあった、鮫島彩選手、川澄奈穂美選手、安藤選手、大野選手、福元選手、近賀選手、岩清水選手、その他の、いわゆる常連組の名前がありません

なぜ、高倉麻子監督は、これらの選手を選出しなかったのでしょうか。

また、今回のアメリカ遠征の選手選考は、アメリカに勝つため「だけ」に絞った人選ではなく、数年後の高倉なでしこジャパンの姿を想定し、そのためのテストという印象を強く受けます。

高倉麻子監督は、選手個々について、「この選手はここがよくないので選ばなかった」というような発言は、これまでに全くしていません。

なので、今回なでしこジャパン選手から落選した選手の理由については、高倉麻子監督のこれまでの他の言葉や、現在の状況などから類推するしかないわけです。

そんな高倉麻子監督のキーワードは、

「年齢では区切らない」

「伸びしろを感じられるかどうか」

「常連組で選んだのは宮間選手だけ。他の選手とは喋っていないです。」

「選考の条件としては、テクニックがあってクレーバーであること。次に走れること。これは持久力とスピードの両方。三番目はチームのために戦える選手であること。四番目めは代表への想いが強い人。」

などです。

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これらの言葉の中で、もっともてかがりなる言葉は、やはり「伸びしろのある選手」というものでしょう。

他のキーワードには、鮫島彩選手や川澄奈穂美選手、あるいは他の常連組でも、あてはまる選手が、相当数いるからです。

現在の高倉麻子監督と、新なでしこジャパンの目標は、2018年のU-20ワールドカップ(これにはフル代表である新なでしこジャパンは、直接の関係はありませんが)、2019年のFIFA女子ワールドカップ、そして、この中で最大の焦点となる2020年の東京オリンピックです。

つまり、今日明日の時点ではなく、2年後3年後の時点を見据えての選考だったと思います。

目標となる時点までに、どれだけの「伸びしろ」を内包しているか、それが今回の選手選考の最大の条件であったと思われます。

そのため、ベテラン組の相当数が、その条件にそぐわず、今回のアメリカ遠征には選ばれなかった、ということなのでしょう。

川澄奈穂美選手や鮫島彩選手も、その『伸びしろ』がないと、高倉監督は判断したことが、今回のなでしこジャパンメンバーからの落選理由だろうと、筆者は推測しております。

 

高倉麻子監督の新なでしこジャパンのチーム構想

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今回のアメリカ遠征の選手選考を見ていて、おぼろげながら高倉麻子監督の新なでしこ構想の概要が見えて来たような気がします。

その構想とは、やはりこれまでのU-17やU-20などのアンダー世代をまとめてきたものと、同じ路線にあるようです。

高倉麻子監督による選手選考の要件である、

「テクニックとクレバーさ、走れること、フォーザチーム、代表への想い」

ですが、これはアンダー世代の選手選考にも、そのまま適用されていたようです。

U-17やU-20の選手達は、ほぼその要件にあった選手達だからです。

そして、対アメリカ戦術としては、

「アメリカの攻撃をいなしながら、こちらのペースになるまで我慢して戦う。しかし守ってばかりいるのではなく、アタッキングゾーンに入った時のには、個人の技術やコンビネーションを皆で考える。」

ということになるようです。

しかし、高倉麻子監督が指導してきたU-17からU-20のチームなどは、戦術面では、かなり攻撃的な所が目立ちます。

そのため、この対アメリカ戦術は、あくまでもアメリカという特定の国(ドイツもこれに含まれるでしょう)を対象にしたもので、高倉麻子監督が普段から目指している戦術ではないと思われます。

U-18やU-20のアンダー世代の選手がフル代表に入ってくる2018年以降の本番に向けて、攻撃的サッカーを目指しているのではないでしょうか

なお、今回のアメリカ遠征のメンバーには、U-20の選手は入っていません。

その理由は、2016年11月には、U‐20女子ワールドカップがパプアニューギニアで開かれるため、代表選手にはU-20ワールドカップに専念させるためと思われます。

となれば、早ければその後の2017年早々にも、U-20の選手たちが、高倉麻子監督の新なでしこジャパンに召集される可能性は高そうですね。

そして、それらの選手も含めて、高倉麻子スタイルの完成を目指すものと思われます。

なお、アメリカ遠征のスケジュールは、以下のようになっています。

アメリカ遠征のスケジュール

2016年5月31日(火) トレーニング
2016年6月1日(水) トレーニング
2016年6月2日(木) 19:30 アメリカ女子代表戦
2016年6月3日(金) トレーニング
2016年6月4日(土) トレーニング
2016年6月5日(日) 13:00 アメリカ女子代表戦

テレビ放送は以下が予定されています。いずれも日本時間です。

テレビ放送

2016年6/3(金) 10:25 BSフジ
2016年6/5(日) 26:00 フジテレビNEXT

まとめ

今回は、アメリカ遠征の選手選考で、川澄奈穂美選手と鮫島彩選手の落選理由、高倉麻子監督の新なでしこジャパン構想などをご紹介してきました。

川澄奈穂美選手や鮫島彩選手の落選理由は、やはり今後の「伸びしろがあるどうか」の点に、かかっているのでしょう。

高倉麻子監督の目標は、新なでしこジャパンを作ることではありません。

2018年のU-20ワールドカップ、2019年のFIFA女子ワールドカップ、そして2020年の東京オリンピック、この3大会での優勝です。

つまり、選手選考の条件は、最短でも2年先、最長の場合は4年先の時点で活躍できる選手でなければならない、ということだろうと思われます。

この点で、現在の常連組は、今現在でも高齢化と、加齢による戦力の低下が叫ばれていますので、戦力のテストでもある今回のアメリカ戦では、その大半が選出されなかったのでしょう。

今回の新なでしこジャパンの戦力のテストが、どのような成果で現れるのか、アメリカ戦での新なでしこの戦いぶりに注目したいところですね!