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先頃のリオ五輪サッカー最終予選では、開催前には、日本代表は不利と予想されていました。

女子の『なでしこジャパン』と比べて、他国が強いことや選手の不安定さ、それに手倉森監督の手腕への疑問などが、その理由でしょう。

しかし、現実は予想とは逆になり、鉄板と思われていた『なでしこジャパン』は落選、男子は全勝で第1位となりました。

まさしく事前の予想というのは、こんなもの、という見本みたいですね。

そして、サッカー男子日本代表は、リオ五輪出場が正式に決まり、リオ五輪が目前に迫ってくると、今度は選手選考やOA枠が話題となっています。

そこで今回は、そのリオ五輪のサッカー日本代表OA枠と、浦和所属の槙野智章選手の辞退理由を探っていこうと思います。

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リオ五輪のサッカー日本代表OA枠とは?

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それではまず、サッカーのOA枠とは、どのようなものでしょうか。

オリンピック男子サッカー競技では、出場選手の規定として、原則として

『五輪開催年前年の12月31日現在で23歳未満の選手』

という項目があります。

つまり、23歳以上の選手は、オリンピックには出場できないのです。

元々、オリンピックのサッカーは、「アマチュアに限る」という規定があり、それが長年続いていました。

このかつての「アマチュア限定」では、年齢制限などはありませんでした。

しかし、この規定だと、共産圏諸国の「国家アマ(ステートアマ)」は、全てアマチュア扱いになり、西欧諸国は不利となります。

事実、戦後しばらくは、オリンピックサッカーの上位国の大半は、共産圏の国でした。

それにプラス、お金が大好きなFIFAは、

「これじゃお客さんが集まらないから、プロを入れよう」

ということで、プロ参加も認めることになったわけです。

しかし、プロの全選手がオリンピックに参加可能となると、これはもうワールドカップと同じになってしまいます。

そこで、

「23歳以下ならプロでもOK」

となったのです。

こうして、オリンピックサッカーは、有望な若手プロ選手が出るというので人気も上がり、ワールドカップは本来の権威が損なわれることもなく、あちら立てればこちらも立って、めでたしめでたしとなったわけです。

さらに、そのオリンピックサッカーの人気を盛り上げるために

「3名様限定で23歳以上の選手もOK」

という、オーバーエージ枠(OA枠)の規定も作られ、現在に至りました。

これがサッカー代表OA枠(オーバーエージ枠)というものです

もちろん、このOA枠の規定は、必ず23歳以上の選手を入れなければならないというものではなく、あくまで任意です。

したがって、過去にもこのOA枠を使わなかったケースは、何度もあります。

日本の五輪チームでも、1996年のアトランタ五輪と、2008年の北京五輪では、このOA枠は使用しませんでした

 

リオ五輪のサッカー日本代表OA枠の候補は?

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このように、現在のFIFAの規定では、3名まで23歳以上の選手を入れることが出来ることになっています。

当然、23歳以上の選手を入れた方が、チーム戦力的には間違いなく有利なのですが、チームワークという点から見ると、必ずしも有利とばかりは言えません。

そこで五輪に出場する各国の監督は、現在の五輪チームの状態と、OA枠候補の選手の状況を秤にかけて、頭を捻るわけです。

2016年8月5日(金)~8月21日(日)が、リオ五輪の開催期間ですが、サッカー代表OA枠の選手選定はJOC(日本オリンピック委員会)への登録期限となる6月10日となっています。

そして今回のリオ五輪のサッカー日本代表は、OA枠使用という決定になりました。

これまでの日本の五輪サッカーでのOA枠選手を見ますと、楢崎選手とか曽ヶ端選手のように、ゴールキーパーが目立ちますね。

やはり、ゴールキーパーは、経験がものを言うポジションということなのでしょう。

後は吉田選手のようなセンターバックや、小野選手などのボランチも、チーム全体のまとめ役ということで、重要でしょう。

それでは、2016年のリオ五輪では、サッカー代表OA枠として、どのような選手が起用されるのでしょうか。

このオリンピックの選手起用では、クラブ側に拒否権があり、とくに海外チーム所属の選手の場合は、使いたい場合でも使えないということもありえます。

これを考慮した場合、無難なのは国内限定または優先という選び方でしょう。

現在のところOA枠として有力視されているのは、FWの大迫選手とMFの柴崎選手の2名で、この2人は既に、「OA枠候補」となっているようです。

他には、清武選手や宇佐美選手もOA枠の有力候補です。

また、手倉森誠監督は、本田圭佑選手と香川真司選手の召集も考えているという説がありますが、これは相手チーム(海外)のことを考えると、かなり難しそうですね。

清武選手や武藤選手の場合も、同様です。

そこで、常識的な考えで、日本のリオ五輪のサッカーチームのOA枠を考えてみました。

まず、ポジションは、どのポジションを優先するかです。

サッカーではGK・DF・MF・FWと4種のポジションがあります。

この全てに配分すると、どうしても1人足りなくなってしまうため、どれかのポジションは諦めなければなりません。

また、現在の日本代表の五輪チームで、最も弱い部分を補強することも重要でしょう。

現在の日本代表リオ五輪チームは、全体的におとなしい印象を受けますし、中心的な存在でチームの顔としてメンバーを引っ張れる選手もあまり見あたりません。

このあたりを考えると、GKとDFのOA枠は外せないのではないかと思います。

残りの1枠は、ボランチなどの配球能力と戦局判断に優れた選手か、安心してボールを預けられる強力フォワードか、このどちらかでしょう。

これらを踏まえて、OA枠候補選手は以下のように筆者の予想をしてみました。

ゴールキーパー(GK)

西川周作選手 東口順昭選手

ディフェンダー(DF)

吉田麻也選手 森重真人選手

ミッドフィルダー(MF)

柴崎岳選手 中村憲剛選手 清武弘嗣選手

フォワード(FW)

武藤嘉紀選手 宇佐美貴史選手 佐藤寿人選手 大久保嘉人選手

ただし、吉田麻也選手・武藤嘉紀選手・清武弘嗣選手は、いずれも海外のチーム所属なので、

「この大事な時期に、チームの主力選手を出せるか!」

と、彼らの所属クラブチームに断られる可能性が大いにあります。

というわけで、日本のチーム所属の選手に絞ると、以下のようになりました。

ゴールキーパー 東口順昭選手

ディフェンダー 森重真人選手

ミッドフィルダー 柴崎岳選手

フォワード 佐藤寿人選手

東口順昭選手の的確な判断とロングフィード能力、森重真人選手の状況判断力や対人能力の高さ、それにキャプテンシー、柴崎岳選手の正確な配球力とミドルシュートの良さ、佐藤寿人選手の瞬間的速度とポジショニングのうまさなどは、必ずやサッカー日本代表の五輪チームの強力な武器となるでしょう。

この4人だと、どうしても誰か1人が枠から外れてしまいますが、これらの選手は実力だけでなく、人間的にも優れた人たちですので、誰が入っても、若いリオ五輪のサッカー日本代表チームには、よい刺激になると思います。

なお、出場可能かどうかは全く考慮に入れず、筆者の独断と偏見のみで選んだ場合、こうなります。

ディフェンダー 森重真人選手

サイドバック 長友佑都選手か太田宏介選手のどちらか

フォワード 武藤嘉紀選手

これを見て、全て「元FC東京の選手ばかり」じゃないかと思いましたか?

それはつまり、そういうことです。

 

リオ五輪のサッカー代表OA枠で槙野智章の辞退理由は?

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浦和レッズのDF槙野智章選手は、以前は、

「自分たちの時は出られなかったので出場したいという気持ちはある」

と、リオ五輪のサッカー日本代表OA枠には積極的でした。

ところがその後、

「僕よりも遠藤航選手や関根貴大選手などの若い選手を呼んでほしい」

と、リオ五輪への参加姿勢がだんだん変わってきたのです。

槙野智章選手のサッカー日本代表OA枠を辞退した理由は、なぜなのでしょう?

槙野智章選手本人の言葉のように、若手にチャンスを与えたいというのは、建前のように聞こえて、あまり信用できません。

この本当の理由は、リオ五輪とワールドカップの最終予選の時期が重なるため、ということからではないでしょうか?

リオ五輪は、8月、9月1日からはロシアでのワールドカップのアジア最終予選が始まります。

そのため、リオ五輪に出場するとなると、ワールドカップ最終予選でのコンディション的な問題もあり、また2016年3月のワールドカップ二次予選では出番がなかったということで、コンディションを崩したりしたら、試合に出してもらえるか心配、という事情もあります。

もう1つ、所属チームの浦和レッズは、2016年8月あたりは、うまくいけば優勝争いになっている可能性も高いのです。

リオ五輪出場で、チームに迷惑をかけたくない、という気持ちもあるのでしょう。

このあたりが、槙野智章選手のリオ五輪サッカー日本代表OA枠辞退の理由かと思われます。

 

まとめ

リオ五輪のサッカー日本代表OA枠の候補と、槙野智章選手のOA枠の辞退理由などを推察してみました。

リオ五輪のOA枠には、所属チームの了解がなければ召集できないとか、人数が3名以下限定とか、チームに溶け込める人材なのかなど、色々と難しい問題があります。

所属チームの了解は、特に海外チームの場合には、拒否される可能性が国内チーム所属の場合より高くなりますし、人数にしても3名だと、GK・DF・MF・FWの4種のポジションでは、どうしても1人足らなくなってしまいます。

相手チームをどう説得するのか、ポジションと選手をどう選択するのか、いずれも五輪の代表監督さんにとっては頭が痛い問題でしょう。

とはいえ、手倉森監督はバクチ好きなせいか、強運の持ち主のようです。

その強運と選手達の頑張りで、リオ五輪本番では良い結果を残してくれることを期待しています!