近年『イクメン』や『育爺』が増加しています。

イクメンとは、子育てをしながら自分自身を成長させようとする男性、及び将来こどもが生まれた際にそういった人生を送ろうと考えている男性のことを指します。

2015年3月に俳優の金山一彦氏と弁護士の大渕愛子氏の間に第一子が誕生しました。

金山氏は妻である前に弁護士の大渕氏が、大勢の人々を助けている弁護士としての職務を全うできるよう、自らが育児休暇を取り、子育てをしているということを明らかにしました。

日本生命では、育児休暇を男性社員全てに取得させるという取り組みをいち早く実施した企業でもあります。

このように近年は、男性が育児休暇を取得する風潮があり、男性の育児休暇の取得率は上がるかに思われました。

しかし、平成25年に厚生労働省による雇用均等基本調査によると、男性が育児休暇を取得する割合がたったの2%ほどと少なく、取得したとしても1か月にも満たない場合がほとんどでした。

男性の育児休暇については、やはりデメリットとなることが懸念されているのでしょうね。

けれども、あまり知られていませんが、あながちデメリットばかりとも言えないようで、男性が育児休暇を取ることで、男性だけではなく会社にもメリットがあることが判明したのです!

今回は、男性の育児休暇取得についてのメリットをご紹介していきます。

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男性が育児休暇を取得すると得られるメリットとは?

子供をおんぶする父

男性が育児休暇を得ることで企業側のメリットは以下の通りです。

  • 仕事が効率化され、生産性が向上する
  • 社員の道徳や倫理の向上
  • 企業イメージがアップする

なぜ、男性が育児休暇を取得すると、これらのメリットが得られるのでしょうか?

まず『仕事が効率化され、生産性が向上する』ですが、多くの方が仕事と家庭(育児)を両立させることは難しく、一方が疎かになる傾向にあります。

そこで、子供が誕生した男性の仕事が疎かにならないように育児休暇を取らせます。

育児休暇を取得した男性の部署では、その開いた部分を埋めようと、その他の社員が一丸となって対応に当たります。

すると、自然と仕事が効率化され、さらに対応にあたって情報が共有化されるため、生産性が向上するのです。

『社員の道徳や倫理の向上』とは、古くから日本では男性が汗水垂らして働き、女性が家庭を守る役割を担ってきました。

しかし、現代では20代から30代の男性のほとんどが、仕事と家庭を両立させたいと考えています。

そのため、企業側から彼らの想いを汲み取ってやることが出来れば、男性社員の家庭を安定させることができ、さらには男性社員自身の仕事に対する意気込みも向上することに繋がります。

それでは次に、男性自身が育児休暇で得られるメリットとは、どのようなものが挙げられるのでしょうか。

  • 自分自身の働き方の効率が上昇した
  • 妻とより一層理解し合えるようになり、絆が深まった

育児休暇を取ったことで、男性も家庭のことに専念できるようになり、限定された時間の中で良い結果を残す方法を導き出すことが出来るようになるため、仕事に復帰した際に効率的な仕事ができるそうです。

また、夫婦二人三脚で、子供を育てることの大切さが分かるため、より一層夫婦の絆が深まるとも言われています。

 

男性が育児休暇を取ることによるデメリットとは?

父親

しかし、男性の育児休暇が、全て良い方向へ傾くとは限りません。

ここで育児休暇を取得した男性に訪れるデメリットをご紹介します。

  • 収入の激減
  • 出世することが難しくなる
  • 同僚に負担をかける
  • パタニティハラスメントを受ける可能性がある

この4つが育児休暇を取った男性に訪れる可能性があるデメリットになります。

社会人ならば既にご存知かと思いますが、大人の世界では

「No work,No pay(働かなければ賃金は支払われない)」

が原則です。

日本にも

「働かざる者食うべからず」

という諺がありますよね。

育児休暇取得中は、会社からは一切賃金は支払われません。

そのため、所得補償のための雇用保険『育児休業給付金』、健康保険の『出産育児手当金』という制度があります。

この制度を利用すると、男性が普段貰っている給与のおよそ50%~90%が支給されるのですが、もともと厳しい家庭財政状況の場合、これだけでは生活が成り立たない可能性があります。

ギリギリの生活の上、家族が増えたことで、さらにお金がかかっていくにも関わらず、給与のおよそ50%~90%の収入では、貯金を切り崩して生活するほかありません。

次に『育児休暇を取得すると出世が厳しくなる』ですが、法律では育児休暇を取得した際に、不当な扱いを受けることを厳しく罰しています。

しかし、育児休暇の取得によって

「(赤ん坊次第で)いつ休むか分からない」

「重要なプロジェクトを任せるには少々不安だ」

など、上司にマイナスの印象を与える可能性があります。

『同僚に負担をかける』ですが、当然のことですが、1人休むと、その穴を埋めるために誰かが犠牲に為らざる得なくなります。

また、育児休暇が終わると会社へ復帰するため、そう簡単に新しい社員を雇用するわけにもいかず、その間の穴を埋めるためにはどうしたら良いのか?と企業側も頭を悩ませることになるでしょう。

最後に『パタニティハラスメントを受ける』ですが、パタニティハラスメント(通称:パタハラ)とは、会社の上司が、パパになった男性の育児参加を妨害することをそのように呼びます。

男性が育児休暇を取れない理由で最も多い回答が『職場の理解を得ることが出来ない』ということなので、世間でいかにパタハラが多いのかがわかりますね。

 

男性の育児休暇の取得方法とは?

育児

ここまで男性の育児休暇の取得について、メリットとデメリットをご紹介させて頂きました。

それでは、育児休暇の取得する方法を、ここでご説明したいと思います。

男性の育児休暇は、奥さんが出産したその日から取得することが可能です。

また、育児休暇というのはこども1人に付き1度しか取得することが出来ません。

ですので、育児休暇を取りたい日数を1度決めてしまったら、その期間のみを育児休暇として取得できるのです。

複数回に分割して育児休暇を取ることは、出来ませんのでご注意ください。

当然ですが、育児休暇を取る場合は、事前に会社へ『育児休暇を取得したい』という旨を伝えておく必要があります。

特に育児休暇を長期間にわたって取りたいとお考えの方は、奥さんが妊娠の安定期に入ったあたりから、会社へ長期の育児休暇を取りたい旨を伝えておきましょう。

そして、男性が育児休暇を取得するタイミングと期間ですが、これは3パターンあります。

  1. 奥さんの産休明けから満1歳になるまで
  2. 奥さんの出産直後から数週間
  3. 夫婦で交互に育児休暇を取得する

1の場合、男性が約10か月間の育児休暇を取得し、子育てを行うことになります。

夫よりも妻が働いた方が、世帯収入が上がる家庭では、このパターンが考えられますね

2の場合、出産直後のお嫁さんの体力が回復するまで、育児休暇を取得することになります。

この育児休暇の取り方は、子供が2人以上いる場合の男性が、よく利用する育児休暇となっています。

奥さんだけでは、手が回らないということですね。

3の場合は、現在最も多くの方が選択する育児休暇の取得方法となっています。

出産後の奥さんが、先に育児休暇を取得し、その後に男性が育児休暇を取得するという方法になります。

育児休暇に理解のある会社や上司、同僚もいますが、まだまだ一般的には男性は、やはり育児休暇を取得しにくいものです。

男性が気持ち良く育児休暇を取得できる環境を整え、さらに育児休暇を取得した男性が、会社に復帰しやすいよう配慮することも大切になります。

日本では不景気が続き、さらに少子化問題が続いていきます。

日本の将来を考えると、まずは育児休暇に対する意識改革が絶対に必要なのかもしれませんね。