近年、オフィス街やビルの屋上庭園など、様々な場所でビアガーデンが数多くオープンしています。

それによって、若い人たちのあいだでも、再びビールが脚光を浴びるようになってきていますよね。

もちろん、仕事が終わって家に帰ったら、まずはビールの缶をあける!という、ビール好きな人もいることでしょう。

そんなビール系のお酒ですが、どうやら酒税が変更となるようで、今後ビールの価格が変わるかもしれません!

とくに、ビールよりも安くて気軽に飲めていた、発泡酒や第3のビールについては、

『値上げされるのではないか?』

という予想もされています。

そこで今回は、こういったビール系飲料をめぐる、酒税に関する話題を調べ、

  • いつから価格が変わるのか
  • 値上がりするのか

といった情報をまとめてみました!

スポンサーリンク

ビール系飲料の酒税を統一へ!

2015年8月30日。

財務省は、ビール系飲料のアルコールにかかる酒税について、現在設定している税額を改定する方針を明らかにしました。

現在、ビール系飲料として発売しているお酒には、『ビール』の他にも、麦芽量が少ない『発泡酒』や、麦芽以外を原料としている『第3のビール』が挙げられます。

そして、酒税の金額は、これらの種類によって、それぞれ異なります。

一般的な350mlの缶ビールの場合、次のように酒税を設定しているのです。

  • ビール:77円
  • 発泡酒:47円
  • 第3のビール:28円

この酒税の違いによって、普通のビールの価格が一番高く、第3のビールなどが安く飲める価格設定になっているわけですね。

財務省は、これらのビール系飲料の酒税を、種類によって別々に設定するのではなく、

すべて55円に統一する

と発表しています。

この55円という税金額は、ビール系飲料を一律、この酒税に設定しても、現在と税収が変わらないことで設けられた基準値です。

見ての通り、55円に酒税を統一した場合、

  • ビールは減税
  • 発泡酒と第3のビールは増税

ということになります。

そうなると、当然ビール系飲料の店頭価格にも変化が生じますし、売り上げにも大きな影響が現れるでしょう。

 

ビールは減税で値下がり?

今回の酒税の変更による影響…。

まず考えられるのは、減税によってビールの価格が下がることです。

現在、缶ビールは、一本当たり税込200円前後で販売しています。

これから酒税が下がる分を単純に差し引くと、

180円前後に値下がりするのではないか』

と考えられます。

さらに、発泡酒や第3のビールが、増税にあわせて値上がりした場合、ビールとの価格差は、現在に比べてかなり縮まるはずです。

普段、100円前後で第3のビールなどを飲んでいる人からすると、200円もするビールへ一気にグレードアップするのは、お財布事情として難しいところ。

それが、酒税を統一することによって、ビールと第3のビールとの価格差が縮まり、結果、第3のビールから、本物のビールへと、手が届きやすくなるのです!

たかだか20円程度の値下げではありますが、毎日ビールを飲んでいる人ほど、このわずかな差が、後々の家計に大きく響くことがよくわかるかと思います。

酒税が統一されることによって、ビールが値下がりすれば、毎日ビールを楽しむ贅沢も、実現できるかもしれませんね!

 

第3のビールが大幅値上げの可能性

『ビール』の値下げ。

これはあくまで楽観的な見方にすぎません。

もう一つ考えられる可能性が、ビールの価格自体は変化せず、第3のビールや発泡酒だけが値上がりしてしまうパターンです。

そもそも、発泡酒や第3のビールが開発された経緯には、ビールの酒税設定から外れるように製造し、ビールのようなお酒を、少しでも安く提供したいという狙いがありました。

逆に言えば、ビールを製造している企業側からすれば

「ビールは高くて当然」

と、考えるのが普通です。

いくら酒税が安くなったからといって、ビールを簡単に値下げするとは考えづらいのです。

酒税が統一されたとしても、ビールの価格は変化せず、発泡酒と第3のビールだけが、増税によって値上がりする結果にもなりえます。

 

たとえば、これまで100円前後で飲めていた第3のビールが、

ここぞとばかりに、一気に160~180円に値上がりする可能性

もあるでしょう。

そうなってしまうと、せっかくこれまで安い価格で飲めていた第3のビールが、一気に高価なお酒になってしまい、今までのように手軽に楽しめなくなってしまいます。

それに第3のビールには、値上げどころか第3のビールそのものも、将来的はなくなってしまう可能性もあります。

財務省の案では、2023年には第3のビールをなくしてしまう方向です。

これは確定ではありませんが、その可能性はかなりあるとみてよいでしょう。

 

この酒税統一に対しては、消費者から反対の声が多数挙がっています。

あるアンケートでは、このような酒税改訂に対して、回答者の意見は

79%が反対

と答えています。

とくに低価格のお酒が増税されること対しては、反発する人が非常に多く見受けられました。

性別では、男性の賛成は24%、家計に敏感な女性では賛成は、わずか17%。

また、お酒を飲む頻度では、週1回未満と、ほとんどお酒をたしなまない層は、賛成が29%もあるのに対し、週3~4回以上のいわゆる『酒飲み』から賛同を得られず、賛成は10%以下となっています。

これはまあ、酒飲みの気持ちとしては当然でしょうね。

筆者も、やはり低価格の酒類の値上げは、身にしみて痛いです。

これまでの日本の酒税制度は、富裕税的な考え方が強く、高価な酒には高い税率を、大衆種には低い税率をかけていました。

少し前のウイスキーや日本酒には、

  • 特級
  • 一級
  • 二級

という種別があり、特級には二級の数倍の税金がかかるシステムでした。

もちろん、現在ではこのような級別の税金はなくなっていて、一種の酒には一つの税率(酒税統一)という税制が広がりつつあります。

 

本当に第3のビールが高くなるの?

ただし最近では、若い人を中心に、いわゆる『ビール離れ』なるものが進んでいます。

それに伴い、酒税収入自体も、かなり落ち込んできていると言われているのです。

もちろん、ビール系のお酒が好きで、

「たとえ値上がりしても、私は絶対にビールを飲む!」

という人もいるかもしれません。

ですが、『安いから』という理由だけで第3のビールを飲んでいた人や、別にビールが好きではなく、お酒が飲めればなんでもいいという人も、少なからずいるはずです。

そんな消費者の場合、第3のビールが値上がりすると、

「ビールは高いし、もうチューハイでいいや」

といったように、ビール系飲料を見限って、他の安いお酒へ流れてしまうことも起こりうるでしょう。

つまり、必要以上に第3のビールを値上げしてしまうと、企業の売り上げや、税収が増加するとは逆に、かえってビール系飲料の売り上げが伸び悩む可能性があるのです。

そう考えると、ビールを製造している企業側としても、第3のビールをむやみに値上げすることは、決して良い策とは言えません。

今回の増税での第3のビールの場合、酒税は27円の増税となります。

30円、高くて50円程度の商品の値上がり

が、一番現実的な話になりそうです。

 

ビールの値上げはいつから?

最後に、ビール系飲料の酒税や、価格がいつから改定されるのか、確認しておきましょう。

今回の酒税統一については、2015度末までにビール業界との調整をおこなう予定でした。

しかし種々の事情で先送りされ、2016年末にある程度の意見がまとまった段階です。

この税制改正は、毎年度おこなわれている税金の調整であり、たばこ税や自動車重量税の見直しなど、さまざまな税金に関する改正が定められているものです。

たとえば、2014年4月1日には、消費税が8%に増税されましたが、これも2014年度税制改正の一環でした。

税制改正が実施される時期ですが、現時点では確定していません。

2016年11月18日に、政府・与党はビール系飲料にかかる酒税を、

2018年度から5年以上かけて、段階的に統一

する方針を固めました。

つまり、酒税の変更は

最短では2018年

です。

しかし、2018年にいきなり全ての酒税を55円にするのではなく、5年以上の期間で少しずつ統一していく、ということですね。

同時にビール系以外の種類も、日本酒は減税、ワインを増税して税額を統一するようです。

チューハイも増税する予定とのことです。

現在の日本酒とワインの酒税金(350mlあたり)は、日本酒42円、ワイン28円です。

ここから2段階で日本酒を減税、ワインを増税し、

35円程度

にそろえる方向でいます。

なにやら、安いお酒は全て増税という雰囲気で、あまりよい気持ちはしませんね。

このように、お酒の増税のはっきりした時期は未定です。

これからビール系飲料の価格がどうなるのか気になるのであれば、普段からニュースには注意しましょう。

 

まとめ

今回は、ビール系飲料への増税と値上げについて、家計への影響や、今後、価格が値上がりする時期について解説してみました。

これまで安く飲めていた第3のビール。

これが数十円以上も値上がりすれば、かなり痛い出費となり、家計に響いてきますよね。

とはいえ、第3のビールの大幅な値上げをすることによって、客離れによる売り上げの低下に繋がるでしょう。

なので、消費税の増税時にしばしば見られた、

『増税に便乗して値上げ』

といったことは、さすがに起こらないのではないかと思います。

いつから価格が変わるのか、具体的にどれくらいの価格になるのか、という詳細はまだ発表されていません。

現在までに発表されているのは、酒税の統一が始まるのは、

最短で2018年以降、そして段階的に統一

ということだけです。